そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

花と七十二候(1228)

2016年12月28日 | 日めくり帖

2016/12/28

「ロウバイの甘口香れる玄関に御用納の夕べ靴ぬぐ(鳥海明子)」
「蝋梅は梅とつけるも梅でなし花びら蝋の細工のごとし(花言葉:慈愛心、思いやり)」
「唐梅と呼ばれ黄色の花をつけ半透明で鈍い艶あり()」
「官庁や相場も閉める日でありし年末年始の休みなり(『御用納、終相場』)」
「江戸時代町の奉行所閉じるのは二十五日が納めの日なり
 (大晦日まで続きたる年忘れ忘年会を昔もしたり)」

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俳句の解釈 7

2016年12月28日 | 俳句

2016/12/27

70
「安房は手を広げたる国夏つばめ
(鎌倉佐弓
/ほんまかな燕が羽根を広げるか地図取り出して調べても見ん
&燕でないとしたら)」


71
「泡一つ抱いてはなさぬ水中花
(富安風生
/この泡のできた家庭が気にかかる水中花せるおならなりしか
&おならならつぶすはずだが)」


72
「あはゆきのつもりつもりや砂の上
(久保田万太郎
/淡雪で砂が透けつつ見えるさま気ままに雪も降るようなりき
&どっさりは降っていない)」


73
「淡雪や山にみひらく鰈の目
(斎藤玄
/浅瀬かな海に雪降る景色だが人も鰈も山を見るかな
&この句よしイラストにでもできるかな)」


74
「あはれこの夜寒の床の引けば寄る
(中村汀女
/暖房がなくてあはれか冬の夜寒さ対策布団寄せたり
&吾ならば湯湯婆になるそっち行く)」


75
「鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
(加藤楸邨
/鮟鱇は顔に悲劇は現れど骨ぶちきられ鍋になりたり
&鮟鱇に鍋の味覚を忘れたり)」


76
「暗黒や関東平野に火事一つ
(金子兜太
/真っ暗な関東平野探しても今はなきあのそんな暗闇
&灯りで結構明るい)」


77
「家々や菜の花いろの灯をともし
(木下夕顔
/比喩として菜の花色の灯りにて楽しそうなり家々のあり
&マンションの灯りではなあ)」


78
「家中の柱の見ゆる夏炉かな
(中岡毅雄
/昔風田舎の家の間取まで見えいるようで涼しさでたり
&夏を旨とすべしと言うことか)」


79
「イエスよりマリアは若し草の絮ワタ
(大木あまり
/秋の季語草から新たな芽が出るをマリアと見立て若さ讃える
&写真などでは若く見える)」


 

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花と七十二候(1227)

2016年12月27日 | 日めくり帖

2016/12/27

「化粧ケワイ塩きりりと鯛はナンテンの葉にのせられて万事よろしき(鳥海明子)」
「南天は難を転ずる意のありて福寿草とのセットで植えし(花言葉:福をなす、よき家庭)」
「南天は縁起よい木で鬼門とか裏鬼門へと火災避けだと俗信のあり()」
「南天軒を抽ヌけり詩人となりにけり(草田男)」
「実南天紅葉もして真っ赤也(花蓑)」
「門松も注連飾り等山にいき藁など綯って作っていたり(『飾売』)」
「年末も押し迫る日に駅前や店は賑やか呼び込みありて()」
「その前をきれいに掃いて飾売る(山口青邨)」
「行く人の後ろ見送り飾売(虚子)」

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花と七十二候(1226)

2016年12月26日 | 日めくり帖

2016/12/26

「ひめやかな片思いなどありましてフユベゴニアを育てています()」
「ググったら冬ベゴニアはクリスマスプレゼントにと紹介のあり(花言葉:愛の告白)」
「日本では新しき花俳句でも季語にはならずこれからという
 (フユベゴニアで決定的な句を作れば、季語になるかも)」

「ヘラ鹿の角は立派で生命の象徴なりし再生もして(麋角解オつる)」
「麋角ビカクとは大鹿の角のことなりき大鹿なるはヘラ鹿のこと()」
「古代での中国にては大鹿の角落ちるころ冬のこの頃()」


 

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花と七十二候(1225)

2016年12月25日 | 日めくり帖

2016/12/25

「思い出は少しさみしくさはあれど今日の窓辺のクリスマスローズ(鳥海明子)」
「明治期に移入されたるこの花は初雪おこし等呼ばれおり(花言葉:追憶)」
「画期的ブリーディングで改良をヘレン・バラード功績多し(クリスマスローズの改良)」
「指を折り日を数えらる年の瀬を『数え日』といい季語にもなりし(『数え日』)」
「数へ日や猫はさうでもないらしい(春日愚良子)」
「数え日のあたたかき夜なりけり(万太郎)」
「数へ日となりて終りし芝居かな(伸郎)」
「数え日にペタンク納めまた楽し(隆夫)」


 

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