5/13(金) 5:15配信 東スポWeb
矢野監督は交流戦での“ビッグウエーブ”につなげられるか(東スポWeb)
本当に可能なのか。39試合を終え、首位・広島に10・5ゲーム差の最下位に沈む阪神だが、逆転Vの可能性を指摘する声が上がっている。
【写真】キャンプ中に胴上げの「練習」をされた阪神・矢野監督
この日を終え12勝26敗1分け。開幕以降、まだ一度も最下位から抜け出せない現状は変わりないが、最大16あった首位とのゲーム差は10・5にまで縮まっている。
1勝15敗1分けと球団史上最悪の開幕の船出以降、阪神は4月下旬から6連勝と多少、巻き返したが、5月もここまで3勝6敗。しかし、今月に入り4月首位の巨人が急失速。他のライバル球団も決め手に欠く一方で、パ・リーグは「上から下まであそこまでゲーム差が開くとさすがにキツイ」と、首位・楽天から最下位・日本ハムまで14・5ゲーム差(12日現在)と各チームの立ち位置が鮮明になりつつある。
これが低迷中の阪神にとっては「不幸中の幸い」というわけ。セの球界関係者も「もともと選手層は厚いし、夏までに阪神が上がってくる可能性だってまだ大いにある。オールスターまでに首位と10ゲーム差近辺なら、全然、あきらめる必要もない。CSもあるわけだし、Bクラスで首位と離されていても、チャンスはいくらでもある」と話す。
ライバル球団の関係者が、最下位の阪神でも「要注意」印を外さないのは今月下旬、24日から18試合ある交流戦が残っているためだ。
「今年のセは、とくに交流戦が大事。パ相手に自分のチームだけ勝って、他のチームが全敗すれば、順位なんてすぐ上がるはず。もちろん、どこもその逆だけは絶対避けたいと思ってやるだろうけど」。交流戦で「阪神ひとり勝ち」の状況が多くなれば、浮上のペースもグッと上がるというわけだ。
〝混戦〟のにおいが漂う今季のセでは、序盤戦大コケの虎もまだ巻き返し可能。ひとまずは交流戦までのリーグ戦残り9試合で借金返済に励み、首位と10ゲーム差以内をキープ、交流戦での〝ビッグウエーブ〟につなげたいところだ。