”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ハラールおでん用大根の収穫

2016-12-26 15:54:21 | 野菜

ハラールとは、イスラム法で許された項目を意味します。

食に関して言えば、食べることが許されている食材や料理を指します。

  

焼津市にある練物(さつま揚)の老舗「はの字食品」さんは、

「イスラムの方が楽しめる日本食を!」という思いから、

ハラールおでん開発に向けて、

静岡大学と共同研究を進めていらっしゃいます。

 

このお話を初めて伺ったのが、今年の6月でした。

練り製品のハラール認証を受けるのが難しいのかと思っていたら、

こちらは意外と早くクリア。

一番問題となったのが、大根だったそうです。

  

肥料の成分、土の成分まで厳しい基準があるのでしょう。

 

そこで、静岡大学農学部の先生方が

ハラールおでん用大根の栽培に着手されたのです。

今日は、その大根の収穫の日。

 

どんな大根なのか?

肥料の成分のバランスはどうなっているのか?

知りたいことがいっぱいあり、作業のお役に立てないことは百も承知で

収穫に参加させていただきました。

  

圃場があるのは、

静岡大学農学部地域フィールド科学教育研究センター藤枝フィールド

東京ドーム3.5個分の広さです。

  

まず、農学博士の稲垣先生のお話を伺います。

 

   


この2列が、ハラールおでん用大根です。

 

 

どんな大根かと言うと、

堆肥も入れず、消毒もしないで育てた完全無農薬の大根。

品種は、耐病総太りです。

1本2㎏ほどの重さがあります。

  

実際に栽培に携わった西川先生に、大根の抜き方をご指導いただきました。

 

  

 

子供たちも頑張って抜きます。

私よりも力がありますね。

 

  

みんなで力を合わせて、これだけの大根が収穫できました。

 

   

さあ、これがどんなおでんになるのでしょうか?

ハラールおでんということは、調味料にお酒は使うことができません。

 

日本のおでんの味とは、また違ったイスラムの方が好むような

スパイスを効かせた味付けになるのかもしれません。

 

しぞーかのハラールおでん。

完成が楽しみです。(*^-^*)


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年寄りの冷や水

2016-12-25 14:48:04 | 健康・病気

私、昔から一度やると決めたことは、やり続ける派で、

いわゆる「三日坊主」ということがないんですよ。

 

夫に付き合って始めた夜のウォーキングも

雨の日以外は続けています。

寒くなってからは、外に出るのに勇気が要りますが、

それでも続けてきました。

 

先日、かなり気温の低い夜でしたが、

歩いているうちに、体がぽかぽかしてきたので、

大丈夫だと思っていたら、家に帰ってから大変なことが・・・。(@_@。

 

左足が氷の中に入ったかのように冷えるのです。

お風呂に入っても、カイロを貼っても改善せず、

翌日も同じ状態が続きました。

  

お世話になっているお医者様に相談したら、

「もう、今の時期、早朝や夜のウォーキングは体を冷やすだけで、

 何の効果もないんだから、やっちゃダメよ。

 そういうのを年寄りの冷や水って言うのよ。」

と注意されました。

 

そんなわけで、ただ今、これらのお薬で治療中。

 

  

53番のお薬は、昔、祖母や母が飲んでいた「實母散」に似た味がします。

なつかしいです。

  

それにしても、「年寄りの冷や水」の「冷や水」とはこんなに冷たいのかと思うくらい、

足が冷たくなります。

皆さまもお気をつけください。

 

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すごい贅沢をしたかも・・・。

2016-12-24 10:13:09 | 果物

今朝は、こんな朝ごはんをいただきました。

 

 

イチゴジャムのトーストです。

   

このイチゴジャム、こんな簡易容器に入っているんですよ。

 

  

実は、これは県立農林大学校の学生さんたちが実習で作った

あのきらぴ香のジャムなのです。

  

農林大学校には、卒論のご指導やプロジェクトのサポートなどで

時々、お邪魔させていただいておりますが、

いつも、たくさんのお野菜や果物、加工品をお土産にいただきます。

   

それにしても、まだまだ栽培農家が少ないきらぴ香をジャムに!?

なんて贅沢な!!

  

何でも、このジャムを作った時、きらぴ香は出始めで、1粒100円! (@_@。

それでも、食品加工の実習を行わなければならないので、

ジャムに加工したそうなんです。

  

いや、すごいものをいただいてしまいました。

 

お砂糖も入っているので、正確なことは言えませんが、

透き通った甘さ…。

そう、キシリトールのような甘さを感じました。

香りも、紅ほっぺのジャムと比較すれば違いがわかるのかもしれませんが、

これだけで食べると、イチゴジャムの香りがします・・・

としか言うことができません。(^^;

  

でも、ものすごいクリスマスプレゼントをいただいた気分で

とっても優雅な朝ごはんとなりました。 (*^-^*)

 

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べんり菜を食べて小松菜のことを考えた

2016-12-23 15:47:29 | 野菜

べんり菜というお野菜をいただきました。

種が売られているのは見たことがありますが、

たぶん、食べるのは初めてではないかと思います。

 

  

小松菜と青梗菜を掛け合わせた品種。

色は濃い緑色なのに、クセが全くなく、とっても使いやすいのです。

   

さっと茹でて、ドレッシングで和えても、

 

   

生姜と炒めて、ラーメンの具にしても、

 

 

どんなお料理に使っても違和感はないと思います。

  

さて、このべんり菜。

小松菜と青梗菜を掛け合わせた品種…と書きましたが、

そもそも、今の小松菜は、茎が折れやすいという欠点を補うために、

青梗菜と掛け合わせて茎が丈夫になるように品種改良されています。

 

小松菜に青梗菜の「血」を少し入れたものが今の小松菜だとすると、

小松菜に青梗菜の「血」をたくさん入れたものがべんり菜

ということになります。

  

で、調べてみると、

このべんり菜だけではなく、

小松菜と他のアブラナ科の野菜を掛け合わせた野菜が出てきます。

例えば、

 ・小松菜×キャベツ=千宝菜(せんぽうさい)

 ・小松菜×ターサイ=みこま菜

  

正直、改良されたものを見ても、見た目は同じ菜っ葉類で

小松菜と大きな違いはないように思えるのですが、

なぜ、小松菜って新品種の親に使われるのでしょうか?

気になると、調べずにいられないのが困ったところです。

  

種苗会社の方に電話で問い合わせてみました。

【なぜ、小松菜は品種改良によく使われるのですか?】

 1.アブラナ科の野菜は、畑に植えていても簡単に交配してしまうので

  品種改良に使われやすい。

 2.小松菜に他の野菜を掛け合わせることで、小松菜の欠点を改良するため。

   比較的くせがないと言われる小松菜ですが、

   それでも味に青臭さがあると言われたり、

   炒め物にした時に、味が落ちるなどの問題を抱えているそうです。

 3.直売所の棚に並べた時に差別化をはかるため。

   見た目が「小松菜」と変わりなくても「〇〇菜」と表記されていると

   消費者の気を引くことができます。

 4.家庭菜園初心者でも、失敗なくできる。

   例えば、小松菜と青梗菜を掛け合わせたべんり菜は、

   密植すれば、葉が細くなって小松菜に近い形状に育ち、

   間を空けて植えれば、葉が大きくなって青梗菜に近い形状に育ちます。

   どちらに育っても、おいしく食べることができるのです。

  

こうやって見てみると、

種苗会社にとっても、生産者にとっても、消費者にとっても、

一番便利で役に立っているのは、小松菜だと思えてきます。

 

突然の私の質問に丁寧に答えてくださった種苗会社の方、

本当にありがとうございました。(*^-^*)

 

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冬自慢

2016-12-22 16:26:06 | 野菜

一昨年くらいから、冬自慢という大根を

よくいただくようになりました。

 

   

サカタのタネが育成した品種で、

肉質がやわらかで、きめが細かく、料理しやすいのです。

早く煮えるので、時間がない時でも煮込み料理ができ、

とてもありがたい存在です。

  

大きく切っても、煮えやすいので、こんな料理も気楽に作れます。

   

シンプルおでん

 

  

 

根菜のシチュー

 

  

  

ポトフ

 

  

 

でも、一番この大根のすごさがわかるのが、「おろし」にした時です。

これは、すだちを散らしたみぞれ鍋ですが、

 

この大根おろしのなめらかさには驚きますよ。(*^-^*)

   

さらに、この冬自慢は栽培時に葉が広がらず、

密植することができます。

ということは、大きくなりすぎることはありません。

 

毎年いただくのも、コンパクトサイズで

少人数の家庭でも無理なく使い切ることができます。

本当に自慢したくなる気持ち、よくわかります。

 

今年もおいしくいただきました。

ごちそうさまでした。(^'^)

 

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