![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/9d/71d041ae2ec9b540e0471203dea58791.jpg)
ゴールデングローブ賞の監督、作品、脚本、音楽部門の受賞作、「ソーシャルネットワーク」をみた。
昨今、日本の大学生の就職内定率が7割くらいで就職氷河期と騒がれているが、親も本人も知名度のある大企業ばかり受けるから内定がとれないのであり、中堅中小企業なら3~4倍の求人会社がある。ソニー、ホンダ、パナソニックもスタート時は皆、中小零細企業。私も40数年前、たまたま親父が鉄工所をしていたので、関連の社員100人くらいの中小企業にインターンをへて就職。社長は作業着で製造現場に入っているような会社だったが今や東証1部上場の従業員1000名をこえる世界シェア40%の優秀企業に成長している。もっとも入社6年くらいで私も中小コンサルタント会社に転職してしまったがこれまた創業30年で上場を果たした。お陰で仕事はシビアであったが社員持ち株会にはいっていたお陰でマイホームも3回買い替えることができた。だから学生もしっかり、企業の経営理念やオリジナリティをチェックし中堅中小企業でがんばればよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/55/5e32cb38965ca084ffbef5182efdc609.jpg)
前置きが長くなったがアメリカの優秀な学生は日本のように大企業を志向しないで起業家を目指す。世界1の大富豪ビルゲーツやヤフー、グーグルなどシリコンバレーヅリームを夢見、実行する。まさにこの映画も世界に5億人の会員がいるという会員制交流サイト、フェイスブックの創業者のハーバードの学生時代から億万長者に至る半生、起業家の光と影を描いた映画である。
いきなり機関銃のような早口で主人公とガールフレンドが会話している場面からはじまるが性格が悪いと言われ振られてしまう。学生寮に帰り、ブログに誹謗記事を書き込こんだり、女子学生の格付けをしようとして、大学各部の女子学生個人情報データをハッカーしランク分けデータを公開してしまう。一晩で万をこえるアクセスがあり大学のコンピュータがパンクしそうになり、大学から訓告処分をうける。ハーバードの学生は付き合い相手として注目度が高く、さらに今付き合っている相手がいるかどうかが知りたい情報というわけ。このアイデアが伏線となり登録型交流サイトの立ち上げ、起業のストーリーが展開される。起業の成否を決めるのはプログラミングなどの固有技術でありそれを支える資金調達、市場展開してゆく人脈など技術、金、人である。
この映画のポスターにある天才、裏切り者、危ないやつ、億万長者がキーワード。凡人では成功しない実態が超速テンポで展開されてゆく。創業時の親友も裏切り、訴訟に見舞われながらも億万長者になる。しかし本当に幸せになったかは? で映画は終わる。
平和ボケのなかでやりたい仕事も不明確な今の日本学生事情とはちがうアメリカの起業ドキュメント映画であった。