乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

ぽれぽれなるままに まとまりも落ちも無い はなし

2010年08月14日 | 舞台・音楽 雑感メモ




        
               ぽれぽれなるままに 



 

 今朝、電話がかかる。

 受話器からは、友人の声。このブログでも度々登場の着物美人。

「 今すぐ、テレビつけて、じゃ~ね。bye。」

 大変彼女らしい。




 テレビをつける。チャンネルを探す。

 彼女が教えてくれた番組は多分これと目星を付ける。

 吉右衛門丈と山口智充(ぐっさん)の対談がすぐに終わり、金の桐柄文様の新橋演舞場の客席ドアを開ける。

 山口智充が客席を歩き、吉右衛門丈相手にフリートーク部分の『沼津』のまねごと。

 もちろん「いぃい いいぃ いぃいぃ~」の部分は難しいので触れられない(笑み)




 続けて吉右衛門丈が花道で六法をふる。

 衣装を着けない弁慶のなんと美しく力強いこと。

 そぎ落とされた美しさは、能楽の仕舞のような色香を感じる。

 続いて 山口智充が花道にたつ。

 左手には何やら原稿を持ったまま。あらあら!ちゃんとしてね、心構えくらいは。

 客席から吉右衛門丈が教えておられ、それを見ながら山口智充が懸命に演じる。

 まぁまぁまぁ。片足進みが三歩でなく二歩であったとしても、左手がふざけた状態だったとしても、タレントなんだからとほくそ笑む。




 テレビが一息つき、家事を済ませた後、友人に電話。

「やはりまともな歌舞伎役者は形ができている場合が多いわね」
と笑う彼女。

 九月の秀山祭九月大歌舞伎も、ご主人と泊まりで楽しまれるという。

 今も京都に住む彼女。再開は秋、多分女友だち三人。土産話は楽しいものだ。


 

 わたしは芸能の無い国で過ごす苦痛の九月。友人とは雲泥の差だが、・・・これもまた楽し!

 問題はそこじゃない。舞台が無い世界では、禁断症状が生じる気がするわたし。

 今回も直前に小芝居にでも出かけようかしら。まぁ!おかしい。




 秀山祭の演目『沼津』は片岡我當丈じゃないんだ。

 我當丈は三月は東京で元気な姿を見たが、六月には大阪で杖をつく姿を見かけた。

 大丈夫なのだろうか。我當丈は秀山祭に名を連ねない。

 まだ わたしは彼の『近頃河原達引』をライブで観てない。



 
 何かにつけ、気ぜわしい今日このごろ・・・。

 そろそろ大掃除をして、準備をし始めねば。

 やたら、蝉の音が耳につく。

 あさっては 京都大文字送り火だ。



       盆掲げ 「大」写す神酒 京の夜            









 
                      ぽれぽれなるままに 

                       八月中旬 



 





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映画58; 『鳳凰 わが愛』中井貴一 ジヌ・チェヌ監督 2007年 日本・中国合作映画 121分

2010年08月14日 | 映画


        映画58; 『鳳凰 わが愛』





 お勧め度 ★★★★★ ★★☆☆☆

 満足度 ★★★★★ ★★★★★

 話の展開 ★★★★★ ★★★★☆

 わたしの持つ中国映画らしさ ★★★★★ ★★★★☆

 色、構図 ★★★★★ ★★★★☆

 音楽 ★★★★★ ★★★★☆

 役者の表情 ★★★★★ ★★★★★

 この映画の好きさ  お勧め度 ★★★★★ ★★★★★ +おまけ★★



 



  2007年 日本・中国合作映画 121分

 監督 ジヌ・チェヌ

 脚本 シェン・ジェ

 製作総指揮 角川歴彦、ツァイ・グァンシェン、ハン・ホンフェ

 製作  中井貴一、シャーリー・カオ、坂上直行

 撮影 モン・シャオチン

 音楽  S.E.N.S.

 美術  チョウ・イーシャー


キャスト

 中井貴一 (劉浪)

 苗圃 ミャオ・プゥ (周紅)

 Guo Tao [郭濤] グォ・タォ (老良頭)

 孫青青 スン・チンチン (鳳児)

 余皚磊 イー・カイレイ (丁根)


      



 最近ご無沙汰しているが中国映画の好きな私。中国の古典的映画つくりの基本にそった『鳳凰 わが愛』は、十分に満足のいくものであった。

 まず始まってすぐ。全体の色調は上品なことに驚かされる。構図も工夫されており、そこに注目している役者の一人 中井貴一がはまり込んでいるのだから、目が離せない。

 始まってすぐの男たちのかえあいの言葉は、間が良い。

 古き良き時代の中国映画を求めているわたしには、話がおいしい。

 中国を絵で描いたような中国人女優。この人は若干コン・リーを思い浮かべる。各場面表情豊かで、いい顔だ。

 社会的背景もばっちりと表に出してくる。

 途中の雪景色の映像はどこかで見た洋画のようで、胸がすく思いだ。

 

 氷が割れ、池に落ちて死んだ母。

 助けた中国人。育ての親は、
「自分が日本人であることを忘れないように。」
と、諭す。



 女との再会。

 そして、韻を踏むように氷が割れ、池にはまる中国に生きた日本人。

 

 氷に沈む男を追って、女は氷の穴に飛び込む。

 静かな二人の世界。

 男は女にこまねく。

 その手は


   歌舞伎の勧進帳。投げ六法の形を思わせるものだった。



 投げ六法の形をとることにより、男は本来日本人であることを表現していた。

 中国映画が好きな方、歌舞伎を好む人にはたまらない作品だと感じる。




                  (いやいや!こじつけかな・・・笑み)

                     









ストーリー

 恋人を助けるために些細な諍いから相手に怪我を負わせ、懲役15年の罪で投獄されてしまったリュウ・ラン(中井貴一)。自分を待つ恋人を思いながら辛い刑務所生活を乗り越えるはずが、彼に知らされたのは恋人の突然の死の知らせ。生きる希望を失った彼は、恋人を死へと向かわせ、自分を刑務所へ追いやった男への復讐を誓うのだが、そこで運命とも言える出会いが…。日中友好35周年を記念して製作された壮大なラブストーリー。


 1920年代の中国を舞台に、激動の時代に翻弄されながらも愛を貫こうとする男女の運命を、実話を元に描いた日中合作の恋愛ドラマ。中井貴一が全編中国語で主演を務め、自らプロデューサーも手掛けている。些細な喧嘩から懲役15年の刑を受け投獄されたリュウ・ランは、暴力夫を殺害し服役中の女性ホンと運命的な出会いを果たす。次第に心を通わせていく2人だったが、ある日ホンが別の刑務所に移送されることになり……。









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映画57;『2012』  ローランド・エメリッヒ監督  2009年 アメリカ

2010年08月14日 | 映画




         映画57;『2012』






満足度 ★★★★★ ★★★☆☆

2009年 アメリカ 158分



監督 ローランド・エメリッヒ(破壊王)

キャスト
 ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、

 キウェテル・イジョフォー、タンディ・ニュートン、

 ダニー・グローヴァー、オリヴァー・プラット、

 ウディ・ハレルソン





『2012』は映像、迫力、適度な感動を考えても満足の行くものだった。

 この映画は映画館で見たかった。

 映画内容を考えると恐ろしい。

 宗教色や神話の色合いが非情に強く、ノアの箱船を安直に持ってきた感は拭いきれない。

 船はトルコ山頂に向かうのではなく、便宜上中国からアフリカという設定。

 最後の場面ではほろり・・・。

 満足の行く時間を過ごすことができた。



 今回も記録のみにて申し訳ございません。

 



 






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