中医学では、腎の働きを良くすると言われる黒豆。
血を補う効能もあるナツメと水から一緒に煮出したお茶を最近よくいただきます。
自家製ナツメは空気の綺麗な里山の、日当たりの良い所で育つ大木をセレクトしています。
赤く実ったら直ぐに手摘みし、蒸してからセミドライに乾燥させて冷凍保存しています。
黒豆と合わせると、香ばしい香りとナチュラルな甘みにホッとします。
黒豆は甘煮以外に、フライパンで乾煎りした炒り豆も小腹が空いた時によいし、その後酢漬けにしても良いですね。
ブラジルのフィジョアーダのようにお肉とコトコト煮込んでも美味しものです、新豆が出る頃は柔らかく調理も楽。
足腰の弱り、老化防止、エイジングケアにもお勧めの黒豆、日常的にいただいて下さい。
大根(だいこん)・胃もたれ・ストレス
グッと寒くなりましたね。
今日は大根を厚切りにしてじっくりゆっくり煮込みました。
皮を剥いて、下茹でしてから煮ると余分なアクや雑味が消え、特にあさり鍋などの繊細な出汁のシンプルなお鍋はグンと旨味が引き立ちます。
煮物にするなら大根の真ん中の部分が柔らかく旨味があるのでお勧めです。
上の方はビタミンが多くシャキシャキしているのでサラダなどに良いですね、下の方は酵素が特に多く辛味があるのでおろしに向いています。
大根おろしは胃もたれによいものですが、興奮状態を押さえたり、ストレスを感じだ時に気持ちを落ち着かせる効果も期待できます。
葉にはビタミンC、カリウムがたっぷり、よく洗ってみじん切りにして塩もみしていただきます。
胡麻油やオリーブオイルで炒めると、抗酸化作用のカロテンの吸収率がアップします。
沢庵などを漬けるとき、葉付きのまま干しますが、乾いた葉っぱは食べる以外にも活用できます。
大根葉(干葉・ひば)を、お風呂に入れ体を温める民間療法があります。
ごぼう・牛蒡
食物繊維が代名詞のごぼうはデトックス効果が高い野菜です。
大地の香りがし、シャキシャキした歯ざわりが心地よく、独特の風味が楽しめます。
切り方によって食感が異なり、水や酢水にさらしてから調理します。
ごぼうは平安時代に薬草として中国から伝わったようですが、根の部分を料理して食べるのは日本人だけだそうです。
キンピラや筑前煮、どぜう鍋にも欠かせませんね。
関東では北区滝野川が発祥の滝野川ごぼうが主流、千葉県の太めの大浦ごぼうや、しっとりした堀川ごぼうなど産地が違うと特色も変わります。
香ばしいごぼう茶は健康的、サポニンが豊富です。
柔らかめのごぼうを選び、洗ってピーラーで薄く削る。
ザルに広げ、天日で乾燥させ、仕上げに低温のオーブンか野菜乾燥機、フライパンで乾煎りするなどしっかり水分を飛ばします。
空き瓶や缶などにお菓子や海苔についている乾燥剤を一緒に入れて保存します。
いただく時は少し煮出せばOKです。