価格のみならず、栄養価や使い勝手の良さにおいても”優等生”な食材、卵。
これまでに何度かその万能性についてお伝えしてきました。
しかし、卵を使って節約ができるのは、食費だけではありません!
普段は多くの人が捨ててしまう「殻」も、暮らしのあらゆる面において、節約アイテムとして利用することができるのです。
殻は天然の漂白剤! 洗濯に活用してクリーニング代を節約しよう!!
今夏のファッションのトレンドカラーは、白でしたね。
ジャケットやシャツなど秋らしいアイテムを取り入れて、この秋も引き続き白のシャツやパンツなどを着回すというお洒落さんもいらっしゃるのではないかと思います。
しかし、白系の洋服は他の色に比べて”汚れ”が目立ちやすいのが気になるところ。
食べこぼしなどの汚れのほか、襟・袖回りの皮脂汚れや汗染みなど、なかなか落としきれない頑固な汚れには、卵の殻を使ってみましょう。
■卵の殻で洗濯する方法
- シャツ1枚に対して、卵の殻を3つ分用意する。
- 鍋に卵の殻を入れ、その上に衣類をかぶせるようにして、30~40分煮る。
- 後は普段通りに洗濯機にかけるだけ!
洋服のほか、テーブルクロスやハンカチ、カーテンなどの洗濯にもおすすめです。
卵の殻で汚れが落ちるのはなぜ?
卵の殻の主成分である”炭酸カルシウム”を加熱すると、”酸化カルシウム”と”二酸化炭素”に分かれます。
酸化カルシウムが二酸化炭素と反応することでお湯がアルカリ性になり、強い洗浄効果が期待できるようになるそうです。
洗剤なしでピカピカ!?しつこい茶渋や水アカも卵の殻におまかせ!!
普通の食器洗いでは、なかなかスッキリと落とすことのできないガンコな茶渋や水アカにも、卵の殻が一役買ってくれます。
卵の殻で茶渋・水アカを落とす方法
- 卵の殻を細かく砕く。
- 磨く器に少量の水を加え、磨いていく。
水筒や哺乳瓶など長い物を洗う時
蓋をするか手で入口を塞ぐなどしてシャカシャカと振れば同様の効果が得られます。
比べてわかる、卵の殻パワー!
以下は、左が磨く前、右が卵の殻で磨いた後の湯飲み茶碗です。
(出典:ここに暮らす。)
キッチン用の漂白剤を使わずして、ここまでキレイに落ちるとは驚きですよね!
お金をかけずに楽しもう!ガーデニングに卵の殻を利用する方法
ガーデニングが趣味という方は、ぜひ卵の殻を土に撒いてみてください。
まさに天然の肥料とも言うべき、様々な効果を発揮してくれますよ。
土のカルシウム補給
卵の殻を畑に撒くと、カルシウムの補給になると言われているそうです。
しかし、分解されて植物が吸収するまでには時間がかかるため、できるだけ細かくすることをおすすめします。
土の酸度を整え、中性に保つ
卵の殻には細かい穴が開いており、酸性の土の場合はそこに酸性の水が浸み込んで殻を溶かし、溶けでたアルカリ分が土を中和してくれます。
土が中性になると、アルカリに傾き過ぎることはなく、上手く酸度を整えてくれます。
虫を寄せ付けにくくする
軽くつぶした卵の殻を植物の周りに置いておくと、ナメクジやカタツムリを寄せ付けなくします。
こんな可愛いアレンジ方法も!
卵の殻は、小さなプランターとして使っても、とってもお洒落!
可愛いインテリアとして、お部屋に彩りを与えてくれます。
こちらの土台にはペットボトルの蓋を利用しています。
(出典:花みてダンゴ)
こちらは紙製のパックに、シールやスタンプを貼って利用しています。
(出典:フランス窓から花便り)
薬を買う前に試してみて!卵の殻を使った民間療法
胃の痛みをやわらげる
ストレス社会において、多くの人が経験する「胃痛」。
卵の殻は、胃の痛みを軽減する効果があるとして、古くから民間療法として伝えられてきたそうです。
卵の殻で胃痛をやわらげる方法
- 新鮮な卵の殻をすり鉢などですりつぶして粉末状にする。
- フライパンできつね色になるまで乾煎りする。
- 茶さじ1杯ほどを白湯で飲む。
軽いやけど・すり傷の手当てに
さらに卵の殻は、軽いやけどやすり傷などの手当てにも使うことができます。
卵の殻の内側の薄い膜(卵殻膜)には、皮膚の回復を早める効果があるとされており、現在でも相撲部屋や格闘技選手に用いられている方法なのだとか。
卵の殻で軽いやけど・すり傷を治す方法
- 傷口をよく洗い流す。
- 卵の殻の内側の薄い膜(卵殻膜)を剥がし、傷口に貼る。
さらにこんな使い方も!卵の殻の活用術いろいろ
卵の殻には、他にもこんな活用方法があります。
いずれも簡単な方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
コーヒーの苦み取りに
茹で卵の殻を砕き、コーヒーと一緒に挽くと、苦みを抑えることができるそうです。
ぬか床の酸化を抑える
薄皮を剥がした卵の殻2~3個分を洗って乾かし、砕いてぬか床に混ぜると、殻のカルシウムが酸と反応して酸味を抑えてくれます。
揚げ油をきれいにする
繰り返し使って黒ずんできた揚げ油に、軽くつぶした卵の殻を少量入れると、炭粒子が吸着されて油がきれいになるのだそうです。
おわりに
安価で比較的長持ちする卵は、節約食材として料理に使う機会も多いですよね。
殻も捨てずに利用すれば、食費だけでなく生活の様々な面で節約に役立ちます。
皆さんも毎日の暮らしの中に、ぜひ卵の殻の活用術を取り入れてみてくださいね!