日本代表負けちゃいましたね。
W杯予選に向けていい刺激になればいいのですが。
さて、ジャズが小説のスパイスになるケースが度々あります。
小説家がジャズ好きなケース。
W村上なんかは有名ですね。
伊坂幸太郎も(多分)そう。
先日読んだ『ガソリン生活』にもフランク・ザッパ(あまりジャズという枠にははまらないけど)が出てきていました。
そして以前紹介した『ラッシュライフ』。
ラッシュライフ (新潮文庫) | |
伊坂 幸太郎 | |
新潮社 |
冒頭如何にも悪役的な金持ちの画商が吐くセリフ。
「ラッシュライフを知っているか?
曲だよ。
そういうな名の曲だ。
ジャズは聴かないのか。
コルトレーンの名演だ。
Lush Life。
豊潤な人生。
いいじゃないか。」
出たぁー、今夜もコルトレーン。
『Lush Life』。
Lush Life | |
Ojc | |
Ojc |
1. Like Someone In Love
2. I Love You
3. Trane's Slo Blues
4. Lush Life
5. I Hear A Rhapsod
Donald Byrd (tp)
John Coltrane (ts)
Red Garland (p)
Earl May(b)
Paul Chambers (b)
Art Taylor(ds)
Albert Heath,Louis Hayes (ds)
ちなみに「LUSH LIFE」の「lush」。
画商が言った「〈草など〉青々とした、豪勢な,豪華な; 豊富な.」などという意味のほかに、「大酒飲み」などという意味があります。
もともとコルトレーンが演奏した「LUSH LIFE」の歌詞は、
「私は、どこかの小さな場末の酒場で、飲んだくれの人生を送りたい。
同じようにつらい寂しい人生を送っている飲んだくれどもと一緒に
そこで酔いつぶれて朽ち果てるまで」
そう、二つの意味を持つ「ダブル・ミーニング」ってやつです。
本を読んでない方もいらっしゃると思うので多くは語りませんが、このダブル・ミーニングに画商はハマっちゃったんですね。
なおアルバムのタイトルロゴのデザインも秀逸。
タイトル曲は劇のようなストーリーが感じられて、14分近くありますが難なく時間は過ぎます。
John Coltrane 04 Lush Life
「豊潤な」時間を過ごせる一枚です。
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