”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

焼畑あつみかぶの漬物

2016-03-16 10:12:24 | 在来種 伝統野菜

映画「よみがえりのレシピ」で紹介されたあつみかぶ

山形県鶴岡市温海(あつみ)一霞(ひとかすみ)地区で

400年も前から栽培されています。

 

      【画像お借りしました】

   

このあつみかぶの漬物が東京のイオンで売られているということを

お友達がFacebookで紹介されていたので、

私も地元のイオンへ向かいました。

   

 

ありました!! ヽ(^o^)丿

 

    

 

中味を取り出してみましょう。

 

   

 

このあつみかぶは、山の斜面を利用して、

昔ながらの焼畑農法で栽培されています。

では、その焼畑農法とはどういうものなのでしょうか?

    

【焼畑農法は循環型農業】

あつみかぶは、次のような工程で栽培されています。

 1 杉を伐採した斜面に、8月上旬から中旬にかけて火を放つ。

 2 まだ熱く煙の立ち上る地面に、種をまく。

  (種には土をかけず、むきだしのまま)

 3 10月上旬~12月にかけて、大きくなったものから順次収穫。

 4 焼畑の跡地には、新しい杉が植林される。

 

つまり、あつみかぶの栽培は、

林業における伐採と植林のサイクルに沿って行われており、

毎年、場所を移動して行われています。

 

   

【焼畑農法の効果】

では、この焼畑農法にはどのような効果があるのでしょうか?

 ●畑地を焼くことにより、窒素含有量が増え、土壌が改良される。

 ●杉の栽培地だったので、枝葉が天然の肥料となる。

 ●畑地を焼くことで、雑草、害虫、病原菌を防除できる。

    

 

    

あつみかぶの栽培は、焼畑以外の畑でも盛んに行われていますが、

焼畑で作ったかぶは、特に雑味が少なく、

すっきりとした味わいに仕上がるのが特徴と言われています。

  

いただいてみると、果肉はすっきりとした甘味がありますが、

皮の部分に近づくにつれて、

かぶらしい郷愁を誘う香りと、ほろ苦さを感じます。

 

    

農業者の高齢化が進む中、

真夏に山の斜面に火を放つという作業を続けることは、

容易なことではありません。

あつみかぶの400年の歴史、そして、

焼畑の跡に植えられた杉が切り出されるまでの100年。

その年月の重みをしっかり噛みしめながら、

いただきたいと思います。

   

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パッションフルーツ

2016-03-15 12:50:54 | 果物

いただいたパッションフルーツ。

良い具合に、シワが出てきました。(*^_^*)

 

   

これは、食べ頃のサインです。

こうなると、酸味が抜けて甘味が出てくると言われています。

   

 

カットしてみましょう。

 

   

 

良い香りです。

ザルで漉して、ジュースを取り出します。

  

  

 

これだけでは、さすがに酸っぱいので、

お砂糖を加えて、煮詰めたものがこちら。

 

  

とろりとしています。

  

 

これを、ヨーグルトやアイスクリームにかけて食べます。

 

  

これは、ギリシャヨーグルトにかけたものです。

 

  

今回は、種は外しましたが、

半分にカットしたパッションフルーツを

スプーンで種ごとすくって食べるのも好きです。

種もバリバリ食べられますよ!! (*^_^*)

 

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こんなふうに食べたよ、あめりか芋

2016-03-14 09:20:59 | 在来種 伝統野菜

昨日、あめりか芋について書かせていただいたのに、

私、味について何もコメントしておりませんでした。

  

とてもねっとりした食感で、甘味はあっさりしています。

この食感が独特だと思います。

適度な甘みなので、おやつだけでなく、

お惣菜に使っても違和感がないと思いました。

   

さて、昨日の記事に載せたオーブンで焼いたあめりか芋は、

ぜんざいに入れて、芋ぜんざいに。

  

  

最近は、どうしたのか、毎日でもあんこが食べたい!!

  

 

そして、こちらは揚げたあめりか芋。

 

 

このままお塩をふって食べてもおいしいのですが、

もうひと手間加えて、ご飯のおかずに。

   

 

鶏の唐揚げと合わせて、ピリ辛のネギソースをかけましたよ。

 

   

冷めても、ねっとり感は変わらず、

おいしくいただけます。

  

あめりか芋は、収穫したてや貯蔵期間の最初の方は、

もっとホクホクしているとか。

お芋類は、ねっとり食感が好みなので、

今の時期に出会えてよかったです。

   

ごちそうさまでした。(*^_^*)

 

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あめりか芋

2016-03-13 10:26:46 | 在来種 伝統野菜

これも、東京野菜。

 

  

東京都港区の竹芝桟橋から南へ約160kmのところにある新島で

古くから栽培されてきた「あめりか芋」です。

あめりか芋は、一般的には「七福」と言われています。

   

とってもかわいい白いさつまいも。

いただいたものの中でも一番大きなものが8cm、

一番小さなものは4cmほどでした。

   

生の状態でカットしてみました。

 

 

肉色も白いですね。

 

   

新島にさつまいもが伝わったのは、享保20年と言われています。

砂地のため稲作ができなかった新島では、

さつまいもが導入される前までは、

麦、里芋、栗、大豆、ささげ、大根などがわずかに採れる程度で、

たびたび飢饉に襲われていました。

そのような中、さつまいも栽培が成功し、

さつまいもは島民の重要な食料になるだけでなく、

島外にも出荷できる作物へと成長していきました。

   

様々なさつまいもが新島に導入される中、

なぜ、この「あめりか芋」が島民に愛され、

定着していったのでしょうか?

  

その理由には、あめりか芋の持つ2つの特性が考えられます。

●あめりか芋がやせ地を好む。

 砂質の新島の土壌は、保水力が低く、肥料分を保つ力が弱いのですが、

 その性質はさつまいも栽培に向いています。

 特に、あめりか芋はそのような土壌を好むようです。

 

●あめりか芋は長期の貯蔵ができる

 稲作のできない新島では、昭和30年代頃までは、

 さつまいもと麦が主食でした。

 そのため、秋に収穫したさつまいもは、翌年の麦が収穫できる5月頃まで

 貯蔵しておく必要がありました。

 そして、その時期まで腐らずに保存できたさつまいもが、

 このあめりか芋でした。

 

   

こうして、新島の人々の生活を支えてきたあめりか芋。

でも、なぜ「あめりか」なのでしょうか?

広島県の久保田勇次郎氏が明治33年に

アメリカから日本に導入した品種だから

という記述を見つけました。

 

   【オーブンで40分焼いたあめりか芋】

   

 

レトロ感が漂うこの平仮名の表記もすてきだと思います。

さあ、どんなふうにお料理に使いましょうか。(^^♪

 

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さっと溶ける金時生姜パウダー

2016-03-12 11:18:47 | 干し野菜

日頃、大変お世話になっているMさんが

愛知県 木村農園の金時生姜パウダーを送ってくださいました。

 

  

きな粉くらいの微粉末です。

(パッケージの鳥のイラストは、恐い・・・)

 

   

金時生姜と木村農園さんの取り組みについては、

こちらをご覧ください。

  

 

まず、生姜紅茶をいただきました。

 

 

  

あっという間に溶けます!!

 

  

 

そして、お料理にも使ってみました。

遠州地方で、「さくらごはん」と呼ばれている、

給食の人気メニューがあります。

お醤油とお酒だけで炊き込んだ「具のない炊き込みご飯」のことです。

これに、金時生姜パウダーを混ぜて炊き込みました。

 

   

お米2合に付き、

 ・お醤油  大さじ2

 ・酒    大さじ2/3

 ・金時生姜パウダー  小さじ1

を加え、水を2合の目盛りまで加えて炊きました。

 

   

お腹の中からじんわり温まってきます。

お料理に使いやすいのもうれしい!!

  

真冬よりも、寒暖差が激しい今の時期の方が、

よりいっそう体の冷えを感じます。

金時生姜パウダーで、ポカポカの春を迎えたいと思います。

 

Mさん、いつもありがとう!! (^^♪

 

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