これまで何回もだし講座をやらせていただきましたが、
最近、特に気になることがあります。
講座の中では、だしのテイスティングを行います。
数種類のだしを飲み比べて、それぞれの色、風味、香り、感想などを
自由に書いていただき、最後に何のだしか書いてもらいます。
【テイスティング用のカップが並んでいます】
その時、「ひっかけ問題」として、顆粒だしのカップも混ぜておきます。
すると、顆粒だし以外のいわゆる「本物のだし」に関しては、
「かつおの味」とか「昆布の匂い」くらいしか書かれていない。
お一人ずつ感想を聞いてみても、言葉で表現することが難しい様子。
しかし、顆粒だしに関しては、皆さん饒舌!!
「最初に塩味を感じ、次にふわ~っと甘みが来ます。
そしてうまみが最後まで残って、おいしいです。
一番飲み慣れた味!!」
と、こんな具合・・・。
特に生まれた時から顆粒だしがあった世代は、
本物のだしは物足りなく感じ、顆粒だしを少しでも足さないと
味が決まらないと思っているようです。
顆粒だしの「人を惹き付ける仕掛け」はすごいですね。
でも、その場でとった「かつお昆布だし」のおいしさに
感動してくれる人が多いのも事実。
だし講座は、本当に準備が大変なので、いつまで続けられるのかわかりませんが、
体力が続く限り、本物の味をお伝えしていきたいと思います。