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寺山修司や塚本邦雄のようにきらびやかな単語を使いパーッとイメージを喚起させる、
そんな短歌もいいが、静かに流れる河の中に魚が微かに泡をたてるような短歌もいい
と思う。短歌は叙情詩であって叙事詩的であってはいけないと聞いている。しかし、
叙事詩的であってもいいのではないかと思う。日本語はちょっと工夫をすれば十分に
韻文になる優れた言語であると思う。七・五調で綴っていけば平坦な文章でもリズミ
ックになり、して気になると言えば乱暴だろうか。
万葉集にある次のような歌が好きだし、このような歌の流れを追っかけてみたい。
(#11.2535)「普通だと思われないよわがことでひとから悪く言われたからね()」
(#11.2536)「吐息して彼女を思えば年月がどこに行くかも予想できない()」
(#11.2537)「たらちねの母に知られぬわがこころお好きなようにあなたなすまま()」
寺山修司や塚本邦雄のようにきらびやかな単語を使いパーッとイメージを喚起させる、
そんな短歌もいいが、静かに流れる河の中に魚が微かに泡をたてるような短歌もいい
と思う。短歌は叙情詩であって叙事詩的であってはいけないと聞いている。しかし、
叙事詩的であってもいいのではないかと思う。日本語はちょっと工夫をすれば十分に
韻文になる優れた言語であると思う。七・五調で綴っていけば平坦な文章でもリズミ
ックになり、して気になると言えば乱暴だろうか。
万葉集にある次のような歌が好きだし、このような歌の流れを追っかけてみたい。
(#11.2535)「普通だと思われないよわがことでひとから悪く言われたからね()」
(#11.2536)「吐息して彼女を思えば年月がどこに行くかも予想できない()」
(#11.2537)「たらちねの母に知られぬわがこころお好きなようにあなたなすまま()」