▼人生には、嬉しいこともあれば、辛く、悲しいこともある。
<よし負けないぞ>との強い心で、希望に燃えて前進している人にとっては、苦難も歓喜となる。
あくまでも<必ず勝利してみせる>と前を向くのである。
▼近年の世界情勢は「中道の危機」である。
民主主義の先進国でさえ、ことなる立場と対話する穏当な姿勢が衰え、急進的で過激な主張が支持を集めるようになった。
そして左右の極端な意見が支持される。
「ボス」の立場が絶対視され、多様な意見が反映することができない。
「極端主義」に走る傾向も否めない。
▼民主主義といっても、その担い手であるわたしたちの自覚と責任が肝要である。
▼「組織」の価値を見直すことだ。
なぜなら、組織は<継続性>をもっている。
一人の人間が社会を変えようとするのは<ばくち的で>あり、継続性に欠けている。
組織というものがあるおかげで、利害が一致した集団が生まれ、そこで政策に対して継続的に関わることができる。
▼自分の頭で考えるとか、自分で判断ことだ大切だ。
しかし、我々人間一人一人は、すごく賢いわけではない。
判断を間違うこともある。
仮にうまくいったとしても、自分の力だけではなく、運や周囲の影響は必ず受けているはずだ。・
▼自分ひとりの力で全部できるなんて思わず、もっと人や社会、組織を頼ってもいい。
このまま孤立して、全て自己責任で苦しみながら生きていくより、中間集団に参加するなどして、互助を享受した方がいいのである。
壁は大きいかもしれないが、一歩一歩の積み重ねによって、個人と組織や社会が少しずつ歩みより、良い社会になっていくことが望まれる。