「詩とは生命」である

2021年11月28日 13時29分10秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼「人への思いやりは、間違いなく自分の心を癒す効果がある」
▼全ての生命は、常に他のものと触発・影響し合いながら存在している。
縁起とは、他との関係が縁となって生起するということ。
全ての現象は、原因や条件が相互に関係しあって成立している。
▼優れた詩は、私たちの内にある聖なるものに気付かせ、宇宙とのつながりを感じさせてくれる。
人間の苦しみや悲しみを描きながら、それをいかに転換することができるか、その方途を示してくれる。
▼壮大なビジョンを持ちながら、その焦点は常に<一人の変革>に向けられている。
個人の持てる力を引き出すことによって、世界平和へ、調和へ、繁栄へと導こうとしている。
▼詩の起源は「民衆詩」とも呼べる。
民衆に親しみやすいものへと再生する。
「親しみやすさ」「受け入れやすさ」「簡潔さ」「明快さ」があり、詩が単に芸術的であるだけではなく、倫理的理念にあふれている。
いくつかの表現は、表面的には平易なものに見えるが、その背景にある精神性から純粋性や誠実さ、温かさがにじみ出ている。
まさに、「詩とは豊かな生命」なのだ。

人を励まし、鼓舞する言葉。
憎悪や苦悩の闇から人々を救い出す。


「みんなの学校」をつくるために:特別支援教育を問い直す

2021年11月28日 12時28分10秒 | 社会・文化・政治・経済
 
木村 泰子  (著), 小国 喜弘 (著)
 
インクルーシブ(包摂)教育はどこへ向かうべきか?

映画「みんなの学校」で有名な大阪市立大空小学校と東京大学のコラボにより、2018年度、のべ4日間にわたって、「特別支援教育を問い直し、今後の公教育の形を考える」ワークショップが開催されました。
木村泰子、小国喜弘、星加良司、川上康則、川村敏明、前川喜平ら錚々たる講師陣の講義を受け、参加した全国各地の現役教員(大空小の現役教員を含む)らが白熱した議論を展開。
まさに主体的・対話的で深い学びを体現していくその過程をリアルかつエキサイティングに記録したのが本書です。
全ての子どもたちが安心して学べる「空気」をどうつくるのか? その答えについて考え続けたい人にとって、必読の一冊になりました。平成31年度から、必修科目「特別支援教育総論」のテキストとして、東京大学教育学部での正式採用が決定しています。

【編集担当からのおすすめ情報】
木村泰子先生の最新刊が、東京大学のテキストとして採用されました! インクルーシブ教育の今後について考える上で、避けては通れない必読書です。特別支援教育関係者、通常学級担任をはじめ、全ての教育関係者にぜひお読みいただきたいマイルストーン的な一冊です。
 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

木村/泰子
大阪府生まれ。2006年に開校した大阪市立大空小学校の初代校長を務める。すべての子どもの学習権を保障する学校をつくることに尽力した。2015年、45年の教員生活を終え、現在は講演活動で全国各地を飛び回っている

小国/喜弘
1966年兵庫県生まれ。早稲田大学教授等を経て、東京大学大学院教育学研究科教授。大空小学校の実践研究を行い、インクルーシブ教育の新たな可能性を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 
東大はどこへ行くのでしょう。この本は、平成31年度から東大教育学部で必修科目「特別支援教育総論」のテキストとして正式採用されるそうです。
最終章「みんなの学校」の全体目標をつくろうでは、各班でつくった全体目標が講師陣の影響を受けているのが気になります。
文部科学省のコアカリキュラムが学校を通じて障害児を排除する危険性があるのではないか、という結論ありきのワークではないはずです。
新しい知が一般化できない「みんなの学校」なら実際の現場では難しいでしょう。反対意見が見当たらないので、白熱した主体的対話的で深い学びのエキサイティングさが伝わってきません。
これから授業を受ける東大生諸君が、おっかさんを軽々と乗り越えていくことを期待しています。先生になろうする人たちには、「子どものことは子どもが教えてくれる」をエールとして贈ります。
 
 
内容的には応答形式が多く、飽きずに読めてよかったです。内容も実績をしっかり残されている木村泰子さんなので、星4つにしました。ただ木村さんが掲げる「不登校をゼロに」は賛否両論あります。
「不登校で悩む子をゼロに」であればわかる、と言う専門家もいましたが、どちらにしても目標であれば「ゼロ」を使うことも仕方ないかなと思います。
ただどちらもゼロには絶対ならないのは確かです。5年もすれば学校に行くこと自体がどうなるのか、良し悪しでなくそんな時代になってゆくのは止められませんね。
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 

 


自分を鍛える「道場」が必要

2021年11月28日 11時51分38秒 | その気になる言葉

▼<苦難に挑む人生>
<苦難に屈しない心>を学ぶ。
▼「子どもの幸福」その実現は、子どもの可能性を100%信じ、共に試練に向かう大人の挑戦である。
▼まず自分自身が変わることだ。
▼「私は常に仕事をする」ナポレオン
▼苦難の時代にあって、忍耐強く挑戦の歩みを重ねる。
▼「今いる場所」で戦い続ける中で、自分の歴史が築かれていく。
▼<悩みがあるから成長できる>
▼「雲は天才である」石川啄木
▼「現実を回避してはならない」
人生には、自分を鍛える「道場」が必要である。
「道場」がなければ、師範はいない。
一流にも名人にもなれない。
▼「道場」は学校、職場、地域、社会である。
問題があるから、力がつく。
悪い人間がいるから、人間の幅も大きく広がる。
そう達観して、大きく強く生き抜くころだ。
▼「ひとかどのものを作るためには、自分がひとかどになることが必要だ」ゲーテの言葉


創作 創作 競輪を知り過ぎた? 3

2021年11月28日 11時46分44秒 | 新聞を読もう

親友の奈良岡友和は、医科と歯科専門の予備校の事務局長をしていた。
特に、歯科医師は息子を自身が経営する医院の後継者にすることを強く望んでいた。
だが、息子の高校の成績が思わしくないため、歯科大学の進学が適わなかったので1郎を余儀なくされる。
困り果てて歯科医師たちは、歯科大学に来年こそはと合格してほしいと必死で願い息子たちを歯科専門の予備校に通わせていたのだ。

奈良岡は予備校学長の命令で、当時、新設校であった岐阜歯科大学との太いパイプを要請された。
予備校の存在価値は、言うまでもなく受験生たちを志望校に合格させることである。
「俺が岐阜に行ってもいいけど、失業しているお前さんにチャンスをやるよ。岐阜歯科大学の学長にインタビューをしてもらいたいだ。その記事を予備校の機関誌に掲載する。趣旨は分かるよね」
「なるほど、そういうことか。わかった。暇だから引き受けるよ」と応じたのだ。
新幹線のこだまに乗車して、新岐阜に下車。そこからタクシーで岐阜歯科大学へ向かった。
学長のインタビューは、約1時間だった。
質問内容は、あらかじめ奈良岡は決めていた。
大学の建学の精神・理念、沿革、どのような歯科医師を育成するかなどである。
特に実業家でもあった創業者について聞く。
取材後、宿泊する柳ケ瀬にタクシーで向かった。
柳ケ瀬は、岐阜県岐阜市にある繁華街・歓楽街である。
名鉄岐阜市内線(路面電車)も走っていた。
偶然、泊まったホテルで、元の仕事仲間の竹内豊喜と出会ったのだ。
「専門誌の購読料の集金を兼ねて、取材に来た」と言うのだ。
名古屋で集金を終え、岐阜でも集金して、明日は大阪へ向かうそうだ。
居酒屋で二人で交歓することになる。

奇しくも、岐阜で出会った元仕事仲間の竹内は、利根輪太郎の実家の東京・大田区蒲田の住民であった。
仕事では顔を何度も合わせていたのに、互いに個人的なことを打ち明けることはなかった。
「子どもころ蒲田の映画館に、ただで入ってことあっな」と竹内が言う。
輪太郎も同じような経験をしていた。
東映の時代映画に胸躍らせたいた。
そして遊びは、竹を振り回すチャンバラだった。
日蓮宗の大本山の池上本門寺の境内は子どもたちにとっては格好の遊び場の一つであった、
子どもの頃の二人の遠いお思いでは尽きなかった。

翌日、集金のために購読者の歯科医院巡りをする竹内とホテル前で別れた。
購読料を金融機関で振込めばすむのであるが、昭和40年代当時、集金を望む歯科医師が多かったのだ。
歯科医師は、竹内などの専門紙・誌の記者からの直接の情報や仲間内の噂や経営状態・診療方針なども内密に情報を求めていた。
歯科医師が急増していくなかで、かつてない競合の時代となっていく。
輪太郎は岐阜駅で、スポーツ新聞を買い、名鉄電車で一宮へ向かった。

 

一宮市(いちのみやし)は、愛知県の北西部(尾張地方)に位置する市。
中核市に指定されている。

中心部は真清田神社の門前町として栄えたことに端を発する。

かつては織物の有数の生産地として知られている。
「一宮市」という名前は尾張国の一ノ宮である「真清田神社」があることに由来する。
開設 1950年(昭和25年)11月24日
閉場 2014年3月16日(本場最終開催日)

一宮市長は一宮競輪場を2014年3月末で廃止する方針であることを発表した。これは本場の売上高の減少傾向に歯止めがかからない上、経費の増加も予想されていたため、発表の時点で競輪事業から撤退できれば廃止に関わる費用を問題なく捻出できるとの考え方に拠る。

これにより廃止の手続きが一宮市議会に諮られることになり、その後本場開催からは撤退するが場外車券売場として存続する方針が取られ[3]、同年12月19日の市議会において今年度限りで事業を廃止するための条例案が可決され、廃止が正式に決定する。

そして2014年3月16日に一宮競輪場での最終開催が終了し、中部地区内の競輪場においては初の開催廃止となった。

記念競輪(GIII)は当地の名産より「毛織王冠争奪戦」として11月に開催されていた

 

 

 

 

 


荒川3姉妹

2021年11月27日 17時42分40秒 | 日記・断片

散歩の友人の鈴木さんから、今朝午前5時からの散歩の時に、11月の絵手紙を頂く。
3日前に、小田原に住むお姉さんが亡くなったので、出す絵手紙は1枚減ったことになったそうだ。
「姉は、高校を成績トップで卒業して頭が良くて、超美人だったので、皆が女優になると思っていたけど、「姉はその気が全くなかった」と言う。
その話を聞き、当方はわが人生に投影された<荒川3姉妹>のことを想起した。
秋田美人のお母さんに似て、3姉妹とも美人だった。
当方は、同級生の3女ではなく、姉の同級生の次女に憧れた。
顔立ちがとてもエキゾチックな感じであった。
そして、長女は女優ではないたと想われる華やかさのある美人だった。
長女は母親に一番似ていた。
当方の憧れの<原型>の美しい人であり、包容力もあった<優雅な着物姿>が今でも脳裏に浮かぶ。

長女は、著名な小説家も惚れ込んだ人でもあった。


荒川3姉妹

2021年11月27日 17時42分40秒 | 日記・断片

散歩の友人の鈴木さんから、今朝午前5時からの散歩の時に、11月の絵手紙を頂く。
3日前に、小田原に住むお姉さんが亡くなったので、出す絵手紙は1枚減ったことになる。
「姉は、高校をトップで卒業して頭が良くて、超美人だったので、皆が女優になると思っていたけど、その気が全くなかった」と言う。
その話を聞き、当方は荒川3姉妹のことを想起した。
秋田美人のお母さんに似て、3姉妹とも美人だった。
当方は、同級生の3女ではなく、姉の同級生の次女に憧れた。
顔立ちがとてもエキゾチックな感じであった。
そして、長女は女優ではないたと想われる華やかさのある美人だった。
長女は母親に一番似ていた。
当方の憧れの<原型>の美しい人であり、優雅な着物姿が今でも脳裏に浮かぶ。

長女は、著名な小説家も惚れ込んだ人でもあった。


中3男子生徒が同学年の腹部を刺す

2021年11月27日 06時18分02秒 | 事件・事故

まさかの事件は、朝の中学校で起きた。

FNN取材班:

事件があった中学校です。規制線が張られ、中では捜査が進められているものと思われます

110番への通報:

生徒同士のトラブル、お腹を刃物で刺された

愛知・弥富市の中学校から110番通報が入ったのは、午前8時すぎ。登校した生徒が授業の準備をしている時間だった。

校舎2階の教室に近い廊下で、3年生の男子生徒2人が向かい合うように立ち、1人の生徒が突然相手の腹部を刺した。

凶器は、刃渡り約20センチの包丁。

生徒の悲鳴を聞いた教職員が駆けつけ110番通報。

警察官が、男子生徒を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

目撃した人:

全然動いている様子がないなと、横たわっている状態で搬送されている感じだった

刺されたのは、3年生の伊藤柚輝さん(14)。病院に搬送されたが、出血性ショックで死亡した。

被害者の男子生徒を知る人:

すごく活発でいい子です。いつも会ったらニコニコ挨拶してくれて。本当にもうびっくりしています

いじめなど思い当たるところがない
事件を受け、愛知・弥富市の教育委員会が会見を開いた。

ーー包丁は?

中学校の校長:

学校(にある)ものではない

ーー刺された生徒は?

中学校の校長:

けがをした状態で教室に刺されたまま生徒が戻った。結構出血がありました

逮捕された男子生徒は、調べに対し「私がやったことに間違いない」と容疑を認めているという。

2人は同じ小学校出身で2020年は同じクラスだったが、3年に進級後は別のクラスだったという。

ーーこれまでにトラブルやいじめは?

中学校の校長:

学校として今のところ思い当たるところはありませんので、どんなことがあったのかについて確認しているところ

学校には、事件を知って駆けつけた保護者の姿もあった。

娘が同学年の保護者:

今 中3の大事な時期ですし、今ほんと心配で

ーーいじめなどの問題?

娘が同学年の保護者:

誰かと誰かがもめとったよとか、多少のことは聞きますけど、そんな大きいいじめがあるとかそこまでは聞かないので…

中学校では11月24日夜7時から臨時の保護者会が開かれる予定だ。

(「イット!」11月24日放送より)


映画 サード パーソン

2021年11月27日 04時21分39秒 | 社会・文化・政治・経済

CSテレビのザ・シネマで、27日、午前1時45分から4時まで観た。

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「クラッシュ」「告発のとき」のポール・ハギスが監督・脚本を務め、リーアム・ニーソン、エイドリアン・ブロディ、ミラ・クニスら豪華キャストで描いたミステリードラマ。パリ、ローマ、ニューヨークと離れた場所で織りなされる3組の男女の物語が交錯し、やがて驚きの真相にたどり着く。
パリのホテルにこもり、最新作を執筆していたピュリッツァー賞作家のマイケルは、野心的な作家志望の女性アンナと不倫関係にあったが、アンナにもまた秘密の恋人がいた。

ローマのバーで出会ったエキゾチックな女性に心を奪われたアメリカ人ビジネスマンのスコットは、彼女の娘が密輸業者に誘拐されたと聞き、女性を助けようと決意する。
ニューヨークに暮らす元女優のジュリアは、息子の親権をめぐって元夫と係争中。

裁判費用を稼ぐため、女優時代に利用していた高級ホテルでメイドとして働き始めるたジュリアは、弁護士の助言に従い、裁判所からの心証をよくするために精神科医の鑑定を受けることになるが……。

2013年製作/137分/G/イギリス
原題:Third Person

監督

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    引き付けられる映画だったけれど、後味はあまりよくなかった、でも内容からしてそれは仕方がないのか。それでも、とにかく、よくできた映画だというのは理解できる。

    ひとりの作家が、机に向かっているところから始まり、やはり同じ場所で幕を閉じるので、作家の苦悩を描いているのだと思う。

    交錯するストーリーすべてに共通するのは子供と親との関係。
    子供に対して充分なことをしてやれてなかったことへの作家自身のトラウマが、三つの作品に折り込まれていく。

    けれど、現実逃避して別の幸福を掴む作品は、甘えすぎで生ぬるい。
    (これは確かに客観的に観ていまいちだったと思う。単なる<逃げ>じゃないの、と思わせる)

    かといって、自分が子供や妻に許される作品、それもどうだろうか
    (確かにこんなに上手くいく?って感じがする。結末が性善説すぎて気持ち悪い)
    結局は、愛する女性の辛い現実を作品にすることで創作のスランプを脱出する。これは、泥沼の親子関係から女性を救えた、という、贖罪の意味も持ってくる。
    (これは興味深いストーリーだった。けれど、モデルの女性が気の毒だった)。

    結局、出版できる作品はできあがったが、現実は、まわりの人を傷つけたままだし、自分の過去への整理もきちんとできないままだ。

    でも仕方がない、
    作家とはそういう苦悩を伴いながら作品を産み出すものなのだ、
    彼にとっては、目前にある愛すべきものも、あるときは単なる題材となってしまう。

    彼の分裂具合と苦悩は、彼の言動や表情に現れている。わたしなどは、こういう人が現実にいたら「付き合いづらい変わった人」のイメージを持ってしまう。身近な人にそう思われても、彼は、書いていかなければならないのだ。作家の苦労を、こんなにわかりやすく見せてくれた映画は、わたしは初めてだったので印象に残った。画家のは多少は観てきたけれど。

    俳優さんたちひとりひとり個性的で、見ていて飽きることはなかった。構成もユニークで、よくできた映画なんだろう、と思う。

 

悲壮感に溢れていている3つの物語が交差し、徐々に明るみになる謎。
本当はどうなの?決めつけたり腹の探り合いと緊迫感ともどかしさを味わう。
交差しながら更に離れて行く現実的な結末だったり、明るい未来が見え隠れしたり。
だからといってスッキリもしないし、心が動かされもしなかった。

 

子はかすがい以前に親たちがもろすぎる。
映像上にほとんど出てこない子どもたちを巡る愛の物語。
オムニバスな展開でラストまで予測不能。

 

一度見ただけでは、正直半分くらいしかわからない。リアルなのか、架空なのか、それぞれのカップルのストーリーが入り混じりる。それらを繋ぐ緩やかなメタファーを記憶しないと、難解であるが、それがポールハギスらしい所。明快なハリウッド映画を望む人には向かないが、作品の解釈を色んな角度で楽しめる人には、素晴らしい作品と言える。


創作 いじめ反撃

2021年11月26日 18時25分32秒 | 創作欄

「いじめられただけで、人間は死ぬのか?!」
長田勇気は、中学生の親友の自殺を伝え聞くとともに狂暴なまでの敵愾心や耐え難い怒りを持て余すほどに。
そして、異常なまでの心の高ぶりに抗せずに、皮肉な冷笑を浮かべたのである。
「俺は、君のように、負け犬では終わらないぜ!」
俺なら、<いじめた奴らに、反撃する!>
<自ら死んだお前は、しょせん負け犬!>
「俺は、お前と同じように、これまでいじめを受けてきて、何度も死にたくなったけど、死なかったよ。俺は絶対に、負け犬には終わらないぜ!」と報復を決意する。

昭和30年代、勇気の実家に遺された日本刀は勇気の沖縄で戦死した父親の遺品であった。
勇気は、その日本刀でいじめた相手の中学生の右足を切断する。


創作 競輪を知り過ぎた? 2)

2021年11月26日 17時10分58秒 | 創作欄

利根輪太郎は、失業の身であった。
唯一の親友とも言える奈良岡友和の依頼で、岐阜へ行くことなる。

彼は、大久保のアパートから、取手の公団住宅に移転したことから、競馬を1時中段して競馬を始めたえていた。
人間、金がないと万事に否定的になるし、決断にも迷いが出るものだ。
弱気になったら運も尽きて、後は下降するばかりである。

そこで、「自分を信じることだ」と自身を鼓舞する他ない。
競輪の予想行為を否定するので、スポーツ新聞などは買わない。
今日は4月24日。
輪太郎は、2-4の車券で賭けることにした。
2-4を2レースから買い続けて、幸運にもやっと9レースに2-4が出た。
万車券が的中!
500円が5万4300円の払い戻しとなった。
財布には、残り7000円しかないので、守りの姿勢とになり2-4の車券を1000円は買えなかったのだ。
実は、岐阜へ行けるかと危ぶまれる状況まで、彼は追い込まれていた。
新幹線の往きの片道切符は既に買ってあったが、競輪に負けたら<帰りの電車電車賃>はどうするか?とまで追い込まれてしまっていたのだ。
「俺の愚かさだな!己に呆れるばかりだったな」と落ち込む。
だが、車券が的中! 歓喜を胸にスナック「止まり木」で安堵して酒を飲む。
<明日は、午前7時の東京発新幹線に乗らねば>と彼は気持ちを引き締める。
輪太郎は結局、午後5時から9時まで競輪仲間と競輪談義などをしたり、カラオケなどを歌う。
ママの菜穂は有線放送で、自分の好きな歌謡曲をリクエストしていた。
ママの姪さくらは歌手を目さして、千葉・松戸のカラオケ教室でカラオケを習っていたので、客とデュエットなどをしていた。「うまいな!」客たちは、さくらのその歌声に舌を巻く。


フレイル予防

2021年11月26日 13時26分55秒 | 医科・歯科・介護

人は年を取ると段々と体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも手助けや介護が必要となってきます。
このように心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼びます。

都民の皆さんが健康で長寿を目指すため、東京都医師会は行政や関係団体と連携してフレイル対策に取り組んでいます。

 

3分でわかる「フレイル」

 

※画面が表示されない場合はこちらをクリックしてください。


本会と東京都が共同で制作した「住み慣れた街でいつまでも―フレイル予防で健康長寿―」からフレイル対策を図解でわかりやすく説明したページをピックアップしました。

 

フレイルって何だろう?

 

これらは、年齢を重ねると誰もが感じることです。このような虚弱の状態のことを『フレイル』といいます。日本は男女とも平均寿命が延伸して、世界トップクラスの長寿国ですが、これからは「元気に自立して日常生活を送ることができる健康寿命」を伸ばすことが大切です。

<フレイルの位置づけと流れ>

*併存症:異なる病気を併発している状態のことです。高齢になれば、心臓疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風等いろいろな病気との併発が考えられます。

都民の皆さん一人ひとりが主役となって、いつまでもいきいきと前向きに暮らし続けるために『フレイルの予防』(虚弱、老化の予防)について考えていただければと思っています。

<フレイルの3つの要素>

*ロコモ(Locomo):ロコモティブシンドロームの略称。骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に支障を来している状態のことをいいます。

*サルコペニア(Sarcopenia):加齢に伴って筋肉量が減少する状態のことをいいます。サルコペニアは、ギリシャ語でサルコ(筋肉)とペニア(減少)の造語です。

ポイント①:「メタボ対策」からフレイル予防へ

高齢期のBMI(体重と身長の関係から人の肥満度を示す自分の体格の指標)は、中年期以前とは異なり、少し高めの方が、栄養状態や総死亡率の統計からみてもちょうど良いことが分かってきました。「メタボ対策」から、しっかり食べて栄養状態を保つ「フレイル予防」に考え直してみましょう。

ポイント②:何もしないと筋肉は衰えます

フレイルの最も大きな原因の1 つが筋肉の衰えです。たんぱく質を含んだ食事をとり、定期的な運動によって筋力が衰える現象(サルコペニア*)の進行を遅らせることが大切です。

ポイント③:早めの気付きが重要!

心と体のちょっとした衰え(前虚弱:プレ・フレイル)にいち早く気付くことが大切です。そして、自分事として前向きに捉えて行動することがその後の効果も大きいと考えられています。気付きのヒントがオール東京チームから発信されています。

<健康長寿に大切な3つの柱>

栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の3つの柱は、お互いに影響し合っています。どれか1つだけをすればいいというものではありません。3つの柱をうまくリンクさせて自分の生活サイクルに組み入れていくことが大切です。

<社会とのつながりを失うことがフレイルの最初の入口です>


 

やってみよう!フレイルチェック


監修:東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢教授 ストップフレイル「フレイルを予防して健康長寿を伸ばしましょう」

ストップフレイル「フレイルを予防して健康寿命をのばしましょう」
監修:飯島 勝矢 教授(東京大学 高齢社会総合研究機構)


 

東京都医師会のフレイル予防への取り組み

 

① 健康スポーツ医

日本医師会は1991年より、運動やスポーツをすることによって健康増進を図る取り組みとして、一定の研修を習得した医師に日本医師会認定健康スポーツ医という資格を付与しています。

東京都医師会では、健康スポーツ医学委員会を設置し、健康運動の推進について毎月1回委員会を開催しています。また年に2回健康スポーツ医学研修会を開催して、資格更新および最新の知識の習得のための研修会を提供しています。健康スポーツ医は、地域において住民の健康相談、運動指導、体力増進、スポーツ活動におけるアドバイス等、フレイル予防を含めて日々地域の医療・介護・福祉の分野で活躍しています。

 

②「運動は医療である」Excise is Medicine

2020年に東京オリンピック、パラリンピックを迎えますが、東京都医師会は、運動、スポーツが健康増進に寄与するという概念をレガシーとして打ち出しました。2018年2月のハーバード大学の武見プログラムにおいて尾﨑治夫東京都医師会会長が、フレイル予防、健康寿命延伸に向けて「運動することが医療である(Excise is Medicine)」をテーマに基調講演をしました。

 

③ 第17回 都民公開講座「適切な運動でフレイル予防―健康寿命を延ばそう―」

【1】なぜ老いる?ならば上手に老いるには―健康長寿 鍵は“フレイル”予防―
   飯島 勝矢氏(東京大学高齢社会総合研究機構 教授)

【2】知っておきたい歩き方・走り方のコツ―正しく知って、しっかり“フレイル”予防―
   谷川 真理氏(マラソンランナー)

【3】10年後に動ける身体を作る食事とは
   足立 香代子氏(臨床栄養実践協会 理事長)

【4】立っても、座ってもできるラジオ体操のワンポイントレッスン
   押味 愛里沙氏(元NHKテレビ体操アシスタント)


 

関連資料

 

公益社団法人 東京都医師会


SNSでの誹謗中傷は、この国をむしばんでいる

2021年11月26日 13時00分00秒 | 事件・事故

NEWS
2020年06月17日 12時37分 JST | 更新 2020年06月17日 14時09分 JST

SNSの違法な中傷、放置で最大60億円の制裁金も。規制強めるドイツ法は理想のモデル?専門家に聞いた

木村花さんの訃報を受け、SNSの誹謗中傷の対策に向けた動きが進んでいる。違法な書き込みへの規制を強化したドイツは良い手本なのか?

慶應大の鈴木秀美教授に尋ねた。
國崎万智(Machi Kunizaki)

ドイツの連邦憲法裁判所。親しみやすいようにガラス張りの造りになっている

人気リアリティー番組に出演していたプロレスラー木村花さんが5月、亡くなった。木村さんは、番組内容などを巡ってSNSで激しい誹謗中傷を受けていた。

木村さんの訃報を受け、自民党はネット上の誹謗・中傷対策を検討するプロジェクトチーム(PT)を発足。NHKなどによると、PTは6月16日、総務相に提言を提出。提言には、表現の自由に配慮した上で、発信者情報の開示要件の緩和や投稿記録の保存期間の延長などを盛り込んだ。さらに、侮辱罪の厳罰化を法務相に求めた。

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書き込みの規制強化は、「憲法が保障する『表現の自由』を脅かす」との懸念と常に隣り合わせにある。ドイツでは、難民らへのヘイトスピーチの深刻化を背景に、ネットの書き込みの規制を厳しくする法律が2017年に成立。国際的にもSNS対策の先行事例として知られる。ネット上の誹謗中傷をどう防ぐか。規制強化の議論が加速する日本は、ドイツの経験から何を学べるか。慶應大メディア・コミュニケーション研究所の鈴木秀美教授(メディア法)に尋ねた。

■事業者に多額の制裁金
ドイツでは17年、SNS上のヘイトスピーチなど、現行法で禁止された表現の削除をSNS事業者に義務付ける法律「SNSでの法執行を改善するための法律」(SNS対策法)が成立。翌18年1月から、本格運用が始まった。

対象となる事業者は、ドイツ国内に200万人以上のユーザーが登録しているプラットフォームで、Twitter、Facebook、YouTubeなど約10社だ。

SNS対策法とは、どんな内容なのか?

鈴木教授によると、同法はSNS事業者に対する

1違法内容の削除義務

2苦情対応の手続きを整備する義務

3半年ごとに、苦情対応の状況の報告義務

4義務に違反した場合の過料(制裁金)

を盛り込んでいる。

削除義務の対象になるのは、刑法が禁止する違法情報。具体的には、違法組織のマーク使用/国家を重大な危険に晒す暴力行為の指導/国全体を陥れるデマ/ヘイトスピーチ/侮辱/誹謗・中傷――などだ。

SNS事業者は、利用者から違法情報の苦情を受けた時、違法性を判断し、明らかに違法な場合は24時間以内に削除するか、ドイツ国内からのアクセスを制限しなければならない。明らかに違法とは言えない場合も、7日以内に違法性を判断し、違法であれば削除またはアクセス制限をしなければならない、と定める。

SNS対策法の監督は、ドイツの連邦司法庁が担う。司法庁は、効果的な苦情処理を全く、あるいは適切に行わない法人の事業者に対して、最大5000万ユーロ(約60億円)の過料を科すことができる。

オンライン取材に応じる鈴木秀美教授
HuffPost Japan


■なぜ規制強化?
ドイツ政府が、SNSの違法な書き込みに対する規制を強化した背景に何があったのか?

鈴木教授は「ヘイトスピーチの深刻化」を最大の理由に挙げる。

ヘイトスピーチとは、特定の人種や民族、宗教を信仰する人などに対して、差別や暴力をあおったり、侮辱したりする憎悪表現のこと。日本には、ヘイトスピーチに対して一部の自治体で罰金を科す条例があるものの、刑事罰を科す法律はない。

一方、ドイツでは、ヘイトスピーチ は「民衆扇動罪」として刑事罰の対象となっている。印刷物や放送、ネットで行われたヘイトスピーチは、3年以下の自由刑(受刑者の移動の自由を制限する刑罰)または罰金が科される。

「2015年には、シリアなどから多くの難民がドイツに逃げ込みました。この頃から、難民や難民支援者に対して『ドイツから出ていけ』と言ったり、『難民の住居に火をつけろ』といった暴力をあおったりするヘイトスピーチがSNSで目立つようになりました」

「政府は当初、こうした違法なヘイトスピーチを問題視しながらも、SNS事業者の自主的な対応での解決を目指しました。ですが、違法な投稿が放置され続ける中で、事業者側の責任を問う世論はどんどん高まりました。さらに当時は連邦議会選挙を控えていて、16年のアメリカ大統領選でフェイクニュースが問題になったことが追い風になり、法による規制強化の流れにつながったのです」

■「過剰な削除」への批判、訴訟も
ただ、SNS対策法は成立当初から、ドイツ憲法が保障する「表現の自由」を脅かし、ネット空間での自由な書き込みを萎縮させるとして、野党や市民団体から批判が絶えなかった。

木村さんの訃報を受け、自民党はネット上の誹謗・中傷対策を検討するプロジェクトチーム(PT)を発足。

NHKなどによると、PTは6月16日、総務相に提言を提出。提言には、表現の自由に配慮した上で、発信者情報の開示要件の緩和や投稿記録の保存期間の延長などを盛り込んだ。さらに、侮辱罪の厳罰化を法務相に求めた。

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書き込みの規制強化は、「憲法が保障する『表現の自由』を脅かす」との懸念と常に隣り合わせにある。ドイツでは、難民らへのヘイトスピーチの深刻化を背景に、ネットの書き込みの規制を厳しくする法律が2017年に成立。国際的にもSNS対策の先行事例として知られる。

ネット上の誹謗中傷をどう防ぐか。規制強化の議論が加速する日本は、ドイツの経験から何を学べるか。慶應大メディア・コミュニケーション研究所の鈴木秀美教授(メディア法)に尋ねた。

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削除義務の対象になるのは、刑法が禁止する違法情報。具体的には、違法組織のマーク使用/国家を重大な危険に晒す暴力行為の指導/国全体を陥れるデマ/ヘイトスピーチ/侮辱/誹謗・中傷――などだ。

SNS事業者は、利用者から違法情報の苦情を受けた時、違法性を判断し、明らかに違法な場合は24時間以内に削除するか、ドイツ国内からのアクセスを制限しなければならない。明らかに違法とは言えない場合も、7日以内に違法性を判断し、違法であれば削除またはアクセス制限をしなければならない、と定める。

SNS対策法の監督は、ドイツの連邦司法庁が担う。司法庁は、効果的な苦情処理を全く、あるいは適切に行わない法人の事業者に対して、最大5000万ユーロ(約60億円)の過料を科すことができる。

■「匿名で表現する自由」は守られるべき
自民党PTは、SNSの中傷を抑止する法規制に関する提言を政府に提出した。発信者情報の開示要件の緩和や、悪質事案の厳罰化などを盛り込んだ。

鈴木教授は、「誹謗中傷の被害者救済は大事なこと。発信者特定の開示手続きの簡素化は進めるべき」とする反面、ドイツのようなSNS事業者に対する罰則規定や刑法の厳罰化には否定的だ。

「私たち一人一人に、匿名で表現する自由があります。特に弱い立場に置かれ、実名を明らかにして発言すると不利益や嫌がらせを受ける恐れがある人は、名前を隠しているから安心して不正を訴え、批判の声を上げられる。だからこそ、ネット上の表現が大きく制限されるような規制にならないよう最大限の配慮が必要です。もともと同調圧力が働きやすい日本では、SNS事業者への罰則新設は馴染まず、刑事罰の強化もすべきではありません」

■規制強化の前にできることは
木村花さんの訃報を受けて、国内でも業界のネットワークが動き出した。

一般社団法人「ソーシャルメディア利用環境整備機構」(SMJA)は5月26日、「ソーシャルメディア上の名誉毀損や侮辱等を意図したコンテンツの投稿行為等に対する緊急声明」を発表。禁止行為を把握した場合、サービスの利用停止などの措置を徹底するほか、捜査機関への情報提供の協力といった取り組みをすると公表した。

鈴木教授は、「人を罵る表現を投稿できなくする機能を導入したり、投稿前に思いとどまらせる警告が出る仕組みを取り入れたり。国が法律で取り締まるより、事業者側が自主規制を進めていく方が望ましいと考えます」と強調する。

「ドイツには、子どもにとって有害なネットの情報や違法な書き込みを判定しアクセス制限や削除を行う自主規制機関が20年以上活動しています。今年6月からは、SNS事業者が違法情報か否かの判断に迷ったとき、この機関に相談し、機関が事業者の代わりに判定できるようになりました。

こうした企業外部の組織があると、個別の対応事例が蓄積されるメリットがあります。自主的に削除の是非やアクセス制限を判断する、業界横断的な機関の取り組みは、日本でも参考になるのではないでしょうか」


「入管で暴行、暴言」と提訴へ 米国人男性、3000万円請求 東京地裁

2021年11月26日 12時51分22秒 | 事件・事故

11/22(月) 15:43配信

時事通信
出入国在留管理庁の看板=東京都千代田区

 東京出入国在留管理局(東京都港区)に収容中、職員から暴行、暴言を受けたとして、ハイチ系米国人のマーク・ゴードンさん(52)が国を相手取り、3000万円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こすことが22日、分かった。

 代理人弁護士によると、提訴は24日の予定。マークさんは暴行により腰骨を損傷する重傷で、腰痛が続いているという。

 訴状によると、マークさんは米国から日本へ戻ろうとした2018年、再入国ビザの期限が切れているとして上陸を拒否され、入管に収容された。収容中の20年6月、新型コロナウイルス対策用として配られた固形せっけんのにおいがきつかったため、通路側に出したところ、職員6~8人に外へ連れ出され、「金を出せ」などと言われた。

 さらに、懲罰房へ移動させられた上、頭や首を押さえ付けられて腰を蹴られるなどし、後ろ手に手錠をはめられたという。

 腰痛が続き、マークさんは外部の病院での検査を求めたが、実現したのは今年4月になってからで、同5月には仮放免許可を受けて釈放された。

 代理人の笹本潤弁護士は「入管は暴行時のカメラ映像を動画で提出していない。真実を隠していると言わざるを得ない」と指摘している。

 出入国在留管理庁は「個別の事案についてはお答えできない」としている。


「入管で暴行被害」 米男性、国に損賠提訴 東京地裁 社会

2021年11月26日 12時26分42秒 | 新聞を読もう

毎日新聞 2021/11/25

 
 東京出入国在留管理局に収容中に職員から暴行を受け、腰の骨を損傷して歩行に支障が生じるようになったとして、米国人男性のマーク・ゴードンさん(52)が24日、国に3000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状などによると、ゴードンさんは1999年、「日本人の配偶者」として来日。ヘルニアの手術のため2013年に米国に帰国し、18年11月に日本に再入国しようとしたが、出国時に認められた再入国期限が過ぎていたため上陸を拒否された。
帰国に応じず、東京入管に収容された。

新型コロナウイルス対策として配られたせっけを受け取らなかったところ、8人程度の職員たちが膝を使って頭や腰を押さえつけられ、後ろ手に手錠をはめられて腰などを蹴られた。

 


毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡

2021年11月26日 12時26分42秒 | 医科・歯科・介護

国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しており、また2000年以後、患者死亡率も増加しています。

公益社団法人 日本産科婦人科学会

子宮頸がんとは

子宮下部の管状の部分を子宮頸部、子宮上部の袋状の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じるがんを子宮頸がん、子宮体がんといいます。 子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。
国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しており、また2000年以後、患者数も死亡率も増加しています。

病気の原因は

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染機会があるといわれています。しかしHPVに感染しても、90%の人においては免疫の力でウイルスが自然に排除されますが、10%の人ではHPV感染が長期間持続します。このうち自然治癒しない一部の人は異形成とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

HPVの感染を予防することにより子宮頸がんの発症を防ぐHPVワクチンが開発され、現在世界の70カ国以上において国のプログラムとして接種が行われています。現行のHPVワクチンにより子宮頸がんの60~70%を予防できると考えられており、WHOはその有効性と安全性を確認し、性交渉を経験する前の10歳代前半に接種をすることが推奨されています。欧米先進国や日本においても、ワクチン接種によりHPV感染率や前がん病変の頻度が接種をしていない人に比べて減少することが明らかになっています。日本ではHPVワクチンは2009年12月に承認され、2013年4月より定期接種となっていますが、接種後に多様な症状が生じたとする報告により、2013年6月より自治体による積極的勧奨は差し控えられています。このような多様な症状の原因がワクチンであるという科学的な証拠は示されておらず、厚生労働省専門部会においても因果関係は否定されています。皆様が安心してHPVワクチンを受けられるようにするための体制作りや正しい情報の提供に本学会も努力しています。
HPVワクチンに関する詳細な情報や日本産科婦人科学会の考え方に関しては、本ホームページ内の『子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために』にも詳しく説明しておりますので、ご覧ください。

病気の発生と進行

子宮頸がんの病気の発生の過程は、がんの前の段階である異形成、子宮頸部の表面だけにがんがある上皮内がん、そして周囲の組織に入り込む浸潤がんに分類されます。

子宮頸がんの臨床進行期分類
出典:患者さんとご家族のための子宮頸がん 子宮体がん 卵巣がん 治療ガイドライン 第2版 日本婦人科腫瘍学会編集 (金原出版株式会社)

子宮頸がん検診

子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行います。この検査を子宮頸がん検診と呼びます。出血などの症状がなくても、20歳を過ぎたら、2年に1回の子宮頸がんの検診を受けましょう。またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。

どんな症状がありますか?

子宮頸がんは通常、早期にはほとんど自覚症状がありませんが進行するに従って異常なおりもの、月経以外の出血(不正出血)、性行為の際の出血、下腹部の痛みなどが現れてきます。これらの症状がある方は、婦人科に早めにかかって診察をうけて下さい。

子宮頸がんの診断の流れ

まずスクリーニング検査として子宮頸部の細胞診検査を行います(前述の子宮頸がん検診と同様)。 細胞診の結果、異形成やがんの疑いがある場合には、専門の施設でコルポスコピーという拡大鏡で病変部の観察を行いながら子宮頸部の組織を採取(生検)し、顕微鏡で検査する病理組織検査を行います。これにより異形成や上皮内がん、または浸潤がんであるかの診断を行います。もし子宮頸がん(浸潤がん)と診断されたら、次に内診や画像検査(CT、MRI、PETなど)を行い、子宮の周囲にある組織へのがんの広がりやリンパ節・他臓器への転移の有無をしらべます。これらの結果に基づきがんの進行期(ステージ)を決定します。

どのように治療しますか?

子宮頸がんの治療方法は、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)の3つを単独、もしくは組み合わせて行います。病気の進行期(ステージ)と患者さんの年齢や治療後の妊娠希望の有無、基礎疾患(持病)の有無などにより、担当医と十分に話し合って最適な治療法を選択することが大切です。

(1)前がん病変(高度異形成)・上皮内がん・微小浸潤がん(進行期1A1期)の治療

妊娠・出産の希望がある場合には子宮を温存する治療として、子宮の入り口付近のみを部分的に切除する子宮頸部円錐切除術を行います。この治療では将来お子さんを生むことが可能ですが、デメリットとして、円錐切除により子宮頸部が短くなって、治療後に妊娠した場合に早産する率が高くなったり、子宮の入り口が狭くなって月経血が外にでにくくなったり、妊娠しにくくなる可能性があります。異形成の場合はレーザーなどで病変部を焼くだけの治療法もあります。一方、子宮を残す希望がない患者さんには、子宮のみの摘出(単純子宮全摘術)が選択されます。

(2)進行期1A2期から2B期の治療

がんが目に見える程度の塊となり子宮頸部に留まっているか、子宮周辺の組織に少し広がっている進行期です。治療としては、手術を選択する場合は広汎子宮全摘術(IA2期の場合は、准広汎子宮全摘でもよい)とよばれる子宮頸がんの根治手術を行います。これは子宮に加えて腟の一部、卵巣、子宮周辺の組織やリンパ節を広範囲に摘出します。卵巣は温存することもあります。将来妊娠できるようにしたいという希望が強い場合は、可能であれば子宮頸部とその周囲のみを広範囲に切除して子宮体部を温存する手術(広汎子宮頸部切除術)を行うこともあります。手術療法の後遺症として、排尿感覚が鈍くなって尿が出にくくなる排尿障害や下肢のリンパ浮腫、卵巣機能消失によるホルモン欠落症状などがあり、短期間で改善する場合もありますが、長期に持続する場合もあります。一方、この進行期の患者さんで手術を選択しない場合は、放射線の単独療法や、抗がん剤の点滴と放射線治療を併用する同時化学放射線療法が選択されます。放射線治療の副作用として胃腸障害、下痢、皮膚炎、腸閉塞などがあり、また、抗癌剤の副作用として吐き気の他に血液毒性(好中球減少、貧血、血小板減少)や腎毒性などがあります。また手術をした患者さんにおいても、再発のリスクが高いと判断されるケースでは、術後に放射線治療または化学療法あるいはその併用治療を追加することがあります。

子宮摘出の範囲
出典:患者さんとご家族のための子宮頸がん 子宮体がん 卵巣がん 治療ガイドライン 第2版 日本婦人科腫瘍学会編集 (金原出版株式会社)

(3)進行期3期・4期の治療、再発時の治療

がんが子宮を越えて骨盤内や腟に広範囲に広がったり、膀胱や直腸に進展している場合、あるいは肺や肝臓など遠くの臓器に転移している場合は、基本的に手術は選択されず、前述の同時化学放射線療法または放射線や抗がん剤それぞれの単独治療が、患者さんの年齢や体力、全身状態などに合わせて行われます。抗がん剤はシスプラチンという薬が中心ですが、さらに別の抗がん剤を併用したり、最近ではがんへの血管新生を阻害するようなベバシズマブという分子標的薬も使用されるようになりました。また子宮頸がんの再発時も、同様に抗癌剤あるいは放射線治療が中心となりますが、孤立性の病変であれば手術による切除を行うこともあります。進行した症例や再発症例では、痛みや出血などのつらい症状を緩和する治療も行いながらがん全体への治療をすすめます。

子宮頸がんの治療成績、早期発見・早期治療を

子宮頸がんは、早期がんのうちに治療すれば治癒率も高く、また子宮を温存できる可能性も十分あります。しかし進行がんになると再発率・死亡率も高くなります。子宮頸がんの予防にはHPVワクチンによる一次予防がまず大切であり、次に、子宮頸がん検診で早期発見し、早期治療をうけること(二次予防)が重要です。気になる症状がある場合や、ワクチン・検診について尋ねたいことがある場合は、早めに婦人科の専門医に相談しましょう。