山陰のある街で、
上半身を覆う黒い頭巾をかぶった高校生に、
警官が職務質問した。
「お前はタリバンか!」
ところがその高校生は、
日光を浴びてはいけない病だったのだ。
このニュースを知った時、
多くの人がそう感じると同じように、
警官の暴言に憤った後、
さらにいろいろ思うことがあった。
時として現実は、
創作以上に「黒い笑い」を生み出す。
もちろん笑うべき対象は警官である。
それにしても問題の警官は、
どうして、そんなツッコミのような言葉を口にしたのか。
ウケをねらったのだろうか。
そして、もう一つ気になるのが、
今回の暴言が、
たまたま難病を患っている人に言ったから、
こうして問題になったわけで、
もしそうでなかったら、
この暴言自体、闇に消えていたはずだ。
僕はかなり分厚い丸メガネなのだが、
この警官に職質されたら、
僕は彼になんて言われるのだろうか。
彼のことは“警察界の有吉”と呼ぶことにしよう。