2ヶ月くらい前に描いた落書きを披露。
初代・聞得大君、月清(つききよら)さん。
金丸(尚円)とオギヤカの娘で、尚真王の妹。
聞得大君を唄うオモロにはこんなものが。
聞得大君ぎゃ 赤の鎧召しよわちへ
刀うちす 大国鳴響みよわれ
又 鳴響む精高子が
[訳]
最高神女の聞得大君が 美しい鎧を着て
刀を帯びて 霊高い聞得大君が
参/「沖縄戦国時代の謎」比嘉朝進著(2006)
‘大国鳴響みよわれ’が訳されてない…?
(その名が)国中に鳴り響いているってところでしょうか。
古琉球の時代、戦は男衆たちだけのものではなく、
女たちは「霊力」をもって「参戦」していました。
オヤケアカハチの乱の際、
王軍が連れていった君南風(きみはえ/チンベー)と八重山の神女たちの
「呪術合戦」は有名。
というわけで、
赤の鎧をつけ刀を持った月清さんを描いてみたく。
フル装備じゃなくて戦のための儀式用装備っぽくしてみましたが
こんな着方したかどうかは……ワタシのアレンジです(^^;)
(鎧下がりすぎた…)
ちなみに現在の琉舞の髪型は
古琉球期の髪型がベースになっているという説もあるようで
組踊の「女物狂」風にしてみました(^ε^)
(でも「女物狂」で一部髪の毛を垂らしているのは髪の乱れ、つまり「狂気」を表わしているのでしょうが…(^^;))