今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「私は一夫一婦は根本に無理をふくむと見るものである。けれども、細君は一人でたくさんだと思うものである。とりかえたって同じだから、面倒くさいと、別れないでいるものである。きっと、相手も同じであろう。」
(山本夏彦著「日常茶飯事」所収)
「世間には何度も妻をとりかえる人があるが、あれはくせである。とりかえたって同じことだと知るから私はとりかえない。とりかえようと思ったこともない。」
(山本夏彦著「生きている人と死んだ人」所収)
「人気ある芸人は百人千人の女と通じるという。そんなに通じたら、女を知るものの随一になりそうだが、ならない。今も昔も人気者と寝室を共にしたがる女がいて、その同一の女をたくさん知っただけである。」
(山本夏彦著「笑わぬでもなし」所収)
「すなわち一人の婦人で全婦人を察することができない男が、百人千人の女に接したって何もわかるわけがない。」
(山本夏彦著「意地悪は死なず」所収)
「私は一夫一婦は根本に無理をふくむと見るものである。けれども、細君は一人でたくさんだと思うものである。とりかえたって同じだから、面倒くさいと、別れないでいるものである。きっと、相手も同じであろう。」
(山本夏彦著「日常茶飯事」所収)
「世間には何度も妻をとりかえる人があるが、あれはくせである。とりかえたって同じことだと知るから私はとりかえない。とりかえようと思ったこともない。」
(山本夏彦著「生きている人と死んだ人」所収)
「人気ある芸人は百人千人の女と通じるという。そんなに通じたら、女を知るものの随一になりそうだが、ならない。今も昔も人気者と寝室を共にしたがる女がいて、その同一の女をたくさん知っただけである。」
(山本夏彦著「笑わぬでもなし」所収)
「すなわち一人の婦人で全婦人を察することができない男が、百人千人の女に接したって何もわかるわけがない。」
(山本夏彦著「意地悪は死なず」所収)