がじゅまるの樹の下で。

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肝高の阿麻和利に見る伝統芸能1/かぎやで風

2011年09月13日 | ・琉球歴史/文化風景

先日、

肝高の阿麻和利に出てくる琉舞の解説を書いてほしい

というリクエストを頂きました…。

と言っても、ワタシも琉舞は全くの素人で、
沖縄一般人程度の知識しかないのです…。

でも肝高の阿麻和利の琉舞解説があるといいな~というのは
ワタシも常々思っていました。

阿麻和利の新パンフレット(キムタカの力)や、
ねりまの阿麻和利のサイトに多少紹介があるものの、
それでもまだ提供できる情報はある…。

というわけで、ワタシのつたない情報でも
本土の人が肝高の阿麻和利を見るときのちょっとした手助けになれればと思い、
私なりにガンバって書いてみようかと思います。

もし琉舞など習っている当ブログ読者さんで、
ワタシの記述に不足や間違いなどありましたら
コメント欄でどんどんご指摘・情報追加など書いていただけると助かります
(本当はきむたかバンドのメンバーさんが解説してくれるのが1番ですが…)

 

というわけで、1記事、1舞で行きます。

 

今回はこちら。

「かぎやで風」
(かぎやでふう/かじゃでふう)

沖縄の人なら必ず知っている定番中の定番の古典琉舞。

肝高の阿麻和利では冒頭の「幻の村祭」のシーンで踊られる舞です。

 

この「かぎやで風」、
沖縄では結婚式式典などの祝い事の幕開けによく使われる、

THE KING OF CELEBRATION DANCE 
(お祝いの舞の王道)

です。

↑なぜ英語?(笑)

 
ゆったりとした曲調が特徴的で、
(だから歌う人、実はすごい大変)
演出は色々あるようですが、
(元々は老人踊りだったとか)
扇子や団扇を持っての、雅で優雅な舞になっています。

男性役と女性役とで振りが違うのにもご注目です。

 

もともとの歌詞の意味はこうです。


今日の誇らしゃや なほにぎやなたてる
蕾で居る花の 露きやたごと

*意味*
今日の喜びを 何とたたえる事ができましょう。
まるで蕾の花が朝露を受けて ぱっと咲き開いた様だ

 

肝高の阿麻和利では歌詞がアレンジされていて、
ワタシは最初の「かちりん(勝連)の~~~~~」しか分かりません(笑)

でも、舞の前の長者の大主の方言セリフ、


「この肝高の勝連城が世界の御宝に選ばれて、文化遺産にあげられて、
まことに我らの誇りとなった。実に喜ばしいことよのう。
さあ、みんな。今日のこの良き日、今日の喜び、心をこめて祝い、踊ろうではないか」

というつながりから、喜びの舞であることがお分かりいただけるかと思います。

尚、この「かぎやで風」の歌詞は、
8・8・8・6という琉歌の形式になっていることもポイントです☆
(古典の歌詞はたいてい琉歌の形式なので歌詞もアレンジしやすいのですね)

 

 

ちなみに、ワタシはこれ、高校の時に体育の授業で習いました。

文化交流派遣事業でマレーシアに行った時も踊りました。

今はもう、ほぼ忘れましたけど

 

まぁ、それくらい沖縄人にとって馴染み深く、
また沖縄を代表する踊りの1つということです。


次回は、阿麻和利が王になり村人達が祝い踊るシーンから、
こりゃまた沖縄人なら誰もが知っているアノ曲をピックアップします☆

 

写真は首里城の「舞への誘い」より。
かぎやで風、意外にも普通すぎて写真が1枚もなかった…

 

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*オマケ*

余興版「かぎやで風」あるある

退場の時、列の端っこの最後の人は
舞台袖にハケるラスト3歩くらいになると早歩きになる。

「あるある~!」ってなった沖縄人、
↑クリックプリ~ズ(笑)

コメント (10)
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