最近、各地域や字ごとに編纂されている民話集がオモシロイ。
地域の古老の方々からの聞き取りでまとめられたものなので
口伝による「むかしばなし」という感じで
歴史的な物語も「史実」とはどこか違っていたり
思いがけない部分がアレンジされている(?)のが結構ツボ。
(長い年月をかけての口伝に記憶の混同もありえるんですね)
また話し言葉としての聞き取りなので
文体としても結構ゆるいというか、和むのまた良し(笑)
(例→御茶当真五郎とアマンジャナー)
で、この間ネットで読んだ
沖縄市文化財調査報告書第26集『むかしばなしⅠ』収録の
『阿麻和利と鬼大城』
色々と足して2で割ったような感じ(いや、それ以上!?)になってて面白かったのでご紹介。
概要↓
勝連城主になった阿麻和利は中城を狙っていた。
それを察した鬼大城は奥さんと子供をおぶり勝連を脱出。
追手から逃れるために暴風を起こしつつなんとか首里についたが、
暴風のため敵か味方か区別がつかなかったので門は開けられなかった。
鬼大城は親子をそこに残し、故郷に戻った。
追手(王府の?)は鬼大城を悪者と決めつけて追いつめ、
村の7軒の家を壊して焼き殺した。
しかし、鬼大城は自分の指を切って遺書を残していたので
後に疑いが晴れ、墓と碑文がたてられた。
沖縄市文化財調査報告書第26集『むかしばなしⅠ』
2002年沖縄市教育委員会
全文はこちらから
色々と混ざってはしょってツッコミ所満載なのだが。
(元ネタ知ってるとあまりのミックスぶりが面白すぎなんだけど伝わるかなぁ?)
とりあえず、
[鬼大城は奥さんと子供をおぶり勝連を脱出]
…誰との…?
っていうか、こうやって鬼大城が死んだあと、
阿麻和利や護佐丸はどうなったんだろう(笑)
その時、歴史が変わった…!
なんてな。
*一応元ネタ紹介(過去記事)*
・護佐丸・阿麻和利の乱
(記事内の【琉球史で見る護佐丸・阿麻和利の乱とは】部分)