”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

葉わさび圃場見学

2011-03-28 10:43:22 | 野菜

葉わさびが出回ると、春が来たことを感じます。

大好きな野菜の一つですが、

どうやって栽培されているのかとても興味がありました。

 

わさびというと清流のイメージがありますが

葉わさびはハウスで土耕栽培されていました。

Img_1206

こちらは、袋井市川会の川合さんのハウスです。

ちょうど収穫作業をされていたご親戚の方に

お話を伺うことができました。

Img_1208

秋に種をまいたら、春先のアブラムシの害に気をつけるくらいで

栽培自体は手間がかからないそうです。

しかし、大変なのは出荷する際の作業です。

根を取り、土をきれいに洗い流し、

茎と葉に分けて出荷します。

茎は加工用に回され、葉は塩漬けや粕漬けになります。

 

通常は50cm以上に成長したものを収穫しますが、

今年は30cmくらいのものでも収穫しています。

Img_1209

というのも、わさびの主な産地である伊豆半島が

昨年台風の被害に合い、十分な収量が見込めないため、

他産地の早めの出荷を望んでいるからだそうです。

 

私たちが薬味として食べているものは、

わさびの根をすりおろしたものです。

葉わさびをこのまま育てても、残念ながら根は育ちません。

温かなハウスの中では、根は傷んでしまいます。

やはり、根を育てるには、水量豊富な半日陰のわさび田が向いています。

富士山、天城山、南アルプスと豊かな自然に恵まれた静岡県が、

根・茎・葉すべていただけるわさびという芸術品を生み出したのです。

 

コメント (3)
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