お弁当・駅弁・湖北のおはなし
唐草模様の包みをほどき、竹スダレの木箱のお弁当箱を開けてみると、思わず笑みがこぼれるほどの温もり感。
お献立には、お嫁さんやお孫さんの為におばあちゃんがお弁当を作ってそっと持たせてくれたストーリーが書いてありました、お弁当の名前は「湖北のおはなし」です。
中身はこんな風です。
鴨を粒胡椒でローストしたもの、胡麻をまぶしたかしわの鍬焼き、永源寺の修行僧には欠かせないと言うこんにゃくは田舎煮で柔らかい、大豆と川エビの煮もの、卵焼き、ネギと揚げのぬた、十五夜の小芋、梅干しに山牛蒡と赤蕪漬け、もっちりした山菜ごはんの下には桜の葉が敷いてあり、ほんのりと香ります。サイコロの箱に入ったお口直しの飴まで優しい。
米原駅のホーム真ん中の井筒屋さんです。
100年を超える老舗だそう。
滋賀県と旧近江国北東部の湖北地方名産品を詰めた温もりのあるお弁当、雪景色の車窓とリンクしてなんとも風情があります。
「琵琶湖の鮎氷魚と一夜干し」も食べてみたい。