3月末の舞台ラッシュ。
溜めてた宿題レビューの最後は現代版組踊ではなく、
あの「テンペスト」のドラマリーディングのトライアル公演。
簡単にいえば、テンペストの朗読劇のモニターに行ってきました。
(紹介してくれたAさん、ありがとう☆)
テンペストの朗読劇!?
…一体どうやって!?
「月下に語るonステージ」前だったってこともあり、
朗読劇というスタイルそのものにも興味をそそられ、好奇心丸出しで行ってきました。
ええ、モニター客8人中、ワタシを省く7名全員が出演者のお知り合いで
ワタシ一人が超アウェーであったとしてもかまうまい(笑)
(こんな時の行動力は我ながら結構スゴイと思っている)
でもあれだけ「小規模」で「近い」とは思ってなかったから正直ちょっと戸惑ったけどけどね
さて、でもいったん始まるとテンペストの世界に引き込まれました。
演者さんたち(大人)もすごく迫力があって、圧倒されました。
声量も目力も役変化もすごかった!
特に聞得大君がステキでした。
個人的にはドラマのタカオカサキさんにも負けない魅力が出てたと思います(笑)
寧温も朝薫も徐丁垓も浅倉も、役者さんそれぞれの雰囲気ぴったりという感じで
なんだか不思議でした。
(一人複数役の方もいましたが…!)
その演技力ゆえか、朗読劇だからという退屈感や物足りなさなどはなかったです。
…はて、
朗読劇ならではの面白さってなんだろう?
ある程度、その物語のイメージを観客にゆだねられているってことかな?
シチュエーションを全て、音楽や美術や照明などでお膳立てしないというか。
全部説明しきらないというか。
今回見たスタイルは、台本を持って、もしくは譜面台に置いての朗読。
でも台本を持ってできる程度の演技(動きや振り)や小道具も結構入ってました。
それが迫力あって舞台の立ち稽古って言ってもいいくらいでした。
…ふむ、
「朗読劇」の良さをだすにはもっと「読み」のほうに重点を置いて、
それぞれの演技などはもっと押さえてもよかったのかな?
今振りかえって思えば、だけど。
どうなんだろう。
なんせ、朗読劇というものの内部蓄積がないもので、
(詩の朗読会や郡読のパフォーマンスなどはあっても)
朗読劇とはどういうもんなのか、どんなセオリーがあるのか、
ワタシにはまだ漠然としたイメージしかありません。
でもドラマとも演劇とも、そして原作(本)とも違った、
新しい「テンペスト」の表現ができるのでは?
という感じがしてワクワクしましたヨ☆
この日は「思ったよりも時間がかかることが分かった」ということで
一幕で打ち切りでしたが、
脚本や演出、出演者さんも含めて、
最終的にどんな形に仕上がるのか、楽しみです。
とりあえずテンペストの二次展開の壁はあの物語の長さと複雑さだと思うので
どうにかうまくごまかして(笑)つなげてほしいと思います。
公演は秋ごろ?の予定だとか。
本公演の際にはぜひワタシも足を運びたいと思います
*テンペストつながりでお知らせ*
明日、4/22(日)15:55~ NHK総合にて、
昨年7月に放送された
「琉球王国の秘密~ドラマテンペストの世界~」
が再々放送されます。
(どうやら沖縄だけのようですが?)
NHK沖縄制作の、こだわった作りになっていますよ。
制作にちょこっと関わらせてもらったという関係者の贔屓目は省いても
結構いい番組だと思います(笑)
見れる環境にある方はぜひチェックしてみてください☆
(初回放送レビューはコチラから)