13日、おばあちゃんの法事の最中に1通のメールが届いた。
そのメールを、原文のままここに記載します。
■お願い■
関西電力で働いている友達からのお願いなのですが、
本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、
中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。
一人が少しの節電をするだけで、
関東の方の携帯が充電を出来て情報を得られたり、
病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます!
こんなことくらいしか私たちには、祈る以外の行動として出来ないです!
このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します!
私はこのメールを受信した時、何も疑わなかった。
至る所で節電が行われている状況を考えると、
当然協力すべきことだと思い、仲間たちにメールを送った。
しかし、後から調べてみると、
中部電力や関西電力の地域での節電は効果がないことがわかった。
また、関西電力は普段から節電の呼びかけはしているが、
この地震のために特別な節電のお願いはしていないと言う。
●なぜ、中部電力、関西電力の地域での節電は効果がないのか?
富士川を境に、東は50Hz、西は60Hzと電気の周波数が異なる。
よって、西(中部電力・関西電力管轄)の電気を東日本に送るのには、
周波数を変換しなければならない。
この変電所は、新信濃、佐久間、東清水の3か所にあるが、
3施設の変電能力には限界があり、100万kwしか供給できない。
つまり、頑張って節電してもそれが上乗せして送られることはない
ということになる。
もちろん節電そのものは、電気を大切に使う、CO2削減という点では
意味のあることだ。
しかし、今回の節電の呼び掛けに関しては、
自分の知識がなかったばかりに、チェーンメールに加担し、
そのために被災者の皆さんにとって必要なメールの送受信に
支障をきたしてしまったのではないかと心が痛む。
これを機に、あせって情報を鵜呑みにするのではなく、
自分でもよく調べ、選択し、冷静な判断をできる目を養おうと
改めて決心致しました。
メールを送ってしまった皆さま、心からお詫び申し上げます。