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年度初め。
みなさまいかがお過ごしですか?
ワタシは会議&研修続きで少々知恵熱気味です
さて、もうすでにずっと前のことのように思えるあの2日間ですが、
ぼちぼち振り返っておかないと宿題は溜まる一方…
ということで、
記憶が新しいものから振り返っていきたいと思います。
(伝信録も息吹も忘れてないからね)
今日はこちら。
「月下に語るonステージ」
いやぁ、しっとり度200%でしたね…。
ワタシはonステージの最初の企画の時に
演出の藏當さんにイメージを伝える打ち合わせをしただけで
あとは全然関わってなくて、本番で初めて見ました。
(練習やリハとかも見てない。立ち位置確認をしているときにちょっと覗いた程度)
なので正直ドキドキしながら客席にいたのですが。
個人的には、
セリフを噛もうが詰まろうが、
助詞や単語を言い間違えて逆の意味になろうが、
セリフの区切り方が妙であろうが、
一部分互いの呼び方がわかっていようが、
マイクで音が拾えなかろうが、
効果音を間違えようが、
回線足りなくて思った音が使えなかろうが、
背景に月を出せなかろうが、
結果オーライ
な感じ(笑)
だって、まさかの(!?)
津 堅 降 臨 。
津堅の迫真の演技たるや。
ワタシもびっくりしたっ!
え、え、えぇ~~!?ってなった!
これはねぇ、USTREAMじゃ半分しか伝わらない。
生はホントすごかった…。
個人的には悲痛な迫真の演技もすごかったですが、
阿麻和利が死んだ直後の無機質な声もよかったです。
これはラジオと聴き比べると演者さんの違いが出てて面白いですね
それから今回初参加していただいた百十踏揚。
Nさんは実はワタシが初めて肝高の阿麻和利を見たときの
肝高の子メインキャストだったヒトなのです。
卒業公演で1回、百十踏揚を演じ、
その様子はドキュメンタリー番組としてTVでも放映されました。
ワタシはその公演は見てなかったの
ワタシにとっては「幻の百十踏揚」。
それが今回見れたわけですが、
いやぁ…
「THE 姫」
でしたね!!
今回一人二役は解体しようということで、
じゃぁ、誰にする?っていう話し合いをしたときに
「叫べる人」
って条件出してたワタシ(笑)
いやはや、お見事でした
さあ、そして阿麻和利。
ラジオで津堅役だったM君が阿麻和利役にシフト!
う~わ~…
瀕死っぷりのリアルさたるや!
ああ、トハダトリハダ…。
瀕死のか細い阿麻和利の声と、津堅の悲痛な叫びが
会場の涙を誘っていましたね。
ラジオや小説では大城賢雄のほうが主人公色強いのですが、
今回の舞台では阿麻和利サイドに趣を置いた演出だったような気がします。
ここで、裏話を1つ。
阿麻和利が賢雄によって首を取られて後、
「月の舟」での演舞。
(最初は別の曲だったんですが、わがまま言って入れてもらいました)
その時、舞台中央手前に百十踏揚。
奥に阿麻和利。
2人とも正面を向いて遠い目をしながら(=月を見ながら)
お互いに思いを馳せているというシーンなのですが、
曲の最後、
月の夜に あなたとふたり
のフレーズでお互いが空に手を差し伸べるんですね!
あれ、2人ともその場のアドリブで
偶然にも同じ所で同じしぐさをしてたんだって!
百十踏揚自身、後ろで阿麻和利が同じしぐさをしてたって
ワタシが言って初めて知ったらしい。
(USTREAMで見た人は残念!ここ映像では阿麻和利しか映ってません!)
っていうか、この舞台、ほぼぶっつけです
…それでここまでやるんだからすごいよ、ホントに…。
琉球浪漫シアターの百十踏揚や尚円王回顧譚もそうだけど、
短時間でここまでできるのはホント脱帽です。
じゃあ、もっとじっくり練習に取り組んだらどんだけのものになるんだ!って話よね。
今年度のTeamシンカヌチャーは狭く、深く、を希望です
話がそれました。
お次は大城賢雄。
これはラジオと同キャストで渋くクールにかっこよく!
阿麻和利斬るときのシーンとかね。
あの抜刀の振りとかもぶっつけ本番だったそうで…。
まさに首を取るあの瞬間も、
賢雄、阿麻和利、津堅、舞台袖の仲里さん(BYカナサ)の絶妙なタイミング!
(USTREAMで見た人は残念!ここも阿麻和利しか映像では映ってません!(笑))
ちなみに中城戦のくだりは原作ともラジオとも変えてあります。
前日の「読谷山花織の宴」のシーンとリンクしてたって気付いてました?
脚本BY藏當さんでした~
今回は一人二役を解体して一役に専念したナレーション。
「そこにいないような存在感で」
と言われたらしく、
約1時間、微動だにしてません。
彼女のプロ根性は相変わらずさすがです
逆単語言ってたけど聞き流します(笑)
(でも賢雄が動揺したらしいよ(笑))
部下たち。
前日の花織の宴での「首里兵士」に引き続き、
これが2度目の「演技」の子もいたけど今回大抜擢!(笑)
(これでTeamシンカヌチャーの読谷村民、全員出演!)
これからどんどん成長していくであろう彼らです!
彼らもいよいよ今年は受験生。
(うわ、早っ!)
がんばれ~!
そういえば素朴な疑問。
物語冒頭の部下の叫び、「賢雄様、賢雄様~!」って
ラジオにもあったんだけど原作にはないの。
あれ……、何かな?
アカインコ。
実はワタシ的には彼に救われたわ~~~。
最初、60分に納めないといけないということで
ちょこちょことカットしないといけなくて、
それなら赤犬子はいなくてもいいかも?とも思ってたんです。
いや、でも残してて正解でした。
さすが藏當さんでした。
だって、彼が最後に出てきて切り替えしてくれなきゃ、
しっとり度MAXすぎておぼれてたかも(笑)
冒頭の、台本を持っての朗読劇風に…の説明もあってよかったです。
まさか皆がフル装備で出てくるとは思わなかったし。
最初で説明入れてたことでちょっとは違和感かわせた…かな?
そしてそして!
onステージならではの、生演奏&演舞を披露してくれた
カナサのお二人と、スペシャルダンスチームのみなさん!
今回のonステージが阿麻和利に趣を置いた演出に思えたのは
この音楽&演舞の影響大ですね。
音楽の力はやっぱり、すごい!!!
カナサのBGMが入るところとない所で
雰囲気やっぱり変わったもんね。
たとえギター一本であっても。
(あ~、やっぱり音もっと入れられたらよかったな~)
最後に。
阿麻和利のお墓の舞台美術!
最初尚巴志の墓のセットをひっくり返して使うつもりだったのですが
美術スタッフさんにツッコまれて、急遽作ってくれたらしいのです!
これ実はすごく良くできてて、
客席や、ましてやUSTREAMでは見えない部分なのですが、
根元にはちゃんと線香も置いてあるんですよ!!!
もう、最初見たときちょ~感動した!!(笑)
線香、分かりますか?↑
さあ、そんなこんなの「月下に語るonステージ」でした。
TAO Factoryにとっても初の試み。
普段の現代版組踊とはがらりと趣を変えた舞台でしたが
いかがだったでしょうか?
ああしたい、こうしたいと色々イメージはありましたが、
時間、設備、スタッフ、生中継との兼ね合い等、
色々と制約や負担があった中での舞台。
確かに朗読劇としては課題もあったかもしれませんが、
でも、心に残る作品を作ってくれたと、ワタシは思います。
月下に語るonステージALLキャストのみなさん、
愛~カナサ~さん、
藏當さん、
照明、舞台美術などのスタッフさん、
そしてFMよみたんさん、
そして会場で、USTREAMで見てくださったみなさん、
ワタシからもお礼を言わせてください。
本当にありがとうございました