仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

管理職(校長、教頭)として求められる資質は何か・・・校長編

2020年11月29日 | 学校経営
 管理職(校長)として求められる資質は何か

 宮崎県教員育成指標<校長、副校長・教頭>では、次の6つの資質・能力が示されている。

1 企画力(目標と行動計画の策定、新たな価値創出、判断力、情報を学校運営に生かす)

2 リーダーシップ(経営ビジョンを職員や保護者に説明する力、組織を構築する力)

3 人材育成力(職員の目標達成およびキャリアプラン実現の支援、公平・公正な評価と意欲向上)

4 外部折衝力(保護者や地域の願いに応える教育活動展開、保護者・地域・職員間の調整や折衝および説明責任)

5 管理運営力(緊急課題への迅速かつ組織的な対応、業務の効率化と予算執行及び施設設備の維持管理、働きやすい職場環境の構築)

6 教職としての基本姿勢(社会的責任を自覚した行動、的確で安定した行動)



 など、いろいろある。いずれも重要な資質・能力である。

 
 

 ただ、これらの資質や能力を支えるものがある。

 一番重要な資質や能力かもしれない。

 それをズバリ一言で言うと、何か。



 それは、「責任感」だと考えている。

 これまで見てきた校長の姿を見て、そう感じる。

 どの校長も、その学校の教育に「すべての責任がある」と責任を自覚しているからこそ、上に示された6つの資質や能力を発揮できていた。

 責任があるからこそ、「校務を司り、所属職員を監督する」という大きな権限が与えられている。
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管理職(校長、教頭)として求められる資質は何か・・・教頭編

2020年11月28日 | 学校経営
 管理職(校長、教頭)として求められる資質は何か

 いろいろあるので、後でまとめて書くことにする。
 

 個人的には、教頭として、特に心がけたのは、「聞く姿勢」である。

 職員が働きやすい職場になるようにという願いからである。

 そのためには、ちょっとしたことでも気軽に報告や相談をしてもらえるようにと心がけていた。

 忙しくても、職員から話しかけられたら、手を止めて傾聴する。

 基本的には、こちらの口は挟まない。最後まで聞いてから質問する。

 聞くだけで悩みが解決するときもある。

 聞いている間に、解決法も考えておく。

「この問題は、どんなチームで解決するのがいいかな。学年?指導部?それとも外部の機関と連携する?」等々

 話の後に質問もするが、よく聞いていたのは、次である。

 「それで、どうしたいですか?」

 これを問うことで、解決する力も高めてほしいと考えていた。






ここからは、宮崎県で設定した「管理職(校長、教頭)として求められる資質」



 宮崎県教員育成指標<校長、副校長・教頭>では、次の6つの資質・能力が示されている。

1 企画力(目標と行動計画の策定、新たな価値創出、判断力、情報を学校運営に生かす)

2 リーダーシップ(経営ビジョンを職員や保護者に説明する力、組織を構築する力)

3 人材育成力(職員の目標達成およびキャリアプラン実現の支援、公平・公正な評価と意欲向上)

4 外部折衝力(保護者や地域の願いに応える教育活動展開、保護者・地域・職員間の調整や折衝および説明責任)

5 管理運営力(緊急課題への迅速かつ組織的な対応、業務の効率化と予算執行及び施設設備の維持管理)、働きやすい職場環境の構築)

6 教職としての基本姿勢(社会的責任を自覚した行動、的確で安定した行動)


 いずれも校長の職務である「学校教育を司り、職員を監督する」(学校教育法第37条)ためには重要な資質や能力である。

 ちなみに、教頭の職務は「校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じて児童の教育を司る」となっている。
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授業改善のための4+4のチェックポイント

2020年11月16日 | 学校経営
 宮崎県では、授業改善のために、4+4のチェックポイントを設定している。

 「個々の教師の授業に対するチェックポイント」の4つと「 学校の組織的対応に対するチェックポイント」の4つで、4+4のチェックポイントになる。

 それぞれ以下の通り。

 個々の教師の授業に対するチェックポイント

1 単元全体を見通した評価計画のもと、一単位時間の中で「めあて」と「まとめ」の整合性のある指導が行われているか?

2 指導内容が精選されており、テンポや間に配慮して授業を進めているか?

3 授業内容は子供の実態にマッチしているか?(平均をやや下回る子供も理解できる内容か?)

4 教師の指示や発問は的確で、子供に伝わっているか?(音量、話し方も)


 学校の組織的対応に対するチェックポイント

1 全国学テ、みやざき学テ、CRT、NRT等の学力テストを「分布」と 「経年変化」の視点から分析しているか?

2 子供の実態に基づき、単元末や学期末の「学びの見届け」や学年末の「学びの確認」により、定着や習熟を図る時間の確保が計画的に行われているか?

3 職員が相互に授業を気軽に参観し、評価し合う取組が行われているか?

4 学習の基盤となる態度や能力(相手の意見を聞く、わかりやすく話す、文章を速く正確に読み取る、ノートのまとめ方等)の育成を意識した取組がなされているか?


 いずれも当たり前の内容ではあり、良い授業をしている教師は心がけているポイントだと思う。

 どの学級、どの学校でも、これが徹底できれば、おのずと学力は上がっていくような気がする。

 ただ、まだまだ宮崎県の学力は、(全国学力テストなどの結果で見れば)上がってきているとは言えない。

 当たり前のポイントだけれども、徹底するのは難しいのだろう。

  

徹底するためには、次のような手立てが考えられる。

「研究授業をみる際の視点として活用する」

「職員研修における実践の柱として活用する」

「ポイントに照らし合わせて、現在の児童の実態を把握する(例えば、音読の速さ)」
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働き方改革を進めると、「先生がラクをするためでしょ?」という方に対しての答え

2020年11月11日 | 学校経営
 学校で働き方改革を進めると、一部の保護者から、次のように言われるそうである。

 「先生がラクをするためでしょ?」

 そういう人に言いたい。

 「はい、そうですよ。」と。

 「ただし、『今よりも』ラクをするためです。」と、付け加える。


 理由は2つあります。

 1つめは、勤務時間の多さです。

 小学校で3割、中学校で6割の教員が過労死ライン(月に80時間の時間外労働)を超えて働いています。

 仕事の内容も、多岐にわたります。授業の準備はもちろん、それ以外に、昔よりもクレーム対応も増えてきており、肉体的にも精神的にも疲弊しています。

 心の病を患い休職している教員は全国で5000人を超えています。


 2つめの理由は、教育力の低下です。

 まず、現場ではやることが多すぎて、本来行うべき授業の準備の時間がとりづらくなっています。

 授業の準備の時間が少なければ、授業力は高まりません。



 もっと恐れていることがあります。

 それは、教員のなり手が少なくなっていることです。

 教員の希望者が年々減ってきています。

 理由は、ブラックな職場だというイメージが付いてきているからでしょう。

 労働時間は多い、クレーム対応は大変、心の病にで倒れる人がいる、等の理由で、敬遠されつつあります。

 一般的には、「倍率が3倍を切ると、質の維持が難しい」と言われます。

 本当かどうかは分かりませんが、優秀な人材が教員ではなく、他の業種を選ぶようになっていることは事実でしょう。 


 働き方改革を進め、教師自らの授業を磨くとともに、日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになります。

 そのような教師が増えれば、教師を目指す若者も増えるでしょう。


 だから、働き方改革を進めるのです。



 「先生がラクをするためでしょ?」という人に対しては、このように答えるだろうなあ。

 (まじめすぎる答えでしょうか?)
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カリキュラムマネジメントとは何か

2020年11月10日 | 学校経営
教育界では、新しい言葉が生まれては消えてゆく。

 新しい言葉には、新しい意味があるから使われるのだろうが、教育現場で意識されることは少ない。

 なぜか?

 それは、「分かりにくいから」である。

 そんな分かりにくい言葉を挙げてみる。

 例えば、「カリキュラムマネジメント」である。

 直訳すれば、カリキュラム(教育課程、教育計画)の、マネジメント(管理)だろうか。

 教育課程を管理すること?・・・分かりにくい。



 ネットで検索すると、カリキュラム・マネジメントは、次のような説明がある。

 各学校が教育課程(カリキュラム)の編成、実施、評価、改善を計画的かつ組織的に進め、教育の質を高めること

 ますます分かりにくい。



 中央教育審議会で新しい学習指導要領が審議された際、文部科学省はカリキュラム・マネジメントについて3つのポイントを示した。


 1つ目:教科横断的な視点で学校の教育目標達成に必要な教育課程を組織的に配列すること。

 教科の枠を超えて、同じような内容を他の教科間でも学べるように、計画を編成せよということらしい。

 例えば、国語で養った言語能力を他の教科でも育成できるように、教科をまたいだ教育課程の編成をせよと言うことである。


 2つ目:子どもたちの実態や地域の現状に関する調査結果とデータに基づいて教育課程を編成、実施した後に評価と改善を行うPDCAサイクルの確立。

 長いので分かりにくい。

 児童や地域の特性を生かして教育課程を編成し、実践し、見直しと改善を繰り返せということのようだ。


 3つ目:地域と連携し、教育に必要な人材、資源を外部に求めることです。

 「学校の外にある人や物を有効に、積極的に活用せよ」ということか。
 

 まとめると、次のようになる。

 各学校が教育課程(カリキュラム)の編成、実施、評価、改善を計画的かつ組織的に進め、教育の質を高めること



 その際に3つの視点を踏まえる。

 1つ目:教科横断的な視点で教育課程を配列する。

 2つ目:子どもたちの実態や地域の現状を踏まえ、PDCA(計画、実践、振り返り、改善)サイクルを確立する。

 3つ目:学校の外にある人や物を有効に、積極的に活用する。


 ウーン、分かりにくい。

 でも、自分で整理してこのようにまとめてみると、少しは分かった(ような気がする)。

 さて、10年後に、この「カリキュラムマネジメント」という言葉は残っているかなあ?
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宮崎県での「いじめ認知件数」が、3年連続で全国最多になっているのはなぜか?

2020年10月28日 | 学校経営
 宮崎県での「いじめ認知件数」が、3年連続で全国最多になっている。

 教育現場にいるものとして、他県との比較は気にならない。

 むしろ、宮崎県の取組の方が望ましいとすら考えている。

 なぜか?

 それは、積極的にいじめの認知を行い、対応しているからである。

 例えば、友達が遊ぶのをことわっただけでも、それが苦痛であれば、いじめの可能性として認知する場合がある。

 いじめへの対処を早くするには、認知をして、対処し、継続指導と経過観察をする方がよい。

 重要なのは、認知件数よりも解消率である。

 古いデータになるが、平成27年度の場合、宮崎県の小学校におけるいじめの認知件数は、4532件。

 そのうち解消したのが4152件、一定の解消が図られたが、継続指導中が359件、解消に向けて取組中が21件である。

 解消したのが約91.6%である。

 継続指導中を含めると、99.5%である。

 いじめについては、認知件数よりも、この解消率を上げることが重要である。
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働き方改革を進めなければならない教育現場の実態

2020年10月22日 | 学校経営
 学校における働き方改革の目的は、次のように言われてる。

「教師のこれまでの働き方を見直し、自らの授業を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの人間性や創造性を高め、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになること。」平成31年1月25日中央教育審議会答申

 教育現場は、確かに忙しい。朝から夕方まで、場合によっては夜まで仕事をしている。

 昼は休憩時間が45分間とってあるが、まともに取れる人は殆どいないだろう。

 このままでは、疲弊していく。

 中央教育審議会答申には、次の言葉もある。

「子供のためであればどんな長時間勤務も良しとするという働き方の中で、教師が疲弊していくのであれば、それは子供のためにはならない。」

 仕事に追われるあまり、「日々の生活の質や教職人生を豊かにする」「自らの人間性や創造性を高め」る時間が確保できない。

・ 実は、教員で読書家は少ない。

・ 習い事などの学びの機会を作っている人も少ない。

と言われている。

 自分の周りを見ると、確かに少ない気がする。

 仕事に追われ、新たに学ぶ時間が作れない。

 これでは、疲弊してしまう。

 また、教員を希望する若者もいなくなっていくだろう。



 文科省をはじめ、教育委員会も各学校の校長も、働き方改革を進めようとしている。

 これまでの教育現場の状況を何とか改善しようとする取組は大変有り難い。


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初期研修で、「PTAの組織と運営」というテーマで指導をする・・・PTAって何?

2020年10月18日 | 学校経営
 初期研修で、「PTAの組織と運営」というテーマで指導をすることになった。

 時間は、20分間。

 はじめに、基本的な内容を教える。

 「PTAの歴史(日本での始まり)」

 「PTAの目的」

 「PTAの主な活動内容」

この後、次の3つの発問をする。

 
1 (現任校と他校のPTA組織図を見せながら)「2校の組織で、違うところはどこですか?」
(答えさせる)

2 (現任校と他校のPTA組織図を見せながら)「2校の組織で、同じところはどこですか?」
(答えさせる)


  この2つの発問で、PTA組織は、学校によって違いがあるが、「総会」「役員だけの会」「各部会」という組織で活動していることが分かるだろう。


 3つめが、これ。

3 「この半年で、管理職が、PTA会長や役員さんに電話連絡をしたのは、どんな場合でしょうか」


(答えてもらった後、次のような内容の話をする。)



 奉仕作業やPTA新聞発行等、PTA活動前の打ち合わせはもちろん行うが、それ以外にも、学校行の変更の際には、必ず事前に相談をした。

 今年はコロナ対策があったので、通常の年よりも更に多くの相談をした。

 例えば、運動会の実施についてである。「どのような形で実施するのか?」「来賓は招待できないが良いか?」「前日準備や片付けの協力について」等々である。

 例えば、参観日の実施方法についてである。3密を避けるための実施方法を提案し、了解していただく。

 特に保護者が関わる学校行事については、必ず事前に相談をする。

 そうすることで、もし不都合な点があれば、指摘してもらうことができる。保護者の立場で考えると、もっとこうした方がよいのではないかというアドバイスをいただけることもある。

 また、一度了解してもらった場合は、学校とPTAの組織が一丸となって教育活動に取り組める。協力してもらえる。

 基本的には、「すべては子供達のために」という考え方で活動しているのがPTAの組織である。

 相談しながら学校の教育活動を進めることで、学校の強力な応援団になってくれる。

 それが、PTAである。
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どうやったら、児童が挨拶をするようになるか?

2020年10月14日 | 学校経営
 どうやったら、児童が挨拶をするようになるか?

 これが以前勤務していた小学校で、話題になった。

 その学校の子達は、素直で優しく、いい子達だった。

 掃除やボランティアも一生懸命する子達だった。


 ただ、朝の挨拶だけはもう一つだった。

 挨拶をしても返ってくる声が小さい。

 または、挨拶をしない子もいる。

   

経験上、殆どの児童が必ず挨拶をする方法はある。

 その学校でも、その方法を継続することで、レベルアップした。

  

その方法は、「名前をつけて挨拶をする」である。

 「○○くん、おはよう」と、名前をつけて挨拶すれば、挨拶が返ってくる。

 望ましい挨拶ができる場合は、次のような挨拶をしていく。

 「○○さん、おはよう」   「おっ!いい挨拶だねえ」
 
「○○くん、おはよう」   「すごいなあ、気持ちの良い挨拶ができるねえ」

 「○○くん、おはよう」   「すばらしい。お手本みたいな挨拶だ」 

 「○○さん、おはよう」   「すごい! 先生より先に挨拶したね。」

 こういう挨拶を教師が続けていれば、少しずつ挨拶のレベルが高くなっていく。
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情報をまとめ、すぐに取り出せる準備・・・新型コロナウイルス対策に限らず重要な準備

2020年10月01日 | 学校経営
 学校で取り扱うコロナウイルス対策についての文書は、膨大な量になる。

 文科省や教育委員会からの文書、学校から保護者や地域への発信文書、時数や指導内容調整などの教育課程に関する文書、校内で児童に指導するための資料などである。

 これらはすべてファイルにまとめ、見出しをつけ、すぐに情報を取り出せるようにしていた。



 すぐに情報を取り出せるようにするのは、当たり前の実践かもしれない。

 ただ、コロナウイルス対策に関しては、スピード感を持って対処しないといけない場合がある。

 特に、教頭は様々な人からの問い合わせが多い。

 また、校内で方針を検討する際に、文科省や教育委員会などの外部から出された文書を踏まえる必要もある。

 新型コロナウイルス対策に限らず重要な準備である。
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新型コロナウイルス対策における管理職の心得・・・学校での取組は、保護者にも周知

2020年09月30日 | 学校経営
 今年は、コロナウイルス対策のため、学校での取組は、かなりの変更(中止、延期)を余儀なくされた。

 この変更については、必ず保護者(場合によっては他の小中学校や地域)にも周知する。

 管理職としては、大切な心構えだと思う。

 コロナウイルス対策関係で配付した文書の数は、4月からこれまでの間に30を超える。

 さらに、文書だけでなく、学校からのメールでも配信し、より確実に保護者に学校での取組が伝わるようにした。

 学校行事の変更もたくさんあった。例えば、運動会の実施方法である。

 学校では、密を避けるために、午前中で運動会を終えるようにした。

 しかも、低・中・高学年の3つの部に分け、2学年だけが徒競走、表現、選抜リレーを行い、終わったら教室に帰る。

 保護者の観覧は競技している学年のみとした。

 ずっと運動場にいる児童は、運営に関わっている6年生だけである。

 なぜこのような形でするのか、その意図を説明し、理解してもらわなければならない。
(保護者が関わる学校行事については、まずは、PTA役員に説明し、理解してもらい、保護者に発信する流れをとっている。)
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学校現場でのコロナ対策(番外編)・・・情報をまとめ、すぐに取り出せる準備

2020年09月27日 | 学校経営
 学校現場でのコロナ対策(番外編)は、次である。

 情報をまとめ、すぐに取り出せる準備(当たり前の実践ですが)

 コロナウイルス対策についての文書は、膨大な量になる。

 文科省や教育委員会からの文書、学校から保護者や地域への発信文書、時数や指導内容調整などの教育課程に関する文書、校内で児童に指導するための資料などである。

 これらはすべてファイルにまとめ、すぐに情報を取り出せるようにしていた。

 すぐに情報を取り出せるようにするのは、当たり前の実践かもしれない。

 ただ、コロナウイルス対策に関しては、スピード感を持って対処しないといけない場合がある。

 特に、教頭は様々な人からの問い合わせが多い。

 また、校内で方針を検討する際に、文科省や教育委員会などの外部から出された文書を踏まえる必要もある。

 情報をまとめ、すぐに取り出せる準備をしておくのは、問い合わせへの素早い対応、校内での方針検討のために有益である。
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聞き上手な管理職をめざしたい

2020年09月11日 | 学校経営
 昔、学級担任をしていた頃の校長先生で、教諭から避けられていた人がいた。

 休み時間に職員室に行くと、校長先生が話しかけてくるのである。

 学級担任にとっての10分間休みは、とても貴重である。

 教材の準備をしたり、運動用の服に着替えたり、連絡無しで欠席している子の家に電話をしたりと、やることはたくさんある。

 そんな学級担任を呼び止めて話をするのである。

 しかも、聴くのではなく、自分のことを話すのである。

 授業開始のチャイムが鳴っても、続けるときがあったそうな。

 当然、その校長先生は、避けられることになる。

 人の良い、優しい校長先生ではあった。

 本人としては、部下とコミュニケーションをとっているつもりだったかもしれない。

 だが、結果としては、逆になった。

 

それとは逆の管理職もいた。

 自分のことはあまり話さない管理職である。

 こちらが話すと、手を止めて、じっくりと聞いてくれる。

 時々、「そうなんですね。○○が気になるんですね。」などと、こちらが心配していることを復唱したりまとめたりしてくれる。

 当然、こちらは安心して「聴いてもらえている」という安心感を持って話ができる。

 そういう管理職には、進んで話をしたくなった。

 相談したくなっていた。

 きっと、この人には、たくさんの情報が集まっていたことと思う。

 自分も、聞き上手な管理職を目指したい。

 (ついつい自分のことを話したくなるけれど)
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「こんな校長先生にはなるまい」と思った話

2020年09月09日 | 学校経営
  以前、学級担任をしていた頃の話である。

 自分は、まだ30歳頃で若かった。(常識もあまりなかった。)

 お昼前に、緊急の用があったため、校長室に入っていった。

 「校長先生、ご相談があるのですが・・・。」

 と言ったその直後、雷が落ちた。

 「食事ぐらいゆっくり食べさせてくれ!」

 大きな声で叱られた。

 ちょうど、検食中(給食のチェック中)だったのである。

 今思えば、食事が終わってから相談すれば良かったのである。

 せめて、「お食事中にすみませんが・・・」と言えば良かった。

 その時は、「すみません、後ほど伺います。」と、小さな声で謝って退室したような気がする。

 確かに、食事中は、ゆっくり食べたいものである。

 食事の邪魔をした自分は、配慮が足りなかった。



 しかし、しかしである。

 後になってじっくりと考えると、腑に落ちない点も出てくる。

 学級担任をしているときは、「食事をゆっくり食べられる」ということは殆どない。

 子供達と楽しく会話をしながら食べるのはおいしく、楽しい時間なのだが、そんなゆっくりとした時間はなかなか取れない。

 こんな声が聞こえるときがある。

 「先生、○○をこぼしました。」

 「先生、○○のおかわりをします。」

 「先生、隣のクラスで、○○が足りないそうです。」

 等々、その度に対応する。

 対応しなくてもすむように、システム化していても、少しは対応しなければならない。

 食事が終わったら、保護者からのお手紙に返事を書いたり、家庭学習のチェックをしたりする。

 落ち着いて給食を食べるということは殆どできない。


そんな学級担任である自分たちと、その怒鳴った校長先生と比べて考えると、

 「給食をゆっくりと食べることができていいなあ。」

 と思った。

 正直に言って、

 「いい気なモノだなあ。気楽だよなあ。」

 と思ったのである。

 同時に、「決して自分はそんな管理職にはなるまい」とも誓った。

 反面教師としては、素晴らしい校長先生だったと言える。
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新型コロナウイルス対策で、学校の管理職に求められている能力は

2020年07月13日 | 学校経営
 管理職対象の研修会で、「新型コロナウイルス対策で、学校の管理職に求められている能力は何か」という質問があった。

 講師によると、

 新型コロナウイルス対策で、学校の管理職に求められている能力は、

 1つは情報収集力。

 2つめは、判断力。

 正しい情報を集めることで、より正しい、妥当な判断をすることができる。

 3つめは、調整力。

 より安全で、より妥当な判断をするために、近隣の学校の状況を聞く。

 自校で集めた情報を提供し、判断も示す。

 その上で、他校の情報や判断も聞く。

 この「情報を集める」「判断を下す」「他校の状況や判断も聞く」という流れを、テンポよく行う。


 この3つの能力が求められているとのことだった。

 なるほど。
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