乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

126; 『大学的 奈良ガイドーこだわりの歩き方』奈良女子大学文学部なら学プロジェクト

2010-08-01 | 読書全般(古典など以外の一般書)






2010年度 126冊目  



記録のみ






           『大学的 奈良ガイド  ーこだわりの歩き方』 

  



 奈良女子大学

 昭和堂(京都)

 奈良女子大学文学部なら学プロジェクト/編

 2009年4月 

 272+情報 ページ   2,415円


 



『大学的 奈良ガイド  ーこだわりの歩き方』を読む。

 奈良女子大学の先生方が各専門方向から奈良を解き明かすといった面白い試み。

 まずは興福寺曼荼羅や談山神社の神饌や祭や昔の奈良の川風景写真など興味深い写真が載せられる。




      以前私が写した談山神社の神饌の写真をここに載せておきます。

       1
       2
       3
       4
       1~4


 

 興味深い項目がいくつかあったが、特に印象に残るものを少しだけ記録しておきたい。

 

 高田将志、相馬秀廣先生共著の「奈良周辺の景観に見る自然の歴史」は多方面から奈良全体を見通すことができ、大変面白かった。

 

 昨年度から私は大和川や奈良の講義を受けている(といっても年間にして6、7回程度の簡単なもの)

 この講座もフィールドワークが二度ばかりある。

 また教室ではスライド(実際はパソコン)で変わりゆく川のようすを聴講。

 そういったことも手伝って、本書 帯谷博明先生の「消えた川の記録 ならまち率川物語」は面白かった。


 私事だが、率川には「舟形地蔵」があるという。

       一度訪れてみたい。

 

 武藤安弘先生の「子供が暴れると豊作?! 仮装と子供の暴れ 奈良の祭の醍醐味」は伝統芸能や民俗学に少し感心のあるわたしにとって、とても楽しいものだった。

 知らないことが多く書かれていて、大変興味深い。

 本書は図書館でおありしたものなので、ここの項目はノートに抜き書きしておこう^^

 武藤安弘先生のお話を聴講したいな。

 

 今回も記録のみにて、失礼いたします。






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七月大歌舞伎 夜の部 『双蝶々曲輪日記』『弥栄芝居賑 道頓堀芝居前』『竜馬がゆく 風雲篇』

2010-08-01 | 歌舞伎







        関西・歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念 七月大歌舞伎 夜の部











 もう随分前のことだが、7月6日、
関西・歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念 七月大歌舞伎 夜の部
を見た。

 

 今回の演目は 『双蝶々曲輪日記』『弥栄芝居賑 道頓堀芝居前』『竜馬がゆく 風雲篇』

 染五郎丈が濡髪長五郎ということで、幸四郎丈との違いを楽しみたかったというのが本音。

 夜の部は私の好きなこの演目が目当てだった。



 染五郎丈が濡髪長五郎は始終神妙な面持ち。

 貴社な体を大きく見せて、低い声で落ち着いてはなされていた。

 多少緊張気味だったのか、或は濡髪長五郎になりきろうとされていたためか、私が見た6日において『双蝶々曲輪日記』濡髪長五郎の前半は少し声が小さめ。

 それでも、染五郎丈はまじめに真っ正面から歌舞伎を取り組んでおられた。

 彼のこの歌舞伎に対する姿勢はとても好きだ。

 これから先、十年後二十年後の染五郎丈の濡髪長五郎を見てみたい。

 次世代に期待の持てる舞台だと感じた。

 私はこの演目に、父幸四郎の影を見た。



 南与兵衛後に南方十次兵衛演じるは仁左衛門丈。

 いい、いい!

 素晴らしく表情がよく、見とれる。

 襲名されてからの彼の表情は素晴らしい。

 きりりとしまった表情を緩和させる笑む目元、口元。

 なんとすばらしい演じ方を極められたのか。

 お顔立ちや役柄は違っても俳優 緒形拳さんの緊張の緩和に置ける笑みと同じだなとほくそ笑む。

 数日前テレビで途中から映画『大脱走』を見たが、やはりこういったメリハリのある表情は役者として好きだな。



 今回も竹三郎丈に見入ってします。

 私は母と濡髪長五郎とのようすを涙ながらに見つめていた。
 



 うふふ。これか、これか!楽しかったよ。

 松竹座前の看板板の意味が小の芝居によって分かったよ。

 最後は大阪締め。



           よぉ! めでたいのぅ、うれしやなぁ^^   
 



 初めて見た『竜馬がゆく 風雲篇』

 これは大変染五郎丈らしかった。

 竜馬を自然体で演じられる感じ。

 歌舞伎的な発声ではなく、『双蝶々曲輪日記』を合致し見た後こんな舞台を楽しめるってお得とひとり喜びに浸る。

           まぁ! わたくしったら・・・

 


 舞台つくりも現代的な部分も取り入れられ、歌舞伎とはまた違った美しさ。

 実は『竜馬がゆく 風雲篇』は初めの段階では多少躊躇していたのが本音。

 しかし、この演目が終わる頃には見て良かったなと感じた。



           いやぁあ!めでたいなぁ!





2010年 七月大歌舞伎 昼の部 『妹背山婦女庭訓』『大原女 国入奴』『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』記録




                           2010年7月6日 大阪松竹座にて
   





  








夜の部


一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

  米 屋
  難波裏
  引 窓

    南与兵衛後に南方十次兵衛  仁左衛門
            女房お早  孝太郎
           濡髪長五郎  染五郎
          山崎屋与五郎  愛之助
            藤屋吾妻  春 猿
            三原伝造  段治郎
            平岡丹平  猿 弥
             おせき  吉 弥
             母お幸  竹三郎
            放駒長吉  翫 雀



  関西・歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念

二、弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)

  道頓堀芝居前

                  幹部俳優出演



三、竜馬がゆく(りょうまがゆく)

  風雲篇

            坂本竜馬  染五郎
           武市半平太  愛之助
           西郷吉之助  猿 弥
          寺田屋お登勢  吉 弥
            おりょう  孝太郎








コメント (7)
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