高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 7月8日記

2019-07-20 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

「見えないと始まらない」

農業を生業とすることにして今年の5月12日で丸11年。
令和元年はわたなべ農園12年目の春だった。
転居先の土佐山田町で農業をはじめるまでは野菜の生産者ではなく消費者だった。
子どもたちや夫や自分のために安心で美味しい野菜を探していたが、
今ほどのこだわりはなかったように思う。

ある年の春、自分にアトピー性皮膚炎のような症状が出た。
太ももの内側、膝裏、手首の内側がムズムズかゆくなった。
どうもストレス食い(なんでもストレスと言ってはいけないだろうが。)で食べた
添加物入りの菓子が原因だったと自分ではそう思っている。

そのとき初めて真剣に食べるものに向き合った。
我が家で作った野菜(もちろん全て有機栽培)と有機栽培の米だけを食べた。
それしか食べられなかったと記憶している。
本当のところはどうだったのかわからないのだが、
しばらくお米・野菜生活を続けて良くなった。

ここ半年ほど、ヘイワの鍋というのに代えて以来、
玄米の味が劇的に美味しくなって、玄米ごはん生活が楽しい。
こんなに炊き上がりが違うとは・・
驚きを通り越して、もうミラクルだ!
同じ米を使っているのに。
美味しい小豆と黒米を少々。

土佐のあまみ屋のあまみのお塩をひとつまみ入れて、
圧力鍋でシューっといってから25分。
10分蒸らしてOK。
玄米は水につける必要はないので、面倒ないのも嬉しい。
もっちり、柔らかく本当に美味しく炊ける。
だからほとんど毎食玄米ご飯を食べるようになっている。

感動は人の行動を変えていくものだとつくづく思う。
ガリレオ・ガリレイも言っている。
『見えないと始まらない。見ようとしないと始まらない。』

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2019年8月号より転載しました。
コメント
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