”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

情報の選択と冷静な判断

2011-03-21 11:20:42 | ブログ

13日、おばあちゃんの法事の最中に1通のメールが届いた。

そのメールを、原文のままここに記載します。

 

 ■お願い■

 関西電力で働いている友達からのお願いなのですが、

 本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、

 中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。

  

 一人が少しの節電をするだけで、

 関東の方の携帯が充電を出来て情報を得られたり、

 病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます!

 

 こんなことくらいしか私たちには、祈る以外の行動として出来ないです!

 このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します!

 

私はこのメールを受信した時、何も疑わなかった。

至る所で節電が行われている状況を考えると、

当然協力すべきことだと思い、仲間たちにメールを送った。

 

しかし、後から調べてみると、

中部電力や関西電力の地域での節電は効果がないことがわかった。

また、関西電力は普段から節電の呼びかけはしているが、

この地震のために特別な節電のお願いはしていないと言う。

 

●なぜ、中部電力、関西電力の地域での節電は効果がないのか?

富士川を境に、東は50Hz、西は60Hzと電気の周波数が異なる。

よって、西(中部電力・関西電力管轄)の電気を東日本に送るのには、

周波数を変換しなければならない。

この変電所は、新信濃、佐久間、東清水の3か所にあるが、

3施設の変電能力には限界があり、100万kwしか供給できない。

つまり、頑張って節電してもそれが上乗せして送られることはない

ということになる。

 

もちろん節電そのものは、電気を大切に使う、CO2削減という点では

意味のあることだ。

しかし、今回の節電の呼び掛けに関しては、

自分の知識がなかったばかりに、チェーンメールに加担し、

そのために被災者の皆さんにとって必要なメールの送受信に

支障をきたしてしまったのではないかと心が痛む。

 

これを機に、あせって情報を鵜呑みにするのではなく、

自分でもよく調べ、選択し、冷静な判断をできる目を養おうと

改めて決心致しました。

メールを送ってしまった皆さま、心からお詫び申し上げます。

コメント
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