そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#15.3674-15.3677

2013年02月21日 |  / 万葉集

2/21
「糸島の半島西側引き津とは可也山あるか半島のなか(引津ヒキヅの亭トマリに舶泊てし時よめる歌七首)」
「草枕旅を苦しみ恋ひ居れば可也カヤの山辺にさ牡鹿鳴くも(歌七首 1/7 #15.3674)」
「草枕旅が難航するときに可也の山辺にさ牡鹿も鳴く()」

「沖つ波高く立つ日に遭へりきと都の人は聞きてけむかも(歌七首 2/7 #15.3675 右の二首は、大判官。)」
「沖の波高く立つ日は逢えるかと都の人は聞いているかも()」

「天飛ぶや雁を使に得てしかも奈良の都にこと告げやらむ(歌七首 3/7 #15.3676)」
「空を飛ぶ雁を使いに得たいもの奈良の都にこのこと告げん()」

「秋の野をにほはす萩は咲けれども見る験シルシなし旅にしあれば(歌七首 4/7 #15.3677)」
「秋の野を匂うがごとく萩咲けど見ても甲斐ない旅であるから()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史の理解

2013年02月20日 | 字余り

2/20
今、武光誠さんの『聖徳太子』を読み終えた。聖徳太子といえば梅原猛さんの専売特許の感があるが武光さんのこの本もよく書かれている。どこがいいかというと、太子のことだけでなく、馬子や推古、守屋など登場人物の心理も書き、その時代の意味とか事件の発生した原因等に言及しているからだろう。
古代史を知りたい、学者もどきに勉強したいと思うなら、勉強したことを活き活きと語らねばならない。そのためには登場人物が何を考え、何をしたかということをはっきりさせて、その結果の影響を推し量り、歴史的評価を下さなければいけない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉集#15.3671-15.3673

2013年02月20日 |  / 万葉集

2/20
「ぬば玉の夜渡る月にあらませば家なる妹に逢ひて来コましを(歌六首 4/6 #15.3671)」
「真っ黒な夜出る月にあるのなら家の妻にと逢ってくるのに()」

「久かたの月は照りたり暇イトマなく海人の漁火イザリは灯し合へり見ゆ(歌六首 5/6 #15.3672)」
「久しぶり月は照りたり惜しむように海人の漁り火灯し合いたり()」

「風吹けば沖つ白波かしこみと能古の泊にあまた夜そ寝ヌる(歌六首 6/6 #15.3673)」
「風吹けば沖の白波恐れては能古の泊まりに幾晩も寝る()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉集#15.3668-15.3670

2013年02月19日 |  / 万葉集

2/19
「筑前の志麻に至りて船泊し月の明かりに心緒を詠う(筑前国ツクシノミチノクチノクニ志麻郡の韓亭カラトマリに舶フネ泊てて三日ミカ経ぬ。時に夜月ツキの光、皎々流照テリワタレリ。奄タチマち此の華ケハイに対ヨりて、旅の情ココロを悽噎カナシみ、各オノモオノモ心緒オモヒを陳ノべてよめる歌六首)」

「おほきみの遠の朝廷ミカドと思へれど日ケ長くしあれば恋ひにけるかも(歌六首 1/6 #15.3668 右の一首は、大使ツカヒノカミ)」
「大君は遠くのに朝廷と思っても長くたったら恋しくもあり()」

「旅にあれど夜は火灯し居る我を闇にや妹が恋ひつつあるらむ(歌六首 2/6 #15.3669 右の一首は、大判官オホキマツリゴトヒト)」
「旅といえ夜灯をともしいる吾を闇で吾が妻恋しがるかな()」

「からとまり能古(のこ)の浦波立たぬ日はあれども家に恋ひぬ日はなし(歌六首 3/6 #15.3670)」
「韓泊まり能古の浦波たたない日あっても家を恋ぬ日はなし()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉集#15.3665-15.3667

2013年02月18日 |  / 万葉集

2/18
「妹を思ひ眠イの寝らえぬに暁アカトキの朝霧ごもり雁がねそ鳴く(歌九首 7/9 #15.3665)」
「妻思い寝るに寝られぬ暁に朝霧籠り雁が鳴きます()」

「夕されば秋風寒し我妹子が解き洗ひ衣ゴロモ行きて早着む(歌九首 8/9 #15.3666)」
「夕なれば秋風寒く吾妹子が洗いたる服早く着たいよ()」

「我が旅は久しくあらしこの吾アが着ケる妹が衣の垢づく見れば(歌九首 9/9 #15.3667)」
「わが旅は長きにわたり吾が着たる妻が衣の垢つくみれば()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする