在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Glimmer 2013 Castel Juval グリンメール 2013 カステル・ユヴァル

2016-03-31 14:45:15 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Glimmer 2013 Castel Juval
グリンメール 2013 カステル・ユヴァル



いつものワインバー。
行ったらちょうど、なんだかちょっと面倒くさい人がカウンターにいた。

最初勧めてくれたシャルドネはグラッソで(まろやかと言いたのだろう)良かったけど、その後食べたスプリ(ライス団子をフライにしたようなもの)には合わなくなって、その後の白がすっきり酸味があったからうまく油を流してくれて良かったけど、で、次は何がいい?
赤がいいのか白がいいのか。。。? 赤でもいいけど、タンニンがきついのは好みでないよ。。。

こういうリクエストに対応するマルコ。
みんながみんなこうではなくて、いつもの、とか、フラスカーティ、とか、フランチャコルタ、とか単純明解な人も多いから対応できるんだろうなぁ。

私とマルコで、白が続いたから赤にする?
でも、タンニンがきついのは好きじゃないって言ってる。
ちょっと古いの、どう? 2012年あたり。だいぶまろやかになってるんじゃない?(注:ここはすごく高級なワインが多いわけではないので、2012年くらいの赤で割とまろやかになっているものも多い)

ちょっと酸味ある白でもいいよ~ とは面倒くさい人。

白がいいみたいよ。
じゃあ、アルト・アディジェ?
でも(スプリは食べ終わったから)もう少しまろやかなのがいいかも。
2013年のとか。。。(注:ここは、なんとなく残っている少し古い白が結構ある)
フリウリがいいかも。

で、がさがさと、巨大なワインクーラーの中から適当なものを探すマルコ。
出してきたのがコレ。
フリウリ、テキトウなのない~と言って、アルト・アディジェになった。

美味しい! とは、面倒くさい人。
一件落着。



ここは、なんとなく出しているその日のワイン以外でも、好きなワインがあればグラスでも頼める。
金額はテキトウに換算。(一応基準はある)
そこで、せっかく開けたボトルを私も飲むことにする。

アルト・アディジェのワインのラベルはドイツ語が先。
ヴィンテージ記載はないが、ロットから2013年。

香りは強く、華やか。甘すぎず、これくらいがちょうどいい。よく熟したフルーツの香りとジネストラなど、黄色の花の花束。
味のインパクトもしっかりしていて、酸味はやや物足りないが、まろやかな感じ。ミネラルがあり、ボディもよく、やや塩辛い感じとほろ苦さがあるのだが、まろやかさに隠れる。余韻はそれほど長くはなく、シンプルだが、何度飲んでもあきがこないワイン。
そして、今頃飲むには、2013年くらいがちょうどいい。+++(+)

品種はFraueler, Müllerのブレンド。


サン・ミケーレ・アッピアーノ サンクト・ヴァレンティン アルト・アディジェ・シャルドネ 750ml
San Michele Appiano(サンミケーレアッピアーノ)
モンテ物産