仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

現場の職員に繰り返し言っていること

2020年06月29日 | 学校経営
 現場の職員に繰り返し言っていることがある。

 「問題は、一人で抱え込まないように」

 である。

 学年主任や校務分掌の部長に相談してほしい。

 緊急を要する問題や重要な問題については、管理職に相談してほしい。
 
 このように言っている。

 相談するだけでも、心の負担はずいぶん軽くなる。

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教頭の長時間業務解消をすすめるための確実な方法(教頭の働き方改革)

2020年06月17日 | 学校経営
 昨日の続き

 教頭をしていて疲れるのは、「拘束時間の長さ」である。

 長時間業務が常態化している。

だからこそ、県の重点取組事項に

 「教頭の長時間業務解消への取組」が入っている。

 そのための、最も確実で、シンプルな手立てが、次である。

 「校舎の最後の鍵締め担当を、教頭以外の者でも可とする」

  教頭以外の者でも鍵締めができるように、手順を教えておく。

 鍵締めの手順とセキュリティーの設定方法を、職員に教えるのである。

 ただ、最後の鍵締めは、2人以上の職員で行うようにして、緊急事態が起きた時に、どちらかが動けるようにしておく。

 逆に言うと、最後の鍵締めを教頭だけに限ると、長時間勤務は絶対に減らない。

 自分が勤務している市では、教育委員会が、次のように通達を出している。

 「必ずしも最後の鍵締めは教頭でなくてもよい。」

 「鍵締めは、全職員で協力して行うようにすること」

 これを教育委員会が伝えてくれたおかげで、教頭の超過勤務時間は、かなり少なくなった。

 本年度になって、教頭の月あたりの時間外勤務が50~60時間程度である。

 昨年度までは、70時間前後(時には90時間前後)あったことを考えれば、かなりの改善である。
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働き方改革で「教頭の長時間業務解消」に取り組む理由

2020年06月16日 | 学校経営
 宮崎県でも働き方改革を進めている。

 令和2年度の重点的な取組事項は2つ。

1 教職員・家庭・地域への啓発推進

2 副校長・教頭の長時間業務解消への取組

 である。

 自分は、今教頭をしているので、まさに2つめの取組事項を進めなければならない。

なぜ「副校長・教頭の長時間業務解消」をすすめなければならないか?

 それは、「教頭を希望する人が少なくなるから」だと考えている。

 すでに、東京都では、倍率が1倍以下になる時もある。

 学校がブラック企業並みと言われているが、その中でも教頭職は、激務である。

 多くの学校で、「教頭職は大変だ」と思われている。

 (自分はそう思われていないと思うけど)

 いずれ、宮崎県も「教頭のなり手がいない」という状況になるのではないか。

 その前に、「教頭の長時間業務解消」をすすめるのは重要である。

 また、宮崎県教育界の課題として、「女性管理職が少ない」がある。

 これも、「教頭をやってみよう」という人よりも、「大変だから希望しない」という人の方が多いからだと言える。


 「教頭の長時間業務解消」をすすめるのは自分自身のワークライフバランスのためでもあるが、後に続く教頭先生方が働きやすい職にするという目的が大きい。

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9月入学、9月新学期のメリットとデメリット

2020年05月01日 | 学校経営
 9月入学、9月新学期を求める声が上がっているそうだ。

9月入学というのは、海外ではポピュラーとのことである。

 9月入学とすれば、新型コロナウイルス対策で休校になっているが、学んでいない分の学習ができる。

 学力保障ができるというわけである。

 もう1つメリットがある。

 高校や大学での留学はしやすいだろう。また、切れ目が諸外国と同じになるので、優秀な教官を確保するのも(少しは)都合が良いかもしれない。

 メリットは、「学力保障」と「諸外国との足並みが揃う」ということになるだろうか。



 では、デメリット、というか課題となる点は何だろう。

 現場の教員としては、困るというか戸惑う点はいくつか上げられる。

その1
保護者の扶養が半年延びる。(家計の負担は増える)

その2
企業の採用が半年延びる

その3
幼稚園(保育園)は、半年分多くカリキュラム(教育の計画)を新たに作成しなければならない。

その4 
入学する児童の年齢は変えるのか?
 今は、4月生まれ~3月生まれで区切って入学する。学年の区切りは4月から3月のまとまりである。
 9月入学となれば、その区切りは変えるのだろうか?

 学力保障がねらいならば、約半年送らせて入学となるのだろうか。(つまり、これから先は、生まれてから6歳5ヶ月になった子が9月入学?)

 それとも、9月生まれから8月生まれまでで1学年の集団を形成するのだろうか?

(でも、今の4月~8月生まれの子達はどちらの学年に所属するのか?という問題も生まれるだろう)

その5 
小学校でのカリキュラム(教育の計画)の大幅な変更が必要となる

 教育は積み重ねていくものが多い。
 今は、春の行事から始まって夏秋冬と少しずつレベルアップするように計画を作っている。計画は、季節の行事や地区の行事と関わらせながら、スモールステップで作っている。

 4月から順々にレベルアップするように作っていることが多い。

 9月開始となると、今までとは違う計画作りが必要となる。

 例えば、社会科である。
 5年生では、米作りの学習をする学校も多いだろう。

 4月始まりならば、春の苗作り、田植えに始まって、草取り、収穫まで一連の流れを体験できる。

 9月入学となれば、稲刈りから学習し始めることになるだろう。学年の前半で収穫を体験した後、学年の後半(春になってから)苗作りや田植えを学習することになる。

 例えば、国語科である。
 4月始まりを想定して、季節に合わせて学習内容を設定している単元が多い。

 年度当初は、「春の河」「春のいぶき」という教材文を準備する。

 これらは春に関わる内容であり、学習が進んで行くにつれて、夏、秋に関わる内容が出てくる。



 1つ1つは、細かい問題かもしれないが、どの教科においても、季節と関わらせた学習内容が多くあるだろう。
 
 それらの変更をするのは、時間がかかるだろう。




9月に新年度を始めるのは、メリットよりもデメリットの方が(今のところ)多いような気がする。
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休校中の子供達に向けてのメッセージ(宮崎市立小学校)

2020年04月22日 | 学校経営
 宮崎市は、3月からずっと休校状態である。

 その宮崎市のホームページでは、先生方が子供達へ向けてのメッセージ動画をつくって公開している。

 各学校の工夫が見られる楽しい動画である。

 宮崎市立小学校
 おうちで見よう!メッセージ動画配信中!!


 中でも、国富小学校の動画は工夫がたくさん見られる。

 子供達への愛情が伝わる動画になっている。
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学校をサポートしてくださるスタッフ

2020年04月18日 | 学校経営
 勤務校には、スクールサポートスタッフがいる。

 教材プリントや学級通信等を印刷してくださる。

 教室設営のための掲示物作りや小テストの採点などもしてくださる。

 教員の業務の中で、時間がかかる業務を代行してくださるので、とても助かっている。

 まさに、サポートしてくださる存在である。

 本日も、サポートしていただいたが、もしサポートがなければ、きっと3時間以上は余計に残業しなければ終わらなかっただろう。

 働き方改革を進めるために、勤務校では必要不可欠な存在になっている。
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学校で困ったことがあれば、外部機関との連携を考える

2020年04月15日 | 学校経営
 教頭職に就いてから、教諭時代では見えなかった学校の姿が見えるようになった。

 その1つが、外部機関や団体との連携である。

 PTAや教育委員会をはじめ、地域のボランティア団体、民生委員さん、警察、消防署、子育てに関する市役所の担当部署、児童相談所、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの担当者

 実に多くの団体と関わっていることが分かる。

 学校だけで解決できない問題や困った事態が発生したとする。

 そんなときには、外部機関との連携を考える。

 まずは、教育委員会に報告、連絡、相談をする。(これはとても大事である。教育委員会の方に助けてもらうケースは多い)

 そして、その上で、さらに他の外部機関にも協力や相談をする。



 例えば、こういう場合があるとする。

 学校に対して無理な要求をする保護者(または地域の人)がいるとする。

 しかも、反社会的な身なりと言動を意識的にしている。

 暴言と大声で威嚇する。今にも暴力行為をしそうである。

 (本当に恐い人は、そういう外見もしないし、言動も穏やかであると思う。あまり思慮分別のない人が、そのような威嚇行為をしている。)

 当然、学校としては、複数の職員で対応するようにする。記録も残す。



 併せて、こういう場合は警察署の生活安全課に連絡をすることになる。(場合によっては、法律のプロに相談することもある)

 現状を伝えると、対策を教えてくれる。

 基本は、「相手の話を聞いて、話し合ってください。」となるが、

 「もし、暴力行為があれば、すぐに110番通報してください。」「暴力行為がない場合でも、『恐い』と感じたら、110番通報してください。」

という対策も教えてくれる。

 心強い。

 
このような対策は、学校だけでは絶対にできない。

外部の協力があってこそ、対策が立てられる。



 警察以外にも、学校で何か悩む事態が起きたときには、必ず連携し、協力してくれる外部機関がある。

 それらの外部機関にいかに助けられているか、それは、管理職になってよく分かった。
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よいよ新学期が始まる

2020年04月05日 | 学校経営
 新年度が始まってから初めての休日だった。

 小学校の職員であれば、4月の初めは、1年で一番忙しいときかもしれない。

 休日ということで、少しほっとしたことだろう。

 休日だが、整理整頓をするため、学校には少し出かけた。

 休日にもかかわらず、新学期の準備をしている職員も数名いた。

 新しい学年を始めるための準備で、時間がいくらあっても足りないくらいであろう。

 学校関係者も子供達も、3月は、学校での授業ができなかった。

 そのため、学校で授業ができること、教育活動ができることのありがたさを痛感した。

 いよいよ今週から、新学期が始まる。

 今のところ、新学期は始められそうで、それがうれしい。
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いよいよ新学期が始まる

2020年04月05日 | 学校経営
 新年度が始まってから初めての休日だった。

 小学校の職員であれば、4月の初めは、1年で一番忙しいときかもしれない。

 休日ということで、少しほっとしたことだろう。

 休日だが、整理整頓をするため、学校には少し出かけた。

 休日にもかかわらず、新学期の準備をしている職員も数名いた。

 新しい学年を始めるための準備で、時間がいくらあっても足りないくらいであろう。

 学校関係者も子供達も、3月は、学校での授業ができなかった。

 そのため、学校で授業ができること、教育活動ができることのありがたさを痛感した。

 いよいよ今週から、新学期が始まる。

 今のところ、新学期は始められそうで、それがうれしい。
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「ヒヤリ、ハット」体験を減らす

2017年06月06日 | 学校経営
 これまでの教師生活の中で、今日が一番ヒヤリとした日かもしれない。

 勤務校の敷地は変わっていて、体育館への行き帰り国道を渡らなければならない。

 1、2年生が体育館での授業を終えて帰ってくる時の話である。

 横断歩道の信号が青に変わったので、1年生と2年生は、左右を確認して1歩目を踏み出した時のことである。

 左側から来たトラックが、信号を無視して横断歩道を突っ切ったというのである。

 幸い、車が止まったかどうかを見てから渡るように指導し、練習もしているので、子供達がはねられることはなかった。

 子供達は、みんな1歩目を踏み出して、すぐに止まったそうである。

 前にいた2年生の中には、両手を広げて、後ろにいる1年生が飛び出さないように守った子もいると聞いて、涙が出るほど嬉しかった。



 しかし、一つ間違えば、大事故になるかもしれなかった。

 一緒に付き添っていた先生は、子供達は止まったにもかかわらず、もし、止まっていなかったらと言うことを考えたら、恐くて涙が出てきたと言うことだった。

 すぐに警察にも電話して、今後の対策についても相談に乗ってもらった。
 
 午前中のことだったので、給食の時間に全校児童に対して、この出来事を話した。

 これからも信号を見るだけではなく、車が止まってくれたか、安全にわたれるかどうかを考えて横断するように伝えた。

 子供達の命を守るために、こういう「ヒヤリ、ハット」体験は、少しでも減らしたい。そうすることが、安心・安全な学校作りになると考えている。

 
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陸上大会で見られた一番嬉しい子供の姿

2016年10月20日 | 学校経営
 先日、勤務校の児童が参加した陸上大会があった。

 小規模校ながら、入賞した児童もいた。

 どの子もベストを尽くして頑張っていたとのことである。

 子供達の様子をあとで聞いて一番嬉しかったのは、引率した職員の言葉である。

 「子供達の態度は素晴らしかったです。競技の前は、名前を呼ばれた後に挙手をして返事をすることになっていますが、一番張りのある声で返事ができていたのは、うちの子達でした。」
 
 また、ほかの職員は、次のように言った。

 「うちの子達の挨拶、返事、応援する態度は、群を抜いて一番よかったと思います。」

 うちの子達がかわいいというひいき目もあるかもしれない。

 しかし、それにしても参加する態度が立派だったという言葉は嬉しい。

 なぜなら、成長するにつれて重要なのは、そういう「ベストを尽くす」「挨拶をする」「友達の応援をする」などの態度だからである。

 子供達が育っているのを感じる。

 うれしい。
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後輩を育てるステップ

2016年08月25日 | 学校経営
 「仕掛けて、やらせて、褒める」

 これは、先輩管理職に聞いた後輩を育てるステップである。

 仕掛けて・・・仕事の方向性や手立てのヒントを示す。

 やらせて・・・後輩が決めた手立てをさせる。応援する。
 
 褒める・・・・成果を評価してあげる。

 「この繰り返しで俺は後輩を育ててきた。」

 と言われた。

 シンプルで、自分にもできそうである。

 ただ、先輩管理職は、徹底して継続してきたそうである。

 徹底して継続するのは難しい。挑戦する価値もある。
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ここで分かる子供の実力

2016年04月07日 | 学校経営
 転勤することになった。

 新しい勤務校は、児童数33名の小さな学校である。 

 子供達と出会って一番びっくりしたのが、「声」である。

 声に力があるのだ。しかも、みんなである。

 33名の声とはとても思えない。

 一人で声を出し、発表する場面があったが、広いホール内に声が響くのである。

 みんなの声に力があり、挨拶も音読も精一杯やろうとするから、その声のパワーは、100人以上の児童がいる学校にも負けていない。

 もちろん、挨拶も遠くから響く声でできている。

 声を出すのが好き、表現するのが好きなんだろうなあ。

 これまで、一人一人を鍛え、伸ばそうとしてきた職員の努力と力量は素晴らしいと思った。

 鍛えれば伸びるのだなあと感じた。

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午前5時間制の良さ

2016年02月27日 | 学校経営
 小学校では、期末整理の期間が始まる。

 指導要録を記入したり、通知票を書いたり、会計のまとめをしたりと忙しい。

 勤務校では、午前5時間制をとっており、しかも、今週と来週は、期末整理週間ということで、5時間授業である。

 6時間目の授業をカットし、事務作業をする時間を設定している。(それでも終わらないので、勤務時間外にすることになる場合が多い。)

 そうすると、下の写真のような事務作業の時間が設定できる。

 

 放課後に、1時間40分の作業時間が生み出せる。これも、午前5時間の良さだと考えている。
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学級崩壊した学級への対応

2015年09月23日 | 学校経営
 学校の管理職と一般の教員との意識の違いを考えさせられた問いと答えがあった。

 「学級崩壊した学級があるとき、学校の管理職ならば、この事態をどう受け止め、どのように対応するか」と問われた。

 自分は、その学級の児童をどのように助けるかばかりを考えていた。
 
 しかし、問いを発した校長先生は、次のように言われた。









 「管理職として、子どもはもちろん守る。そして担任も守る。」


 「担任も精神的につらい状況にあるはずです。私をはじめ、全職員で子どもと担任を守るように考え、動きます。



 管理職のあるべき姿を教えられた。
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