妻が熊本での同窓会から帰ってきた。60名くらいの参加だったらしいがやはり女性の方が多かったとのこと。先生は90歳をこえている。去年の熊本大震災の復興過程のなかで頑張っているいる人も多いとか。そんな中、50年前の同窓生との年一度の再会はこころの癒しになるのだろう。
まさに五木寛之さんのこの本での提案は不安多き世の中、ガラクタは捨てずに回想力をよみがえらせて、人間不信や自己嫌悪を癒してほしいということのようだ。これは決して後ろ向きの発想ではなくて、まずは心を安定させ、謙虚で元気な老人力を発揮してゆくためのベースを創れということだろうね。
第五章 なぜ不安になるのか
1、「心配停止」の時代・・物質的には超豊かな国でありながら何を信じてよいのか、ほんとに安倍政権に任しておいてよいのか、国民の見えざるところで日本の、世界のひとにぎりの人間が我々の運命を握っているに違いない。今の世相は平安末期から鎌倉初期の世の中に似ている。鴨長明の方丈記など読めばよくわかるらしい。
2020年のあとの日本はどうなるのか?まあ、いろいろ考えても仕方ない。杞憂だ、心配はよそう。心肺停止ならぬ心配停止だ。財政問題など棚上げして目先の教育費無償化で選挙に勝とうとしている。まあ日経平均株価も20年ぶりの高値だし、失業率も低いし、就職もできたからとりあえず現状維持でいいか、まさか北朝鮮は東京にミサイルをぶち込むようなバカはしないだろう。さあクライマックスシリーズどうなるかな・・心配停止の時代! ほんものの心肺停止になる前に何をすべきか
最終章 まず「気づく」こと
1、ガラクタも捨てなくて良い
わが書斎はまさにガラクタのヤマ。この1年見たり使ったりしていないモノであふれている。断捨離、断捨離といつも思うだけでそのまま。何が写っているのかよくわからない35mmのネガフィルムがアルバムの間に挟まっていた。カメラのキタムラでCD化してもらった。子供たちが大学生の頃、はじめて家族で海外旅行、バリへ行った時の写真や京都、清水寺界隈を散策した時の写真で実になつかしくほのぼのとした気分になった。
さらに書棚のすみにはドーナツ版のレコードが50枚ばかり。小川知子の夕べの秘密やベルトケンプフェルト楽団の星空のブルースやこれまた5~60年前の私の青春時代に買ったしろもの。レコードプレーヤーを買うかね!まあ確かに現役時代の思い出はほのぼのとしたものは少なく思い出してもしゃくに障ることもおおいが古き良き思い出をチョイスすればよいことだ。
2、老人のための、老人によるアイデア開発、商品開発で日本を高齢カルチャーセンターに!
(1)席を譲らぬ若者に腹をたててはいけない。時代背景を背負った若者の嫌老意識の影がでていると思えばよい。社会への依存意識をすて「自覚した老人」をめざしなさい。おたがいわかり合うべきだという精神論では解決できない
(2)補聴器のポルシェを、ものが挟まらない入れ歯を、老人専用の車を老人の目線でアイデア、商品開発。世界の富裕層が日本に買い求めにやってくる。老人世代が信頼されるそんなシルバー産業を作り出す。賢老社会を作り出す。
こんな構想をリードしてくれる政治家が現れないかね。まあ、まずは、おたがい寝たきり老人にならないよう足腰を鍛え、良き思い出を回想し、心を元気にしてやっていきましょう
南無阿弥陀仏、ナンマイダ、ナンマイダ!!!