ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

注目の中継局

2011年08月20日 13時48分44秒 | その他
UTYの常葉中継局

普通、ミニサテライトというと送信にはリングアンテナを使用している例が多い。
そのような中、常葉中継局では八木アンテナを使用していた中継局で
珍しかったようです。


準キャンデラブラの局
キャンデラブラ式というと銚子中継局がその代表であるが、
実は前橋中継局もキャンデラブラ式である。
銚子の場合、鉄塔が途中から二つに分かれていて特徴的だ。
前橋の場合、放送局舎建物から2本のアンテナ塔が伸びている。

写真参照



アンテナの高さが2本とも同じでこの中継局は、
キャンデラブラ方式に準じた形式だったのです。
とはいえ、鉄塔自体がキャンデラブラになっているのは銚子のみで
銚子の鉄塔がとても珍しいことには変わりはない。

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Es層の電波障害の話

2011年08月20日 13時46分09秒 | テレビ・ラジオ受信関係
Es層とは「スポラジックE層」のことで
無線ファンで一般には「Eスポ」と呼ばれる現象。
この現象は50~100MHzの電波を反射するので
海外の遠方FM局・テレビ局の電波が混信する。


この現象は当初ジャパンタイムス昭和32年3月17日号にロンドン発のAP電として
「ソ連(現ロシア)で東京のテレビを受信」という報道があり、
VHFの異常伝搬が注目されるようになった。
日本国内ではAP電の報道より1年も前に
鹿児島県や福岡市で偶然にも北海道のテレビを受信した例があったそうだ。
東京でもウラジオストクのテレビ放送電波を受信したことがある。

関東地方の千葉や茨城ではテレビ受信アンテナが東京タワーを向くため
この方角が外国電波の到来方向と同じになる(つまり、アンテナが西向きとなり
韓国や中国の方向に向く)。
さらに、千葉や茨城で東京タワーから程よく離れた場所では
東京タワーからの電波が弱くなるため、外国電波の影響を受けやすい。
統計的には電波の発信源から1000km地域が最も障害を受けやすい。

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テレビ中継のご苦労

2011年08月19日 20時24分55秒 | その他
岐阜の高山方面への電波の中継例なのだが、
松ノ木中継局は透過形回折リングアンテナなるもので
親局を中継し、高山中継局に送っていた。
この例は「RFワールド15号」にも記載されています。

松ノ木地区では船山という山の回折により
親局電波が相当強いことがわかった。
そこでここに中継所を設置し高山に伝送した。(THK)
その後CBCからの申し入れがありTHKの受信アンテナ後方に
CBCの受信アンテナも設置し高山へ中継した。
透過回折リングを2局で共用した珍しい例である。



なお、船山でも当然親局の電波が受信できたのだが、
当時は登山の道路も整備されていなく、
冬の厳しい積雪など、メンテナンスのための
出向が厳しいということで当時は
船山の中継を断念したそうだが、

その後、船山は電電公社マイクロ中継局設置のため
道路や電線が完備された。
また、東海都市圏でも高層建築物影響で
受信品質が下がったため、松ノ木の中継をやめ
船山で中継する方式に変更している。

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筑波中継局の放送サービスエリア変更(拡大)

2011年08月19日 20時23分49秒 | 時事
ネットで、筑波中継局のエリア変更の情報を得たので
通信局公式サイトへ行ってみると
報道資料が出ていました。

http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/if/press/p23/p2308/p230818ho.html

筑波中継局はNHK-Gのみの中継局ですが
NHK水戸局は県域放送を実施しています。

変更諸元を見てみるとアンテナ出力は変わらないですが
サービスエリアが広くなり、
県境の川に近い埼玉県や千葉県での一部もエリアになるようです。

変更予定は9月5日から。

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反射板で放送サービス

2011年08月18日 19時55分56秒 | その他
反射板の中継といえば、三つ峠の反射板はたびたび話題にしているが
北海道では、無給電中継用反射板でサービスしていた。
室蘭テレビ放送所からの電波は洞爺湖温泉街では
直接受信が難しかった。
そこでNHKは北海道の電波監理局(今の総合通信局)と合同で
反射板による受信実験をした。

洞爺湖中ノ島の山腹に大型反射板を設置しNHK室蘭放送所からの
放送電波(VHF9ch)とHBC・STVの電波(VHF11chおよび7ch)を



洞爺湖温泉街に向けて反射させた。
この反射板による放送サービスは昭和41年10月に
洞爺中継局ができるまで続けられた。ということだ


反射の電波は馬鹿にできないことがありますからねえ~。
以前、栃木の岩舟近辺だったと思うが、
岩肌に八木アンテナ向けている家を多数見た記憶があります。

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アナログテレビ7・8chの謎

2011年08月18日 19時50分13秒 | その他
アナログテレビのVHF7chと8chは2MHz重なりあっていた。
なぜそのような周波数配分になったのかの記述を見つけたので
紹介します。

もともとテレビのチャンネルは6ch制でした。
しかし、これでは全国普及にはチャンネル不足で
支障をきたすのでチャンネルを11に増やす措置がとられた。

その時に取られたのが7・8chのオーバーラップ。
当時、放送用周波数上限は216MHz。
第6チャンネルの上限が188MHz。
ここから5ch分取ると、帯域6MHz×5chで30MHz。
188+30=218となり2MHzオーバーすることがわかる。
でもどうして、7と8の間になったのか?

それは受信機のせいであった。当時受信機の
中間周波数は27MHz前後(26.75MHz)であり、
4chを受信すると、局発周波数の上側は
171.25+26.25=198となり、
オーバーラップを行わない場合の8ch(194~200MHz)の
中間に落ち込み、同一地域に第4と第8の割り当てが困難に
なる。

2MHzずらすことにより、198MHzが8と9chの境となる。
このような事情があったらしい。

しかし、現在のテレビの中間周波数は58.75MHzを使用している。

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週後半は放送用アンテナの本から

2011年08月17日 20時10分41秒 | その他
週の後半は放送用アンテナの本からのネタです。
こちらも国会図書館で閲覧してきました。

ぜひ放送塔訪問者や放送用アンテナについて興味の
ある方にはお勧めしたい本です。

書誌名は「テレビ放送アンテナ五十年史」と
「テレビジョン放送アンテナ開発史」の以上2冊です。
「RFワールド」の放送関連記事の参考文献に必ず記載されて
いたので気になっていました。

初めから普通の図書館では蔵書はないと判断し、
国会図書館で閲覧したのですが、「RFワールドNo15」の
放送用アンテナ記事に使われている写真、資料は
上記の2冊にほとんど記載されています。

放送中継技術についても興味ある記事が多く
本当にテレビ中継や送信に興味のある方にはお勧めしたいです。

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紙メディア・図書館について考える

2011年08月17日 20時06分59秒 | その他
紙のメディアと言えば、本・出版ということになります。
大きな特徴にはいつまでも残る、記録に残るということ。
最近ではテレビ番組とかCMなど映像の面でも
残すという動きは出てきているが、
CD-Rなどの光メディアがどれほど保存できるのか不明だ。

記録という面から考えると、
国会図書館の役割は大きい。特に昔に出版されたものや
個人では入手が難しいものなどを閲覧できるからだ。
納本漏れで7~8割程度の蔵書ということだが、
裏を返せば8割の本は蔵書されているということになる。
私も国会図書館を利用して、改めてありがたさを感じた。

ちなみに、自主出版もの・同人誌なども、ある程度の
部数を発行していて、頒布目的のものは国会図書館で
納本を受け付けているようです。
※だから社史なども蔵書されている訳だ。


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富士山テレビ局開設話題

2011年08月16日 20時03分53秒 | その他
引き続き、社史から話題にします。

山梨県の地形は御坂山塊を境に
国中(甲府・甲斐・笛吹)と
郡内(富士吉田・都留・大月)という2大地域
に分かれる。
郡内に電波を通したい。とう課題がYBSにありました。

このため、昭和36年5月31日に
富士山テレビジョン中継放送局の申請。
昭和37年1月19日に予備免許がくだる。

親局からの番組中継の方法として
自営マイクロルートが必要となり、
既設の竜王(当時の本社はモチロン甲府北口でない)―坊ヶ峯の
STL出力を増力して電力分配方式によって
富士山局と共用。

三つ峠に反射板を建設するため、
富士箱根伊豆国立公園特別地区内工作物新築の
許可を得る一方、
富士山局の土地については山梨県知事より
恩賜県有財産貸し付けの許可を得ていた。

富士山局の局舎は富士山2合目、鉄筋2階建てで
SG空中線(当時はVHF11ch)・番組中継設備・STL受信装置・
自家発電装置など備え、1F電力室・居間・ロビー
2Fは送信機室。

居間やロビーが設置されているので、
有人送信所だったことが記述からうかがえる。

甲府と富士山の電波中継方式については議論が分かれいくつかあり
YBS技術陣の所説に軍配が上がり、NHKも同一方法を採用することに
なったと記述にあります。

三つ峠反射板以外にどのような中継方法が上がったのか
興味のあるところですが、そこまでの記述は見当たりませんでした。

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貴重な写真集

2011年08月16日 20時01分19秒 | その他
引き続き「創業より山梨文化会館まで」から
貴重な写真資料集。




こちら竜王の旧本社。
ネット情報では取り壊されてしまったらしいですね。
残念です。
まだ、開局当時は貢川とか名取って住宅地じゃ
無かったのでしょうね。



富士山テレビ放送所
原本はカラー写真ですが、
これはコピーなのでモノクロです。
当時NHKもYBSもVHF帯での放送なので垂直の
スーパーゲイン(SG)アンテナが見えます。


そしてサテライト(中継放送局)群



YBS開局時のテストパターンがありました。



中央は富士山ですね。

私は昭和60年ごろ甲府に在住していたわけですが
残念ながらこのテストパターンには
お目にかかれませんでした。

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