映画60; 『Dr.パルナサスの鏡』
(The Imaginarium of Doctor Parnassus)
お勧め度 ★★★★★ ★☆☆☆☆
この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★★ +気持ち★★★
満足度 ★★★★★ ★★★★★
美しさ ★★★★★ ★★★★★
色彩 ★★★★★ ★★★★★
話の展開 ★★★★★ ★★★★★
2009年 イギリス カナダ 124分
監督 テリー・ギリアム
脚本 テリー・ギリアム
チャールズ・マッケオン
音楽 マイケル・ダナ
ジェフ・ダナ
トニー ヒース・レジャー
鏡の向こうのトニー#1 ジョニー・デップ
鏡の向こうのトニー#2 ジュード・ロウ
鏡の向こうのトニー#3 コリン・ファレル
パルナサス博士 クリストファー・プラマー
Mr.ニック トム・ウェイツ
ヴァレンティナ(パルナサスの娘)
リリー・コール
アントン アンドリュー・ガーフィールド
パーシー ヴァーン・J・トロイヤー
先日からレンタルDVDをみることが多い。
まず、二日間で五本、二日DVD休みを入れ、一日で二本。
これくらいのペースで見ておけば、舞台や 言語が音楽としか聞きようがない世界でも、少しの間なら我慢できそうだ(笑み)
『アリス・イン・ワンダーランド』『Dr.パルナサスの鏡』を一日で見た。
話は二本ともに面白かった。
『Dr.パルナサスの鏡』のように悪魔に身を売る話は、フランスの『醜男のジャン』ドイツの『ファウストゥス博士』他多くある。
本映画は『ファウストゥス博士』を元にしたらしい。
ところで この映画 『アリス・イン・ワンダーランド』に続けて『Dr.パルナサスの鏡』という順に観ただけに、よけいに素晴らしさを感じたのかもしれない。
『Dr.パルナサスの鏡』は話の展開が工夫され、大人の楽しめるファンタジー。
膨らます部分は奇異にとらえることはない。
それはダリの世界であったりマグリットであったり。
色彩が美しい。構成が美しい。音楽が美しい。品が良い。
役者の力量が問われる映画だ。
言葉と言葉の掛け合いや間が面白い。
それはセサミストリートであったりし、詩の朗読であったり。
歌のようであったり、唄のようであったり。
ミュージカルのようであったり、マザーグースのようであったり。
囁き、つぶやき、回想、現実・・・。
台詞や表情など力の問われる場面が多く、出演者は熱演していた感じがする。
流石
アメリカ映画とは違う感性でつくられたこの映画の製作国はイギリス カナダだった。
わたしは何の準備もなくこの映画を見た。
そして、始まってすぐにイギリス映画だと感じて疑わなかった(笑み)
あらすじ
数世紀前に悪魔との賭けにより不死の命を手に入れたパルナサス博士は、自分の娘を16歳の誕生日に悪魔に引き渡さねばならなくなり、苦悩していた。彼は自身の率いる、他人の想像の世界を垣間見る鏡の見世物を巡り、パーシーら古くからの仲間とともに興行を続けながら、何とか悪魔との賭けに勝利する手立てを画策していた。そんな折、博士はタロット占いの「吊られた男」のカードが示した、橋の上から吊るされた若者トニーを死から救う。助けられたトニーは商才を発揮して見世物を繁盛させ、博士の助けとなるが、悪魔との賭けのタイムリミットは目前に迫っていた…。
製作の背景 [編集]
2007年12月にロンドンで撮影開始。撮影中にトニーを演じるヒース・レジャーが急逝、撮影が中断し一時完成が危ぶまれたが、彼と親交のあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が別世界にトリップしたトニーを演じることが決まり、撮影が再開された。なお、ヒース・レジャーの出演しているシーンはそのまま使われている。3人は、本作の出演料全額をヒースの遺児である娘マチルダ(当時2歳)に寄贈した。