乱鳥の書きなぐり

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『高台寺・圓徳院  百鬼夜行展』 土佐光信筆  百鬼夜行絵巻

2010年08月15日 | 美術・文様・展示物




      『高台寺・圓徳院  百鬼夜行展』










 京都東山の高台寺・圓徳院で百鬼夜行に遭った?!いや、実際には百鬼夜行絵巻をみたというのが、正しい。


 


 高台寺には江戸時代のものが二本、田中 洋一郎氏(イラストレーター)の作品がいくつか。

 江戸時代絵巻では興味深いことに布地に描かれたものと和紙に描かれたものがある。

 それぞれに墨を重ねた時のにじみ具合が違い、絵が面白く仕上がる。

 布地の方は色がにじみやすく、重なる色彩が力強差を増すだけに、異様。

 また、紙に描かれたものは私たちが想像しやすい絵巻物で、画風は違うとはいえ、タッチは鳥獣戯画に近いスピード感。 

 
 圓徳院で見たものは高台寺の和紙に描かれたものに近い。

 
 


 高台寺の和紙の絵巻は 土佐光信筆だと教えていただいた。

 圓徳院の方はわからない。

 土佐光信はその名を代々受け継いで、長期にわたり百鬼夜行を描いた絵師だと、高台寺係の方に教えていただいた。

 
 


 丁度一年前、東京国立歴史民俗博物館では『百鬼夜行の世界-百鬼夜行絵巻の系譜-』を開催された。

 今回寺所有の百鬼夜行絵巻見たさに 高台寺・圓徳院を訪れた(実際は造りも庭も美しかった)

 
 


 百鬼夜行絵巻には数々の古道具が描かれていた。

 それらは土鍋でありやかんであり、箪笥、長持ち、琵琶、琴など。

 様々な道具が捨てられ、百年経ち霊を持って、付喪神(つくもがみ)となる。


 


 付喪神(つくもがみ)や鬼たちは夜中野に遊び、ざわめき、太陽が出ると姿を消す。

 なるほど、ゆっくり見ると、つくも神たちは怖いだけでなく、おもしろおかし気な仕草をするものが多い。

 百鬼夜行絵巻とは、道具を大切に扱うための教えの絵巻だったのだろうか・・・。

 面白い、興味深いだけではなく、そんなことを想像する絵。魅力がある。

 
 


 付喪神(つくもがみ)に関しては

     映画『妖怪大戦争』

     本『しゃばけ』(畠中 恵)

     ドラマ『しゃばけ』


で触れられていた。

 今回 百鬼夜行絵巻を観られたことは、わたしにとって貴重な経験だと喜んでいる。

 
 


 みなさま

 最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございました。

 心より、感謝申し上げます。

 ありがとうございます。

 



       期間:2010年7月11日(日)~8月31日(火)

       高台寺、園徳院にて、所蔵の百鬼夜行絵巻や幽霊図等を展示

               高台寺/午前9時~午後6時受付終了(午後6時30分閉門)
                          
               圓徳院/ 午前10時~午後5時受付終了(午後5時30分閉門)

               京都東山安井(バス停 下車 徒歩5分)
           

















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