↑ 「琉球戦国列伝」没スケッチより。
亜蘭匏(あらんぽう)さん。
華人(中国人)です。
琉球にとってこのような華人の人たちの存在は必要不可欠なものでした。
なんせ、彼らがいないと中国との貿易もままならないからね。
貿易、戦争、政治、建築に至るまでその影響は多大なものでした。
琉球に渡ってきた華人たちは1つの集落を作ります。
それが久米村(現在の那覇市久米)です。
亜蘭匏はその久米村のリーダー的存在でもあり、
また、中山王察度(さっと)に仕え、
国(※この時は統一前なので中山“国”)のナンバー2とも言える、
初代「国相」でもありました。
ま、さらに詳しいことは「琉球戦国列伝」を読んでいただくとして、
この本では、このような琉球にとって重要人物だった
華人3名もメインキャストとして紹介しています。
亜蘭匏(あらんぽう)、王茂(おうも)、懐機(かいき)の3名です。
本では亜蘭匏をかなり悪人面で描いてしまいましたが、
別に彼には悪人のようなエピソードがあるわけじゃないんです、はい。
でも、キャラとしてタイプの描き分けは大切。
そこで悪人タイプに選ばれたのが亜蘭匏だったんですね。
because,
こだわりの相関図を見てもらえると分かるんですが、
この久米村の人たちの勢力図というようなものも実に面白い。
簡単に華人と中山王のつながりをまとめるとこんな感じ。
亜蘭匏 ― 察度
(とその息子の武寧)
王茂 - 思紹
懐機 - 尚巴志
左の列、華人たちを見てみましょう。
亜蘭匏は久米村の中の旧体制グループ、
王茂と懐機は振興グループとして、
おそらく対立関係にあったのではないかと言います。
右の列、琉球(中山)を見てみると、
察度の子・武寧は、思紹・尚巴志という振興勢力と
いわば対立関係にあったわけですね。
亜蘭匏 ― 察度
(とその息子の武寧)
↕ 対立 ↕
王茂 - 思紹
懐機 - 尚巴志
…ほら、見えてきた?
中山の対立構造が、久米村の対立構造ともつながるという面白さ。
実際、思紹・尚巴志親子が武寧を倒した後は
亜蘭匏の存在は消えており、
次に「国相」になったのは王茂となっています。
亜蘭匏もなかなかの波乱万丈な人生を送った
ドラマのある人物のような気がします。
めっちゃ悪人面に描いてごめんよ
武寧と手を組んでた華人、
および尚巴志との敵対関係(間接的に)にあった人物ってことで
こんなタイプになったのデシタ。
ちなみに年齢からいってもおそらく、上から亜蘭匏・王茂・懐機かということで
絵的にもそうなっています。
懐機は結構老齢なイメージがあったので、
彼を若く描くのは今回結構チャレンジでした(20代くらいの設定)。
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「琉球王国の秘密」録画してたんだけど見ちゃった(^^;
聞得大君~…(苦笑)アイタタタ…。
最後の演出はやっぱり泣かせるぜ!