朝、犬の散歩の途中に通りかかった児童公園の水道で、
老婆がペットボトルに水を汲んでいた。
2リットルのペットボトル2本に。
その姿を見た時、
20年ほど前のある光景を思い出した。
当時、三軒茶屋に古い公営団地があった。
取り壊しが決まっており、
住民の大半はすでに退去、
残っているのは老人ばかりだった。
明け方まで飲んだ帰り、
団地の前を通りかかると、
外の水道で老婆が野菜を洗っていた。
水道代を節約するためだろう。
噂では、
その団地の住民の中には、
電気やガスを止められている者もいるということだった。
今日、水を汲んでた老婆も、
同じように水道代を節約しようとしているのか。
水を汲み終えた老婆は、
ペットボトルを抱えると、
公園の眼の前にある二階建ての一戸建てに入っていった。
え。
そこが家?
貧困で水道代を惜しんでいたのではなく、
単にケチなだけなのか。
真相はわからない。
老婆がペットボトルに水を汲んでいた。
2リットルのペットボトル2本に。
その姿を見た時、
20年ほど前のある光景を思い出した。
当時、三軒茶屋に古い公営団地があった。
取り壊しが決まっており、
住民の大半はすでに退去、
残っているのは老人ばかりだった。
明け方まで飲んだ帰り、
団地の前を通りかかると、
外の水道で老婆が野菜を洗っていた。
水道代を節約するためだろう。
噂では、
その団地の住民の中には、
電気やガスを止められている者もいるということだった。
今日、水を汲んでた老婆も、
同じように水道代を節約しようとしているのか。
水を汲み終えた老婆は、
ペットボトルを抱えると、
公園の眼の前にある二階建ての一戸建てに入っていった。
え。
そこが家?
貧困で水道代を惜しんでいたのではなく、
単にケチなだけなのか。
真相はわからない。