仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

心意気に反応する

2011年07月26日 | 教師修業
 買い物をする場合、できることなら地元で買うようにしている。それは、地元の縁を大切にしたいからである。
そして、その品物を買う場合、「安さ」だけでは買わない。安いだけならインターネットを通して買った方が安いことが多い。

自分は電化製品が好きである。見るだけでも楽しい。使う人を喜ばせるアイディアが沢山込められているからである。
 電化製品もできることなら地元で買うようにしたい。(地元で買っても、地元企業だけではないだろうが、雇用されている人は同じ県内の人が多いはずである。)

以前、ファンヒーターの修理をお店にお願いしに行ったことがあった。使っているときに変な音がしたからである。そこでは、店長さんが「見てみますね」と言って分解を始めた。

 結局、作業を30分位した後、
「これで大丈夫だと思いますよ。」
と言って、修理代を請求されなかった。修理の代金を払おうとしたのだが、教えてくれなかったし、もちろんもらおうともしなかった。

 それ以来、そのお店のファンである。地元で家電製品を買う場合は、そのお店で買うようにしている。「損して得取れ」とはこのことかもしれない。もちろん、その店長は、そのようなことは意識してなかったはずである。(かっこいいなあ)

 買う人は「安さ」だけではなく、そういった心意気というかサービスを求めていると思う。

 例えば、商いで何かを売る場合、安い方が売り上げは上がるかもしれないが、それだけを買う方は求めていないはずである。

 自分は「唐茄子屋政談」という話が好きである。落語である。(唐茄子「カボチャ」売る勘当された若旦那の話である。)
噺では、勘当された若旦那がカボチャを売って歩く。(若旦那の売り方はかなり変わっている。そこが面白い。)

 いろいろな売り方があると思う。
 唐茄子(カボチャ)を売る場合でも、「カボチャの調理法を教える」「カボチャの栄養価を教える」「簡単にできるカボチャ料理」等をちょっと教えるだけでも、その後の売り上げは、かなり変わるはずである。

 売るときに笑顔で売る。心底買い手の喜ぶ姿を想像して売る。そういった配慮でも売り上げは変わるはずである。

 何より、そういった心がけで、売り手の自分自身が「仕事を通して役に立つ幸せ」を感じられるはずである。
品物ではなく、「心意気」を商品にしている売り手は、きっと伸びていくと思うし、仕事が楽しいような気がする。

コメント
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