市の男女共同参画推進課が企画募集した料理教室にエプロン、ふきんを持参してでかけた。応募者の人数が定員未達でも開催するということだったが生涯学習センターの調理室は65歳以上のシニアで満杯だった。2回の受講料1000円は安いのではないか
講師のNさんはなかなか愛嬌があり話し上手、わきあいあいの講習だった。4人5チームに分かれての講義と実習。
1回目の献立は・なめたけご飯・豚肉の生姜焼き・鯛のカルパッチョ・白菜とベーコンのスープの4品(トータル600カロリー)。成人の摂取カロリーは標準体重の25~30倍らしい。年をとるほど低カロリーで良いことになり、25倍がガイドライン。標準体重は身長×身長×22。私のケースでは1515カロリーぐらいになる。
まずは初心者に理解できるようN先生が説明しながら実際につくってみせる。
料理の手順は時間がかかるものから先に、スープのようにさめてはいけないものは最後に調理するということか
1、なめたけご飯
(1)味付けなめたけ100グラムを塩、醤油各小さじ1杯(5グラム)酒大さじ1杯で調味。塩梅という言葉があるように調味料は砂糖などアバウトであっても塩だけはきちっと計量スプーンでスリキリしてきっちり計ること。
(2)コメはあらってひたひた位に水をいれてそのあとで(1)をいれ、白米3合の目盛の1~2ミリ下まで水をいれて炊き上げる。
2、豚肉の生姜焼き
(1)しょうが焼用の豚肉(肩ロース、ロース、もも)を一人3枚くらいで準備。筋をあらかじめマナ板で切っておく(焼いた時まるまらない)
(2)広いバットに肉が重ならないように並べ、塩こしょうを肩万だけ少々ふりかける。
(3)しょうがをすりおろしたものをふりかける
(4)酒、醤油を大さじ各3杯をいれて、豚肉にした味をつけ30分くらい置いておく
*鯛のカルパッチョの調理にうつること
(5)もやし1袋を洗ってざるにあげ水をきっておく。にらを2束、先の1センチばかりを切り落とし残りを4~5センチに切る。フライパンにサラダオイルをいれて熱し、もやし、にらを炒めて、塩こしょうをして盛り皿に分けておく。もやしは炒めすぎないこと。シャッキリ感を残す。ミニトマトを人数分切り分け盛り皿へ。
(6)ひたしおいた肉の水分を落として、再びフライパンに油を熱して、肉の両面を強火でこんがり焼く。片面がしっかり焼けてからひっくり返し、残りの付け汁を加え、一気にたれをからめ、採り皿に盛り分ける。
3、鯛のカルパッチョ
カルパッチョってどういうことかと思っていたらイタリアの画家のカルパッチョが赤、緑、白の野菜を配して生肉をオリーブオイルなどでからませて食べたのが始まりらしい。
(1)用意する黄緑野菜は玉ねぎ半分、セロリ1本、かいわれ菜3分の1パック、トマト1個、あおじそ3~4枚。トマト以外の野菜はすべて千切り(爪の第一関節をおりまげて第二関節に包丁が当たるようにして細く薄く切ってゆく)
・切った玉ねぎをふきんに包んで流水の下でさらして水分をしっかり取る
・セロリは包丁で繊維をけずりとりみずにさらす
・あおしそは水にさあっと流す
・トマトは5ミリ角ぐらいにきる
(2)カルパッチョソースをつくる・・・オリーブ油大4、酢大2、レモン汁大1、オレンジ汁2分の1個分、塩コショウ、砂糖は少々(親指、人差し指でつまむ位。一つかみといったら3本指)。このソースは甘酢とサラダ油でもよい。
(3)新鮮な鯛(刺身用半身)をさっと水であらって紙ペーパーで水分をとり、まな板において指でおさえながら、包丁を指と平行にして、手前にさーっと斜めに薄切(そぎ切り)してゆき、塩コショウをする。タイ以外に生ハム、サーモン、ホタテさしみでもよい。
(4)盛り付け
カルパッチョソース少々で玉ねぎ、せろり、かいわれを軽くあえて大皿にもり鯛を上に飾ってトマトをちらし青シソをもり、残りのソースをかける。
→わが班の反省は鯛への塩コショウ忘れと千切りがうまくできていなかったことかな
4、白菜とベーコンのスープ
(1)材料
・白菜4~5まい。茎は1センチ幅、葉は3~4センチに切り、小ネギはこくちぎり
・ベーコン3枚用意して1センチのざく切り
(2)調理
・鍋にガーリックバター20グラムをとかし、ベーコンを焦がさないように中火で炒め、油がでたら、白菜の茎をいため、しんなりしたら葉を炒める。それに水200CCとスープの素を粉砕していれて3~4分煮る。白菜に火がとおればOK
・生クリーム50CCと牛乳300ccを加えて塩、こしょうで味を調える。牛乳をいれてからは煮すぎないよう注意。
はじめて会った4人組がそれぞれ自主的に分担してまあまあの出来栄えであった。下ごしらえ、段取り、時間、タイミングが大事だね。調味料の知識、調理道具の理解、包丁遣いの訓練など必要。
冷たいカルパッチョはともかく、焼きたての生姜焼き、熱いスープがさめないうちに食べられるような段取り、タイミングが大事だ。そして最後の塩コショウによる味のチェック。2回目は3月中旬、楽しみである。