乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画56; 『なくもんか』 水田伸生 監督 宮藤官九郎 脚本 2009年 阿部サダヲ いしだあゆみ

2010-08-13 | 映画

(写真はイランのシャムシール。

 「モオォオ~、ナクモンカ」と、モウしております。)







          映画56; 『なくもんか』




 満足度 ★★★★★ ★★★☆☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★☆☆






 監督  水田伸生

 脚本 宮藤官九郎


 2009年 日本

キャスト

 阿部サダヲ、瑛太、竹内結子

 いしだあゆみ

 塚本高史 皆川猿時 片桐はいり 

 鈴木砂羽 カンニング竹山 高橋ジョージ

  陣内孝則〈特別出演〉 藤村俊二〈友情出演〉 

 小倉一郎 光石研 伊原剛志〈友情出演〉




 
 阿部サダヲ見たさ、笑いたさで『なくもんか』を見る。

 面白かった。

 こんな映画、好きだな^^

 ☆二個マイナスにしたのは若干 教訓色が強かったからかな。

 まぁ、そんな感じ。



 楽しい時間が過ごせる映画だよ。

 うれしいな、こういう映画。








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映画55; 『人間失格』 荒戸源次郎監督 太宰治原作 生田斗真   伊勢谷友介   寺島しのぶ

2010-08-13 | 映画



    映画55; 『人間失格』





 満足度 ★★★★★ ★★☆☆☆

 監督 : 荒戸源次郎

 原作 : 太宰治 

 出演 : 生田斗真 、 伊勢谷友介 、 寺島しのぶ 、 石原さとみ 、 小池栄子




 映画 『人間失格』を見る。

 まぁまぁまぁ、面白かった。

 伊勢谷友介さんはインパクトがあり、よかったな。

 寺島しのぶはもっと内面を出す場面を増やせばいいのに、もったいないよ、監督。

 大楠道代&三田佳子は映画らしい感じがした。



 実はジャニーズの演技のうまいタレントの名がわからない。

 生田斗真だと思ってこねいがを借りたが、違った。

 わたしが見たいアイドルはもう少し顔が黒く、目が細く、暗い表情の男性だ。

 ストーカーなどが似合いそうな、怖い表情ができるおそらくジャニーズ事務所タレント。

 一体、なんて言うんだ?



 ところでこの映画、割合に楽しめた割に 本当はもっと評価を低くしようかと思った。

 理由は一点。

 中原中也役に森田剛はありえない。

 顔が違う、カラーが違う、香りが違う。

 あまりにもかけ離れたタレントを中原中也役として起用せねばならなかった事情を考えると、映画業界のドロドロがこちらにべっとりと伝わってきて気持ちのいいものではない。

 むしろ不愉快さを感じ、この映画の面白い部分が台無しになってしまったように感じた。



 森田剛さんを好きなファンの方、今回辛口で申し訳ございません。

 中原中也にはたまたま不向きであると感じただけで、森田剛さんを否定している訳ではありません。

 失礼があればお許し下さいませ。

 

 



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134; 『日本発見 第20号 神々の里』よみがえる古人のこころ 暁教育図書

2010-08-13 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 (写真は2009年 

  京都の祇園祭行事の一つとして行われている 

  八坂神社で行われた石見神楽

  演目は『鍾馗』です。

 『日本発見 第20号 神々の里』には神楽の話が多く載っていた。    )


 


2010年度 134冊目  

記録のみ





      『日本発見 第20号 神々の里』よみがえる古人のこころ

  




 発掘特集:伊勢神宮の謎

 暁教育図書

 石上七鞘 
 谷川健一
 松前健
 大林太良
 山田宗
 睦川添登
 土橋寛
 伊藤清司 
 宮田登 
 稲垣史生      他



 昭56 年
 
 148ページ 値段不明


 



 神話や神楽など、興味深かったため、ノートを取りながら『日本発見 第20号 神々の里』を読了。

 かなり時間がかかる。

 雑な記録のせいか、30行が22枚。

 大変楽しい時間が過ごせた。

 わたしの好きな宮田登の「山の神」(庶民信仰が育てた土着神)(2ページ)あり。

 宮田登・・・、宮田登・・・。

 稲垣史生(日本の時代考証家・歴史小説家)記述部分は爆笑するほどおかしく、家族や子どもに覚えたての内容を全て話し、ひんしゅくをかう。



 ノート書きしたため、ここでは題名記録のみにて失礼致します。








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映画54; 『馬小屋 』Live Animals   ジェレミー・ベレンソン監督  2008年

2010-08-13 | 映画




      映画 54; 『馬小屋 』Live Animals





  満足度 ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆

  ある意味 珍しさ ★★★★★ ★★★☆☆


 2008年 米 85分

(発売日 2010年8月4日)

  ジェレミー・ベレンソン 監督

 キャスト

  ジョン・スティル、

  クリチアン・ウォルカー、

  ジャネット・コーマンズ、

  サラ・イーウェル、

  ポーラ・アレン、

  パトリック・コックス






 映画映画 『馬小屋 』を観たと書くのにためらいがあり、一日を要してしまった。

『馬小屋 』は元はLive Animals

 Live Animalsなら内容的に納得がいく。


 
 この映画はおそらく制作費がかなり低い。

 ジェイソンのように仮面をかぶった男の動きはちゃちで、もたもたしたホラーだと、しょっぱなから気づく。

 それでもTUTAYA新作で借りたのだからと、惰性で先を観る。

 色彩は恐ろしい青、黄色、赤。

 半端に活かしたサイケデリックな感じがかえって古めかしい。

 以後気が遅く、妙な具合。間の抜けた長い「間」がとられる。

 俳優たちの表情もとってつけたようで、切迫感の欠ける。

 あらすじはあってないようなもの。

 ホラー中心かと思えば、繊細なホラーでもし怖さも低い。

 最後のエイリアン風に後に続けるといったとってつけた展開は、笑けてしまった。



 馬小屋(監禁場所)に、気が触れた風に装う 歌を歌う女がいた。

 よく聴くと、マザーグースだ。

 昔何度か聴いたことがある。

 歌は三種類。

 気にかかったのでネットで調べたが、映画『馬小屋』とマザーグースの関連性を書いたものは、わたしが調べる限りでてこない。

 

 この映画は日本では『馬小屋』と名付けられて入るが、もとはLive Animalsだということは上にも書いた。

 ではどうして『馬小屋』と名付けたのだろうか。

 それを紐解くのはマザーグースの『There was an old man, And he had a calf』

 唄は次のとおり


     There was an old man, And he had a calf


     There was an old man,
     And he had a calf,
     And that's half;

     He took him out of the stall,
     And put him on the wall,
     And that's all.



 アメリカ映画だが、マザーグースから映画をつくったのかと思うと、ほくそ笑む。

 但し、わたしが勝手に想像しているだけで、正しいかどうかはわからない。



 いずれにしても、ここまで間の悪い映画は帰って希少価値がありような気がする。

 これから映画つくりをされたい方は是非この映画を反面教師にされることをお勧めする。

 本来なら時間がもったいないと思うはずだが、この映画に関してはそんなふうでもないから不思議だ。

 正統派とは逆の意味で珍しい映画で、観て損は無かったと感じた。




 映画説明から ▼

 アメリカ中西部。湖畔の町を訪れたエリン・ニックの兄妹と、3人の仲間たち。その夜、彼らは謎の男に襲われ拉致されてしまう。気がつくと、彼らは巨大な厩舎の馬房に監禁されていた。オーナーのウェインという男は、若い男女を誘拐しては、残虐な拷問で調教。人間性を破壊した上で、性の奴隷として顧客に販売していたのだ。鎖に繋がれ、家畜のように飼育され、恐怖の日々を送る5人。ある者は無惨に殺され、ある者は箱に詰められ売られてゆく。生きのびるためには、戦うしかない。監視の隙をついて反撃に出たニックは、エリンを連れて逃亡に成功。しかしその行く手には、さらなる地獄が待ち受けていた。
実際に起こった人身売買の事件からインスパイアされて作られた、驚愕の実録スリラー。


















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京都東山 高台寺山門   (4景)

2010-08-11 | お出かけ






         京都東山 高台寺山門








 バス停東山安井から少し歩くと鳥居。

 この鳥居を入ってしばらく坂道をのぼると左手に高台寺山門がある。

 高台寺山門は高台寺の庫裏や方丈からかなり離れ手いる。

 もとは子の門が高台寺の表門だったという。

 高台寺の塔頭としては、次の四ヶ院

    円徳院

    岡林院

    月真院

    春光院





 高台寺山門は重要文化財指定らしい。

 仰々しく囲われ、近づくことはできない。

 写真上は山門外側から見上げたところ。

 下の写真山門を見下げて見ていただいたと想像していただきたい。





 山門を脇から追い越し、緩やかな坂の上から山門を見下ろしたところ。

 ここを真っすぐ進み左手には圓徳院、もう少しすすんだ向かい側右手石段を上り詰めると高台寺がある。





 上は高台寺山門のすぐ側の景色。

 京都らしい感じがする。


 



 石段を乗り詰めた高台寺すぐ側の高台寺山門は、後日高台寺記録の際にご紹介できればいいなと考えています。

 最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 感謝申し上げます。







                 2010年8月

                 京都東山 高台寺山門




















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『ボストン美術館展』 BOSTON 西洋画家の巨匠たち 2010年 京都市立美術館(20枚)

2010-08-10 | 美術・文様・展示物




          『ボストン美術館展』 BOSTON



                    西洋画家の巨匠たち














 

  

  

  

  

  



 先日京都市立美術館の行く。

 好きな画家の好きだと思える作品が多くあり、じっくりと二度見で味あわせていただいた。

『ボストン美術館展』は素晴らしい作品が多いのでわたしの場合は三時間以上をかかった。

 みなさんも、時間にゆとりを持って足をお運びいただきたい。

 二度三度と見たくなる本展覧会、時間と条件などが満たされた興味のある方は、是非この機会を逃されませんように。わたしはこの展覧会を見られることをお勧め致します。





 まず入ってすぐに 

 エル・グレコの『祈る聖ドミニクス』

 ここで既にわたしはメロメロ状態。その場を離れられない。

 好きな絵に包み込まれたような 心の安らぎ。

 この部屋にずっととどまっていたいという気持ち。

 わたしの最も好きな時間の一つかもしれない。

 

 テッツアーノが創始者といわれる背景が暗く人物画が明るい『男の肖像』



 レンブラントの対の絵とされる
『ヨハネスエリソン師』と『ヨハネスエリソン師の妻・・・』

 もう、夢見心地。

 肖像が全身像は珍しいらしい。1634年頃に集中したと説明にあった。


 肖像画としてはカミュー・コローやロートレックやドガやマネやピカソも展示されていた。

 流石のピカソの前では人だかりができていた。

 茶基調の『女性の肖像』は数多く作品が残されているピカソの中でも、好きな類いのものだった。


 ロートレックの『画家のアトリエのカルマン・ゴーダン』も好きだ。
 
 タッチも色彩もモチーフも惹かれる。

 

 宗教画の部屋も素晴らしかった。

 『天使に支えられた死せるキリスト』は暗色でまとめられている。

 またここには写真は無いが、手の表情豊かな『改悛のマグダラのマリア』も素晴らしい。

 画家フランシスコ・デ・スルバランの描く二枚は立体造形のような表現だ。衣服表現が個性的で、面白い。

 ミレーの

 上は一見のどかな農場風景のように見える。

 しかし説明を読むと、旧約聖書『ルツとボアズの物語』から表現されたという。

 こういった絵は伝統的なモチーフだと会場に記されていた。



 オランダ風景をすすみ、日常生活の部屋に来ると、コロー、ミレー、マネ、ドガ、モネ、ルノアールなど。

 マネの平坦かつ明暗対比、奔放な筆さばきの『音楽の授業』

 今回もルノアールあり。

 緑、白、コーラルレッド、灰色、黄色、などで赤みを押さえた『日傘をさした女性と子ども』は洗練された衣服が描かれ、くつろぎと安らぎを感じた。



 風景画ではコローもある。

 また、ナルシス・ヴァルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャの『祭に向かうジプシー』はレンブラントに似た明暗法で驚く。



 クロード・モネ 十枚

 打ち『・・・・・・・・のカミーユ・モネと子ども』はX構図

 Xの講座は、様々な色を置く格好の入れ物としての役割を果たしていた。

 モネの積み藁作品 2/25点展示あり。


 ピサロの『雪に映える朝日』は美しい。

 セザンヌ『池』の分割された筆使いは、魅力的で今回も見つめていた。



 もう一度見たい。絵の前でまどろんでいたい。

 そんな絵が多くあった。

 足を運んで良かったと思える『ボストン美術館展』だと感じる。




 最後までおつきあい下さいましてありがとうございます。

 心より感謝申し上げます。



                  2010年8月  京都市立美術館 『ボストン美術館展』にて

 


 







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133; 『〈私〉時代のデモクラシー』 宇野重規著 岩波新書 2009年12月

2010-08-10 | 読書全般(古典など以外の一般書)








2010年度 133冊目  

記録のみ






           『〈私〉時代のデモクラシー』

  




 宇野重規 著

 著者紹介

 宇野重規(うの・しげき)氏は1967年生まれ。1996年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、東京大学社会科学研究所准教授(政治思想史・政治哲学)。

 著書に『デモクラシーを生きる―トクヴィルにおける政治の再発見』(創文社)、『政治哲学へ―現代フランスとの対話』(東京大学出版会、渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン特別賞)、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社、サントリー学芸賞)、『トクヴィルとデモクラシーの現在』(共編、東京大学出版会)、『希望学[1]希望を語る―社会科学の新たな地平へ』(共編、東京大学出版会)ほか。



 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1240

 2009年12月18日 

 226ページ 本体 798円


 

 昨日(8月9日)のこと。

 風をひいたのだろうか。

 頭が痛かったので、わかりやすい言葉で書かれていた『〈私〉時代のデモクラシー』を読む。

 頭痛のわたしにも読むことができたのはうれしいことだ。

 

 現在も社会に置いての平等化について触れられた部分の興味深い箇所があった。

 社会・経済的階層に基づく不平等を認識しない、或は伝えない現実。

 子どもの「努力平等主義」「結果平等主義」が問題だと指摘されている。

  

 第一章の「世代間対立も顕在化」(35~39)は今まさに私が気二t目ている内容について触れられていて面白い。


「年功序列システムが崩壊した」→「貧乏くじ」→「レールをおりる」

 よって「今の報酬を求める」といった声を実際に耳にすることもある。

 中高年齢層には中高年齢層の、若者には若者のいい分が心にしみる。

 著者は上に加えて私のような中間層にも対立があると記す。

 

 第二章 新しい個人主義 は全体を通して面白かった。

「行動が変われば・・・運命が変わる」といった自己啓発本などが流行る中、自己コントロールだけを求め続けるという悪夢だけは、なんとシテもさけなければならないという著者の言葉に、重みと現在社会の問題点を感じ、背筋が寒くなる思いがする。

 

 第三章 浮遊する〈私〉と政治  では、結構言って欲しいことをのべられる感じがした(笑み)

  

 第四章〈私〉時代のデモクラシーで、『現代政治の思想と行動 増補版』丸山眞男を引用。

 この「狭い個人主義」の個人は同時にリースマンという他者志向型の個人なのだ。だから現代においてひとは世間の出来事にひどく敏感であり、それに「気をとられ」ながら、同時にそれはどこまでも「よそごと」なのである・・・・・・逆に無関心という・・・・・・しばしば他者を意識した無関心のポーズであり、したがって表面の冷淡のかげには焦燥と内憤を秘めている。   (154から145)




      





目次
 はじめに



第一章
平等意識の変容
 
1 グローバルな平等化の波
2 可視化した不平等
3 「いま・この瞬間」の平等

第二章
新しい個人主義
 
1 否定的な個人主義
2 「自分自身である」権利
3 自己コントロール社会の陥穽

第三章
浮遊する〈私〉と政治
 
1 不満の私事化
2 〈私〉のナショナリズム
3 政治の時代の政治の貧困

第四章
〈私〉時代のデモクラシー
 
1 社会的希望の回復
2 平等社会のモラル
3 〈私〉からデモクラシーへ

 むすび
 参考文献
 あとがき






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京都東山高台寺にある 圓徳院の蔵   (3景)

2010-08-08 | お出かけ





      京都東山高台寺にある 圓徳院の蔵










 京都東山高台寺にある 圓徳院中を随分すすむと廊下突き当たりに蔵がある。

 廊下は蔵の左方向に折れ曲がっている。

 丁度「司」という文字の中「一」
             「口」を省いた形の廊下






 蔵の扉は観音開き

 厚みがあり、開けしめするにはかなり重たそうだ。

 中に入ると、床は少しきしむ。

 いい音だ。

 壷や軸やいろいろなお宝が美しくかざられている。

 よく見ると壷を置いた台の下は軸など入れる箱や道具類がきちんと置かれている。

 やはりここはまさしく蔵なのだ。

 一昔前まではここに色々な宝や骨董品などが置かれていたのだろうか。





 仰々しい開き戸

 小さな入り口

 何重にも工夫された入り口の凹凸

 庭の美しさに堪能したあと、蔵のつくりに目を奪われる圓徳院だったと喜んでいる。




                         2010年8月 京都高台寺 圓徳院にて

                         京都市東山区高台寺下河原町530












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京都東山高台寺にある 圓徳院の庭  (17景)

2010-08-08 | お出かけ




          京都東山高台寺にある 圓徳院の庭







 高台寺圓徳院の正面です。




 圓徳院の唐門です。




 入ってすぐ、左手。

 後は圓徳院のようすや庭をどんどんいっちゃいますね。




 ここからは北庭などをご覧下さい。



















茶室










 工夫された明かり取り。




 六歌仙の部屋から見る。




 お隣との境がいい感じの京都。







 圓徳院の長屋門。ここが裏出口となっておりました。

           




                         2010年8月 京都高台寺 圓徳院にて

                         京都市東山区高台寺下河原町530
                             





























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映画53;『劔岳 点の記』 木村大作監督 2009年 浅野忠信 香川照之 松田龍平

2010-08-08 | 映画




        映画53;『劔岳 点の記』




 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆

 満足度 ★★★★★ ★★★☆☆



 映画「劔岳 点の記」製作委員会

  2009年  日本 139分
 


 木村大作 監督

 キャスト
 浅野忠信 香川照之 松田龍平 宮崎あおい 仲村トオル 役所広司 他





 テレビで『劔岳 点の記』を見る。

『劔岳 点の記』は全体を通して面白かったし満足のいくものだった。

 映像は美しいし、話の展開も期待通り。 映画の文法を踏んだこの作品は安心してみることができる。

 音楽も美しい。

 すききらいに二分すれば、即答で好きと答えるだろう。

 

 手放しに満足かといえば、そうでもない。

 映画のタイトルは 縦書き二行 右から左書き

 ところが映画説明は 縦書きで 左から縦列 右に向けて書かれていた。

 また、映画途中の「測量記録」(松田龍平)は横書き左から右に向けてノートに書き記していた。

 わたしは詳しくは知らないが、明治40年の入内をあらわしたこの作品ではどうなのだろうと考えてしまう。

 こういうことが気になり始めると、衣服や俳優が明治の話には見えなくなってしまう危険性を孕む。


 一週間山に入り歩くだけでも衣服の状態やカラダの汚れや日焼けや疲労は相当なものだ。

 しかしこの映画では髭はのびているが、上のような経過がほとんど感じられず、各俳優の美しさを保っている。

 俳優は上手い人たちを起用しているが、皆がそれぞれに何か言いたげな表情をつくり、それぞれの俳優の個性が生かされない感じさえするのが残念。



 一旦この病に陥ってしまうと、素晴らしいなと思い感動している自分と、若干しらけた自分の互いを天秤にかけながら、第三者的な立場で見ている自分に気づく。

 しかしこういった病は、嫌いな関心の無い映画では生じ得ない感情だ。



 では一体この映画に対し、どう思っているのか。

 色々気になる部分はあるが、答えは好みの映画である。

 山に対する人々の思い、信仰、掟。

 こういったものがこの映画を重厚につくりあげる。

 そして掟破りの劔岳登頂を行者は1000年も前に成し遂げていたということの意味深さは興味深く感じる。



 ラスト近くの香川照之の表情の良さにも拍手を送りたい。











 
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132; 『ISAMU NOGUCHI 庭園美術館』 財団法人イサム・ノグチ日本財団 写真 篠山紀信

2010-08-07 | 読書全般(古典など以外の一般書)










2010年度 132冊目  



記録のみ





     『ISAMU NOGUCHI 庭園美術館』 

  



 イサム・ノグチ庭園美術館

 写真 篠山紀信

 アートディレクション 佐藤卓

 財団法人イサム・ノグチ日本財団

 三宅一生

 2009/11/30

 166ページ 5250円(税込)




 ISAMU NOGUCHI 庭園美術館は香川県にあるという。

 色々な思いが広がる美しい一冊。

 香川か・・・、行ってみたいな。





                    〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼3519 

                    イサム・ノグチ庭園美術館








 イサム・ノグチ庭園美術館開館10周年を記念し、企画・監修/三宅一生、写真/篠山紀信、アートディレクション/佐藤卓による写真集が刊行されました。
「ここは僕が石から勉強した場所。このままの形で遺し、善意と教育のために役立ててほしい」と香川県牟礼のアトリエを1999年にイサム・ノグチ庭園美術館として公開してから10年。
アトリエ時代の1988年、季刊雑誌「みづゑ」のために篠山紀信が撮影したイサム・ノグチ本人やその作品群に、2008年新たに撮影した現在の美術館の様子を追加。20年の歳月を経て、自然と共に受け継がれるイサム・ノグチの精神を感じることができる珠玉の写真集です。








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『円山応挙 幽霊画』 圓徳院・高台寺で見た幽霊画の類似点と相違点

2010-08-07 | 美術・文様・展示物




         圓徳院・高台寺で見た幽霊画の類似点と相違点








 バス停 東山安井下車。近くには八つ橋系菓子屋あり。

 その菓子屋 左脇小径を見上げると、上写真のような景色。

 ポスターでよく見かける。

 月並みだが、わたしも一枚。これで、良し。



 高台寺方向に歩く。

 石の鳥居。

 この鳥居をくぐり酒をのぼると、左手には 圓徳院、 右手には高台寺が向かい合う。




 この夏、圓徳院と高台寺の両方で円山応挙の幽霊図を見た。

 円山応挙は幽霊図を多く残している画、一体どれくらいの数だろうか。

 足の無い幽霊図を初めて描いたのは 円山応挙とされている。

 現に圓徳院でもそのような説明を受けた。

 なるほど、わたしが見た幽霊図 二軸は、足が無いようにあらわされていた。

 一方、足が無いのは 水をこぼしたなどの説もあることを付け加えたい。



 面白いのは圓徳院と高台寺の幽霊図の類似点と相違点。

 わたしが覚えている範囲内で簡単に記録したいと思う。


       幽霊図 類似点

         軸 向かって右から左に向く

         細身

         髪繊細に描かれる

         足がない

         手は衣服に向かう

            圓徳院 左手(向かって右) 腹の辺でくしゃくしゃの着物を持ちあげ

            高台寺 右手(向かって左) 着物かきあわせに手をあてる
                左手        うらめしやぁ~


       幽霊図 相違点

            圓徳院 美人

            高台寺 不美人



            圓徳院 口元がしまる

            高台寺 四分の出っ歯が歯を向く勢い



            圓徳院 切れ長で美しい目

            高台寺 市川團十郎の「睨み」のような飛び出た目



            圓徳院 きしゃな体つき

            高台寺 左肩(向かって右)は 怒り肩



            圓徳院 草むらの髑髏から魂が浮き上がるように描かれた幽霊図

            高台寺 単に足が消える




 夏だけ公開される 圓徳院と高台寺の円山応挙の幽霊図。

 涼みがてら、両方を見られてはいかがでしょうか。

 圓徳院と高台寺ともに個性的。

 圓徳院の美人幽霊図、高台寺の興味深い顔立ちの幽霊図はともに見るに値する素晴らしいお軸です。

 



                       2010年8月 圓徳院・高台寺    東山安井下車

                       写真撮影禁止のため 幽霊画の画像はありません











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京都 高台寺 圓徳院の茶室 【にじり口から入り、お茶をいただく】(6景)

2010-08-07 | お出かけ





       京都 高台寺 圓徳院の茶室

             【にじり口から入り、お茶をいただく】








 京都 高台寺圓徳院の茶室でお茶をいただく。



 荷物の全てを預ける。

 その昔、身分に関係なく刀などを預け、茶室に入ったという。

 用意されたわらじを履き、美しい庭の石づたいに茶室へ。

 わらじは庭への気配りか・・・。



 にじり口から茶室に入る。

 帰宅後、家族から興味深い話を聞く。

 にじり口という小さな小窓から入ることにより、武器など一切持たない持たせないというのだ。

 上に記録した「身分に関係なく刀などを預け、茶室に入った」という話も、彼からの受けおり。


 確信は持てないが、ネットでは利休が河内枚方の淀川河畔で漁夫が船小屋に入る様子を見てヒントを得たとある。

 ほんの二、三畳の茶室に、ロマンを感じる。



 茶室の中は暗く、明かり取りから木漏れ日。

 明かり取りを右にずらし、茶室に光を取り入れる。

 また違った表情。

 八月の日差しの中で、緑の光が揺れる。



 カメラに収められないのが残念。

 明かり取りから揺れる趣。

 丁度上写真を障子で和らげたと想像していただきたい。



 上に載せた写真 窓がふたつ

 これを茶室の内側から見ての感想



 強さ感じる緑の揺らぎは、この季節ならではだという。

 また、時間により光との対話は異なるものとなる。

 また、季節を変え、茶室を楽しむと違う顔を見せてくれるとおっしゃる。

 和の美しさに触れた気がする。



 掛け軸は、文福茶釜

 お菓子は冷たい葛饅頭。笹にはに包まれていた。

 茶碗は・・・京都の作家。残念なことに、忘れてしまう。




 京都 高台寺に行かれることがありましたら、圓徳院の茶室でお茶を頂かれてはいかがでしょうか。
 







                  2010年8月

                  次回 圓徳院関係では 【圓徳院 庭】を予定しています。

                   


      




 圓徳院公式HPより ▼

 圓徳院ではただいま、拝観時に江戸時代の茶室でお抹茶(お薄・点(たて)だし)をお召し上がりいただけます。

 お抹茶 点てだし 500円(拝観料とは別料金です)
 時間は、午前10時より午後4時までです。

 茶室は北書院の北側に隣接しています。路地を通ってにじり口より入る小間(こま・三畳台目)の茶室をお楽しみください。

 予約はいりません。随時受け付けていますので、ご希望の方は、拝観時に北書院(北庭)にてスタッフにお申し込みください。なお混雑時には少々お待ち合わせいただくことがございますが、あらかじめご了承ください。












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シャムシール村 2  【利口な 牛 ねぐらに帰る】 イラン ケルマンシャー州  (8景)

2010-08-06 | イラン2007~2010(6回)






              シャムシール村 2  【利口な 牛 ねぐらに帰る】



 2009年 秋

 ケルマンシャー州の美しい村、 シャムシールで、利口な 牛に出会いました。

 今回はのどかなシャムシールの村の二回目。

 イランの山村風景と牛をお楽しみ下さい。



 私たちが村の景色を堪能していると、下から牛が一頭。

 とぼとぼと坂道を上ってきました。

 別段、私たちには関心がないようです。



 照りつけるイラン九月の日差し

 ただひたすら歩く牛。



 私たちが景色に見とれてゆっくりと歩くと、わずかな草を見つけて食べます。

 牛は、

 案内役をかってでてくれた少年と、私たち旅行者を待ってくれているようです。



 私たちが歩き始めると、牛も歩く。

 私たちが止まると牛も止まる。

 牛の人なつっこさに感心するばかりです。



 しかし、牛も影となると話は別です。

 牛は自分のねぎらに辿り着くと、振り返ることもなく姿を消しました。



 若干寂しさを感じるわたし。

 牛小屋の中をのぞくと・・・

 真っ暗で涼しそうです。



「もぉうぅ~」(うっちゃって、おくんなせぃ。)

と、怒られてしまいました。

 写真は思い切り明るくしています。

 闇の中の牛、しっかりとこちらを見ています。 

 ぼやけてますが、何となく見えますね(笑み)
              ということにしておいてください^^



 暑い最中、牛を怒らせては大変

 わたしはそそくさと牛小屋から離れ、シャムシールの村の続きを楽しむことにしました。







 お見苦しい写真に最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 次回は  シャムシール村 3  【シャムシール村のようす】の予定です。






                      2009年9月   
                      イラン ケルマンシャー州 シャムシール村にて












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シャムシール村 1  【山に入る】 イラン ケルマンシャー州  (9景)

2010-08-06 | イラン2007~2010(6回)






              シャムシール村 1  【山に入る】



 2009年 秋

 タクシーでケルマンシャーの美しい村、シャムシールに到着しました。

 日本人はおそらく初めてというこの村。

 突然の訪問にも関わらず暖かく迎えて下さり、村全体を案内していただきました。

 のどかなシャムシールの村を何度かに分け、写真で紹介したいと思います。

 イランの山村風景をお楽しみ下さい。



 シャムシールの村に近づいてきました。



 イランは多民族国家。

 こういった服を少年も普通に着ておられます。

 正直、絵本から飛び出したみたいで、カッコいいです。


 小さな子はメロンを食べてます。

 イランはメロンがおいしく安い。

 喉を潤しがてら、メロンや西瓜を度々食べます。



 村の小学生。

 将来は数学をやりたいという。

 男の子の正面顔は、いずれ そのうち。



「サラーム」

「サラーム」

 おじじゃましまーーすと、笑ってご挨拶。

 もちろん!?私は「サラーム」のあとはジェスチャー。

 ペルシャ語なんて、チンプンカンプン。



「サラーム」

「サラーム、サラーム」

「美しいお洋服ですね。」

「うふふ、チャイボコリン?(お茶、のんでく?)家、すぐ そこだから。」


 イランではあまりほめすぎるとよくないそうです。

 家に招待されたとき、調度品をほめると、外して下さろうとすることが度々あります。

 もちろんご辞退申し上げますが、相手に気を使わすのは気が引けます。

 日本とイランの習慣の違いの一つです。



 山村に建てられた近代的な家。



 山が臨めます。



 シャムシールの村にはいろいろなお家が建っています。



 何処も煉瓦がつまれ、道は整備されています。

 人も動物も棲みやすそうな村です。








 お見苦しい写真に最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 次回は  シャムシール村 2  【乱鳥より利口な 牛】の予定です。






                      2009年9月   
                      イラン ケルマンシャー州 シャムシール村にて










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