ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

採りたての二十日大根、丸かじり、うまい!大地の恵み有り難し。

2011年04月26日 | 趣味と交遊

 わずか18㎡の区画ではあるが体験農園、2年目が始まり、春夏野菜として、じゃがいも、さといも、とうもろこし、ホーレンソー、春菊、二十日大根を3月初旬に植え、四月にはいって、レタス、いんげん、キューリ、トマト、なす、ピーマン、とうがらし、枝豆などを植え、さっそく、5~10センチに成長した二十日大根を収穫してきた。土をおとし水洗いして、ボールに放射状に並べ、テーブルにおいて、横から懐中電灯で照らして撮ってみたのがこの写真。

 去年の春夏野菜は猛暑やらなにやらであまり出来がよくなかったが初めて食した二十日大根の新鮮でおいしかったことが忘れられない。今年はどうか、さっそく夕食でマヨネーズをつけて丸かじり・・・結構でした、葉もばりばり、新鮮でおいしい。おすそ分けした孫娘も丸かじり、リピートオーダーがあったと妻から聞く。

 野菜でも、魚でも農漁業に携わる人が苦労した分、そのうまさも知り尽くしているはずで成果物へのおもいも並みではなかろう。今日、福島の稲作、野菜、畜産農家の方々が牛2頭をひきつれ東京電力本社前に集結、畑や牧場を元どおりにせよと訴えている姿がTV報道されていた。農業、畜産業にとって「土づくり」は生命線である。農地に流れ込んだ黒い海水、がれき、へどろ、塩分の除去、なんとしても国をあげて対処してもらいたいものだ。
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さまざまのこと思ひだす桜かな(芭蕉)。自治会役員業務終了。

2011年04月21日 | アフターセブンティ

桜を季語とした俳句で私が好きな芭蕉の句である。また、現代俳句界の重鎮、金子兜太氏が「人体冷えて東北白い花盛り」とうたっている。いまだ朝方、零度ちかい日がある東北エリアの被災者のかたがたは桜をどうみておられるのであろうか。
 去年3月リタイアして1年が過ぎた。早いものだ。闘病中の祖母がなくなり、娘の二人目の子供が生まれ、一人目の長女が幼稚園に入園した。人生、生老病死。65歳で2人の孫ということになる。満開の桜のもと、やや不安げに、また興味ありげな風情の孫の入園式の姿をみた。

 S20年5月生まれの私は桜といえば大学でも会社でも「同期の桜」であり、肩をくみ大声で歌ったものだ。4月は同期の仲間のスタートの月、学校も企業も新しい節目の始まり。そして3月は別れの月であり、しめくくる月である。
 長い長い、社縁時代が終わり、ほとんど地域と接触がなかった地縁をどう構築してゆくか、たまたま住まいする住宅団地の自治会役員が10年サイクルでまわってきて、これは好機とばかり参加させてもらった。いろいろ懸案事項も多くて、後半は毎週、会合への出席を余儀なくさせられたが、その役割も先日終了。けじめとスタートの4月総会を終え、夕刻より近場の温泉に入れる料理屋でお疲れさん会があった。自治会というのは通常の企業組織と違って強制力がなく協力要請しながら運営されてゆくので、はがゆく感じられる面が多々あったが、めんどうな案件もなんとか解決され、役員メンバーの民度の高さがうかがわれた1年であった。飲み、食い、歌い、楽しい時間がやっとさいごになって過ごすことができた感じではある。

 個人情報を尊重するという世の流れのなかで、たがいのことをよく知らないで活動をやることの、いまひとつ、ぴたっとこない状況が、最初に、アイスブレイキング(こころの壁を除去する)をすればあとの活動がもっとスムースにいくのにと思うことしきりであった。
 今、段ボールでしきった体育館の狭いスペースで避難生活を強いられている被災者の方々の心模様はいかばかりか・・・
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福岡桜満開、東北春遠し、インターナショナルコンサル大前研一

2011年04月09日 | 辛口ひとりごと

福岡は桜満開、はや散り始めているところもある。桜の名所、舞鶴公園へいってきた。福岡城跡の1000本をこえる桜並木、100万都市をバックにソメイヨシノ、枝垂れ桜が咲き乱れている。しかしながら今年は東日本大震災ということでイベントやライトアップが中止になり、さくら祭りも粛々と行われている感じで盛り上がらない。過度の自粛ムードは日本経済をさらに落ち込ませてしまいそうな感じがする。

 大前研一というスーパーコンサルタントがいる。元グローバルコンサルタント会社マッキンゼーの日本支社長で今、BBT(ビジネスブレイクスルー)大学の学長をしており、ネットでMBAが手得できるシステムを確立。外国での1回の講演が500万円、聴衆が2万人、円形の講演会場で英語でレクチャーをする。まずは家族関連、遊び(スノウモウビル、ダイビング、マウンテンバイクなど)や音楽のスケジュールをいれてから、ビジネスの予定をいれるわれわれコンサルタントをやっていた人間からみればあこがれのスーパーコンサルタントである。日本語でも経営者を説得するのは簡単ではないのに英語でやりきるのだからすごいことだ。どんな頭脳構造をしているのかと思ってしまう。

 その大前さんがユーチューブでBBTの内容紹介や元、日立の原発設計者の経験を生かした福島原発問題の分析と対処法を紹介している。まことに論理的で的確な分析とアドバイスであると感心させられる。このブログを見ていただいている方もぜひユーチューブのビデオを見ていただきたい。民社党など政治家へも提言をしているようで徐々に意見がとりいれられているような感じではある。
 想定をこえる大地震、巨大津波、原発の連鎖事故などいずれも初動態勢が最重要でその時の判断が生死をきめ、大惨事をさけることができるかをきめるが今回はそれに失敗したといえるのだろう。
 津波、とにかくすぐに高台に全力で逃げる、原発問題、これは日本の固有問題ではなく、地球防衛軍を編成して対応せねばならないような問題であるとジャッジできるかどうか・・である。

 大前さんはかつて東京都知事選で青島幸男さんに負けた。一般都民の認知度が不十分であったのかもしれないがその価値を知っているのは外国のプレジデントであり政治家であるのは残念なことだ。世界の英知を集めて原発問題を終息させてほしいものだ。
 ガレキの町にも生命力旺盛な桜は咲いてくれるがまだまだ春は遠そうである。1日も早い復興、改革をしてもらいたいものだ。もとに戻すのではなく新たな素晴らしい東北エリアの構築をやってもらいたい。リーダーに必要なのはその判断力とビジョン提示力である。
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東日本大震災被災者の方々の早期復興祈願写経会(於、武蔵寺)

2011年04月07日 | 辛口ひとりごと

毎月恒例の椿花山武蔵寺での写経会に出席。今回は大震災でなくなられた方々の供養と被災者、被災地の早期復興を祈願して本殿で写経法要会が行われた。東北エリアの天台宗の各寺でも被害が相当だったらしく、寺関係者を九州であずかってほしいといった依頼もきているらしい。想像を絶する地震と大津波、さらに原発事故が重なり被害を大きくかつ長期化させている。原発はいまだ終息せず、5年10年の長期戦を覚悟せねばならない。福島原発と同型の原子炉を設計した元GE(ゼネラルエレクトリック)のエンジニアが欠陥品であることを某誌で暴露している。絶対安全といわれている原子炉格納容器がそうではないという進言をGEも東電もうけいれなかったという。まさに人災である。受け入れれば設置済み原発の安全性を全否定することになり経営の破たんにつながりかねないからである。

井上住職から毎回法話がある。今回は仏教がどうしてうまれたか。釈迦は王子として裕福な暮らしをしていたが「四門出遊」で生老病死という人間の苦しみを知る。なぜ苦しむのか、どうしたら苦しみからぬけだせるのか。諸悪の根源、苦しみのもとは「執着」である。愛や欲への執着、いったん得たものは失いたくない。失いそうになると苦しくなり、正常な判断ができなくなる。「諸行無常」という言葉があるがこれは今の状態が永遠に続くということは絶対なく、常に変化するということ。さらに人は一人では生きられず、誰かの助けのもとに生きている、したがってありがたい(有り難い)ということを常に意識しておくことが肝要という。
 とういうものの長年苦労して蓄積してきた財産、幸せな家族が大津波であっという間になくなってしまった時、こんな心境でいられるはずもない。
 水というのは滝にもなり、氷にもなり、水蒸気にもなり、波になり、大津波にもなり、大河にもなる。同じ水ではあるが液体、固体、気体に変化する。喜びも苦もおなじというわけである。
 深い傷痕は残るが必ず時が癒してくれることを信じて「同時」の心で祈るしかない。
「君の憂いにわれは泣き、君の喜びにわれも喜ぶ」・・・
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