”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

饒舌な顆粒だし

2018-03-23 00:26:57 | だし

これまで何回もだし講座をやらせていただきましたが、

最近、特に気になることがあります。

 

講座の中では、だしのテイスティングを行います。

数種類のだしを飲み比べて、それぞれの色、風味、香り、感想などを

自由に書いていただき、最後に何のだしか書いてもらいます。

【テイスティング用のカップが並んでいます】

  

 

その時、「ひっかけ問題」として、顆粒だしのカップも混ぜておきます。

すると、顆粒だし以外のいわゆる「本物のだし」に関しては、

「かつおの味」とか「昆布の匂い」くらいしか書かれていない。

お一人ずつ感想を聞いてみても、言葉で表現することが難しい様子。

  

しかし、顆粒だしに関しては、皆さん饒舌!!

「最初に塩味を感じ、次にふわ~っと甘みが来ます。

 そしてうまみが最後まで残って、おいしいです。

 一番飲み慣れた味!!」

と、こんな具合・・・。

  

特に生まれた時から顆粒だしがあった世代は、

本物のだしは物足りなく感じ、顆粒だしを少しでも足さないと

味が決まらないと思っているようです。

   

顆粒だしの「人を惹き付ける仕掛け」はすごいですね。

でも、その場でとった「かつお昆布だし」のおいしさに

感動してくれる人が多いのも事実。

 

 

だし講座は、本当に準備が大変なので、いつまで続けられるのかわかりませんが、

体力が続く限り、本物の味をお伝えしていきたいと思います。

 

コメント (2)
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