在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

キャンティ・クラシコの規定 Chianti Classico

2016-03-28 20:33:45 | イタリア・ワインABC
キャンティ・クラシコの規定


絵がカワイイ

バルバレスコの次のバローロを飛ばしてキャンティへ。
なんとな~く、これもまとめのメモにしてみました。
農林省の原文他からの抜粋。
キャンティ・クラシコの細かい規定は結構頻繁に変更あり。

DOC 1967年制定
DOCG 1984年制定
1996年、キャンティ・クラシコが独立
*それまでは、一つのDOCGの中にキャンティとキャンティ・クラシコが存在していた

2010年からはキャンティ・クラシコのテリトリー内でキャンティの生産禁止
*それまでは、テリトリー内で、キャンティ・クラシコと格下げしたキャンティが生産できた

2013年からキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネが導入
*個人的に あちゃ~

1.名称
ーキャンティ・クラシコ Chianti Classico (ヴィンテージannata)
ーキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ Chianti Classico Riserva
ーキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ Chianti Classico Gran Selezione

2.品種
サンジョヴェーゼ Sangiovese 80%ー100%
その他の品種 赤ぶどう、トスカーナ州で認可されているもの、20%まで
*今は白ぶどうは混ぜられない。。。。昔は混ぜていたのに。。。残念



3.生産地域
フィレンツェ、シエナ県の9つのコムーネ(全地域か一部)で生産
*コムーネの名前は調べればすぐ出ているので省略~

4.栽培の条件
丘陵地隊、ぶどう栽培に適している向き、標高700mまで、谷間はダメ
*土質の構成で、泥地、つまり泥argillaの割合が多いところはダメという規定もある

新しい畑はヘクタールあたり4400本以上

栽培は屋根式はダメ
一般的にはグイヨー、「トスカーナのアーチarchetto toscano」、コルドーネ・スペロナート

ヘクタールあたりのぶどうの収量 最高7、5t
1本あたりの収量 最高2kg
最低 3年の木(ただし、3年目の畑からは、ヘクタールあたり最高3t)
ワインの収量 70%
ぶどうの最低アルコール度 11、5%(当然、アルコール度に換算。。。)

5.醸造に関して
熟成
キャンティ・クラシコ なし(収穫翌年の10月1日から発売可)
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ 最低24ヶ月(うち3ヶ月以上ボトル熟成)
キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ 最低30ヶ月(うち3ヶ月以上ボトル熟成)
*これは知らなかった人にとっては意外だと思う。つまり、木樽での熟成の規定がない~

6.ワイン
ワインの最低アルコール度 キャンティ12%、リゼルヴァ12、5%、グラン・セレツィオーネ13%
最低酸度 4、5g/l
最低エストラクト キャンティ24g/l、リゼルヴァ25g/l、グラン・セレツィオーネ26g/l

7.ラベルとボトル
畑名入りは認められている

ボトルは、リゼルヴァ、グラン・セレツィーネでなければ、未だにフィアスコは認められている。。。

*なお、キャンティ・クラシコにはキャンティ・クラシコ協会というのがあって、生産地域内のほとんどのワイナリーが加盟しているが、していないワイナリーもある。その代表はペルゴレトルテで有名なモンテヴェルティネ。

規定は、面倒、退屈だと思うが、以前の規定がどうだったかを見ると何が変わったか、つまり昨今の傾向が見えてきて面白い。
そして、キャンティ・クラシコのような場合はキャンティと比較するのも。
かなり複雑 になるので、その辺りはまた。。。。

キャンティ ラブコレクション 750ml
Felsina(フェルシナ)
成城石井

小復活祭 Pasquetta

2016-03-28 10:17:57 | もろもろ、つれづれ
小復活祭 Pasquetta

英語でイースターマンデーというが、復活祭が定着していない日本ではなんぞや?と思うだろう。
復活祭の次の日のことを指し、嬉しいことに連休になる。
ただし、どこの国にもあるのではなく、どちらかというとカトリック、宗教的な国に多いらしい。

イタリアでは、国民の祭日となる。
だが、実は宗教祭日ではない。(とは、イタリア人でも知らないかも。。。。なお、イタリアには宗教的祭日と非宗教的祭日がある。。)
休みになったのは戦後だそうで、単に連休にするためだったとのこと。
クリスマスの翌日12月26日も無理やりこじつけた祭日だが、それと同じらしい。

パスクエッタは、別名、天使の月曜 lunedì dell'angelo とも呼ぶ。
これはキリストの墓にお参りに来た3人の女性たちの前に天使が姿を現したことから来ている。(ただし、本当は土曜日に起こったことらしいので、こじつけっぽい。。。)
でもみんなパスクエッタと呼び、復活祭の月曜日 lunedì del Pasquaとも呼ぶので、イースターマンデーの訳はそこからだね。

なお、パスクエッタはピクニックの日として知られ、城門の外、つまり郊外に、親戚や友人と集まってピクニックをする習わしがある。
復活祭が来たら春が来たの雰囲気だが、春だね~ 桜の下で花見、酒盛りではないけど、花見の気分。
今日は、ちょっと曇り、肌寒くなったけど。。。