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S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

230423 「文芸春秋」創刊100周年、新年特大号読み応えあり!!

2023年04月23日 | 趣味と交遊

 筑紫野図書館から電話があって文芸春秋新年号がやっと見れるようになった。年初に予約をいれたとき6人待ちだったがやっと順番が回ってきたというわけ。雑誌類は当月号は借りだしされないが月遅れで見ることができる。借りだし期間は2週間、返却タイミングのずれで今になってしまったらしい。内容も忘れてしまっていた。文芸春秋は直木賞や芥川賞受賞作品が掲載された時しか購入していなかった。

なにせ700ページ近くの厚さで1500円、見るのも大変。しかしさすがに読みごたえがあって面白かった。

保坂正康さんが半藤一利さんと一緒に平成の天皇皇后と数回にわたって対談された時の話、このままでは日本は滅ぶ、日本自殺論が1975年に特集された時の日本の英知、司馬遼太郎、松本清張、山本七平などが日本をどう読み、ロシアをどう見ていたかなど実に興味深い。戦後民主主義は疑似民主主義であり、日本はアメリカの保護国であり真の独立国ではないとか。

日大のアメフト問題、理事長疑惑問題をうけて9万の学生、7千人の教職員を擁する大組織の理事長に就任した林真理子さんの奮闘記、肚がすわりなかなかたいした女性。

五木寛之さんが選者となり構成している「うらやましい死に方」404通の投稿から14通が選出されて、面白い。第1回目は1999年、2回目2013年、今回3回目とか。日本人は死後のこととか考えもしないし、死をわりに淡白に他淡々ととらえるようになったようだ。

激務からの解放、好きな写真。桜の写真を撮り続け、花吹雪のしたで、撮った写真のモニターをベンチで見つめながらこと切れていたとか、酒豪の男が病気でたおれ、医者から酒をやめたらまだ元気で生きれるといわれ断酒したがやめられず、こんな苦しい気分で長生きしたくないと飲み始め、風呂に入って気持ちよく死んでいったとか・・・

あの菊池寛が創刊したという文芸春秋。100年の歴史にさせえられ大したものですね。しかしつらつら思うに77歳になった年金生活者が眼をしょぼつかせながら日本自殺論など読むことの意味がどうなのかなと思う。日本を動かす論客になるわけでもないのだからね。いまの若い政治家などどれほど勉強しているのか定かじゃないが若いものこそもっと読書してもらいたいものだが。

 

 

 

 

コメント
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