ぶらぶら

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「ひさしぶり神戸の街をふらつけりＬＰ売却する店探し（）」
「店で鳴る懐かしの音飛び込めりディランも若いジャケットにおり（）」
「ジャズならば60、70年代は値段がつくがほかはダメだと
（りずむぼっくすが三軒あった）」
「新しくミント神戸が開業す歩道橋から見る姿よし（）」

お年玉はがき

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「恒例のはがきの当たり発表もかねてほどには胸騒ぎせず（）」
「ロト・ジャンボ期待を寄せるくじあるが夢は叶わずわれの周りで（）」

恋歌#82黒岩剛仁

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「タッチアップなど分かっているのか神宮で原を観ている君のまばたき（）」
「原を観て瞬きをした彼女いてなんとはなくての野球観戦」
「おっかけに付き合わされて神宮にその眼差しに惚れなおしたる？（）」

恋歌#81山埜井喜美枝

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「風に揺るる鞦韆シュウセンひとつ傷つきしほどは傷つけ来しと思えり
（鞦韆ブランコのこと）」
「いかほどの風が吹きしかブランコが揺れているなりこころも揺れる（）」
「鞦韆とブランコというニュアンスは鞦韆の方堅く・淋し
（漢語らしい、インドではブレンカという）」
「ストロークすればお互い傷つくも仕方なきこと避けられぬもの（）」
「ブランコも時計の振り子も全てみなよくも悪くもストロークする（）」