ワンダースクールではずっと、「トノサマバッタの原っぱ」と呼んでいる広~い原っぱです。公式にはさくら草公園の臨時駐車場!? 今年は夏休みの間に草刈り済みで、バッタ採りにはちょうどいい感じの草丈までまた草が伸びてきていました。
9月2日(水)・4日(金)のワンダーキッズ、5日(土)・6日(日)のサタデースクールは、夏休み明け恒例の「トノサマバッタ狩り大会」です。
サタデースクールはファミリー会員が中心で、この4日間でキッズ7名・ファミリー8家族25名の計32名が参加してくれました。
まあ、「9月のご案内」の時点では5日は28名、6日は42名+キャンセル待ち13名だったため、急遽6日の午前中にも追加開催のご案内もしたわけですが、実際の参加者は5日は19名、6日は8名…。キャンセル率68%!? とりあえず4日とも開催できたのでよかったですね。
トイレがある管理棟の前の花壇に咲いていたコスモスです。
土曜には、ハラビロカマキリが隠れていました!?
八重咲きのキバナコスモスも咲いています。
トノサマバッタの原っぱへは、せっかくなので天然記念物のサクラソウ自生地内を経由。通路の脇にはユウガギクが多くて、ハナグモも獲物を待ち構えておりました。
キンミズヒキも多いですね。
金曜には、オオカマキリも見つかりました。
捕まえた? と思ったら、ケースに入れる前に逃げられていましたねぇ…。
ツチイナゴはまだ幼虫です。
カナヘビは日向ぼっこ中?
チョウはイチモンジセセリが多かったですね。向うにいるのは求愛中のオス!?
キマダラセセリも見られました。
ベニシジミも。
ヤマトシジミは原っぱにいました。
モンキチョウも原っぱのほうが多かったかな。
今が盛りのセンニンソウは、あちこちでいい香りを漂わせています。
でも、今の子どもたちは…。この子は感度が良かったけれども、花の匂いにさえ気がつかない子が増えています。匂いをかいでもらっても、「トイレの(芳香剤の)匂いみたい!」だからなぁ…。
ヤブツルアズキです。
鴨川沿いにはキクイモの花。3段階!?
川沿いではコミスジも見られました。
トノサマバッタの原っぱに着いたら荷物を日陰におろして、エリアの指定と注意事項を。原っぱの縁には、モンスズメバチたちが集まっているこんな木もあるので要注意です。今年はすでに草刈り済みなので、アシナガバチの巣は大丈夫そうですね。
あらっ? 水曜には別の木で、カニが木登り中!?
セミとりじゃなくて、カニとりです!?
ベンケイガニのようですね。
前置きが長ぁ~くなりましたが、いよいよバッタ採り開始!
正味1時間。捕まえたバッタの種類×そのバッタのポイント数の合計で勝負ですね。
以下は、この4日間でたか爺が撮ったバッタたち。子どもたちはバッタ採り、たか爺はバッタ撮りですが、採るより撮るほうが難しいんだからね!? バッタの種類ごとのポイント数と、今年子どもたちが捕まえた合計数(カウントさせてもらった分だけですが)も載せておきます。
クルマバッタは5ポイント。都市部ではまず見つかりません。毎年1匹捕まるかどうかというところですが、今年は7匹も捕まっていました。
これは別個体で、水曜にたけちが捕まえたものです。横から見たとき、前胸背の盛りあがり方に注目!
ショウリョウバッタモドキは4ポイント。今年もけっこういたんだけれども、子どもたちは1匹も捕まえておりませんでした…。多分、派手に飛んではくれないし、写真を撮ろうとしてもすぐにクルクルと葉っぱの裏側へ隠れてしまうほど隠れみの術に長けているからなのかな!?
トノサマバッタは3ポイント。緑色型です。今年は26匹でした。前胸背はクルマバッタほど盛りあがらず、真ん中あたりにチョンと切れこみが入っています。
こちらは褐色型。
クルマバッタモドキは2ポイント。個体数では毎年№1で今年も95匹です。
前胸背はほとんど盛りあがらず、上から見ると白い線がXの字のように見えます。
ショウリョウバッタも2ポイント。あっ! でも、写真がない!! 撮っていませんでしたね…。今年は意外と少なくて15匹でした。
そういえば今年は、やはり2ポイントにしているマダラバッタが0? なんだか不思議です。みんなかなりの数を捕まえていた土曜には、もしかするとたか爺が気づかなかっただけなのかな?
その他のバッタの仲間はすべて1ポイントです。今年は15匹。これはオンブバッタ。
コバネイナゴですね。
ヒシバッタの仲間です。
キリギリスの仲間もすべて1ポイント。毎年圧倒的に多いウスイロササキリです。
ホシササキリもいます。
このクサキリや、この時期はまだ幼虫が多いクビキリギスも捕まっていました。
コオロギの仲間も1ポイント。エンマコオロギがかなり捕まっていました。「ゴキブリ!」じゃないからね!? 小さなコオロギたちもいるんだけれども、子どもたちも捕まえないし、写真も撮れない…。一度調べてはおきたいんだけれども…。
で、集計の結果、今年の上位5名は以下のようになりました。
◎優勝 48ポイント以上
昨年も18匹・32ポイントで優勝している5年生です。自己記録を大きく更新して2連覇達成! 小さなケースに山盛りで数え切れない…。トノサマバッタ3・クルマバッタモドキ9・ヒメギス(幼虫)1のみカウントして、エンマコオロギ等その他いろいろで計33匹は確認できましたが、それ以上いたかもしれませんね…。
捕まえたバッタを小さな子にも見せてくれていました。
◎準優勝 39ポイント
昨年も14匹・28ポイントで準優勝している5年生です。やはり自己記録を大きく更新! トノサマバッタ2・クルマバッタモドキ13・ショウリョウバッタ2・ヒシバッタ3の20匹でした。
◎第3位 32ポイント
今年初参戦の3年生です。クルマバッタ2・クルマバッタモドキ7・ショウリョウバッタ1・他のバッタ1・エンマコオロギ5の16匹。持っているのはクルマバッタのメスで、オスも捕まえていましたね。
◎第4位 31ポイント
やはり今年初参戦の3年生。トノサマバッタ3・クルマバッタモドキ8・ショウリョウバッタ1・クサキリ2・エンマコオロギ2の16匹です。
◎第5位 27ポイント
この5年生は、クルマバッタ1・トノサマバッタ2・クルマバッタモドキ7・オンブバッタ1・クサキリ1の12匹でした。
網なしでも何匹か捕まえていた子です。カナヘビも2匹は捕まえていたかな。
今年は12~13匹捕まえて20ポイント以上だった子が多くて、以下は大接戦。
5歳の子どもたちも頑張っていましたねぇ~。
もっと小さな子どもたちも採る気満々!?
ちゃんと網の上からバッタをキープしています。
最後にリリース。この画像だけクリックすると大きくなりますので、右から3番目の子の帽子の上に注目! 毎年かろうじて1匹は写りこんでくれますが、できれば青空に2~3匹のバッタがこっちへ飛んできている写真が撮りたいなぁ…。子どもたちがそれを目で追っているような写真だったら、フォトコン入賞もあるかもね!?
不思議な水たまりです。水面の波紋はハイイロゲンゴロウ。よく見るとかなり泳いでいます。
アオモンイトトンボも多いですね。
シオカラトンボ。ギンヤンマも産卵にきますが、干上がっちゃったら全滅なのになぁ…。
トノサマバッタの原っぱのキンエノコロ。
キツネノマゴです。
アレチヌスビトハギは原っぱの縁に。
毎年バッタ好みの野草にまざってタマスダレも咲きます。ものすごい繁殖力ですね。たか爺ンちのものもこの原っぱのものです。
クコの花は、駐車場までの帰り道の土手に咲いていました。
ツルマメです。そういえば今年はまだ撮ってなかったなぁと思って、6日の終了後に雨の中をサクラソウ自生地内へ入ったら、ズボンがびっしょびしょ…。
シロバナサクラタデも撮っておきました。
ヒダリマキマイマイも久しぶりに見たかな。
「トノサマバッタ狩り大会」はこれにて終了ですが、トノサマバッタの原っぱでのバッタ採りがしたい方は、あとはリクエストワンダーにてご予約ください。秋ヶ瀬公園での「秋の生きものさがし」や彩湖道満グリーンパークでの「草はらジャングル探検隊」でも、バッタやキリギリスの仲間たちは見つかりますが、種類や個体数は全然違いますからね。