山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

割り箸・コンビニ・森林破壊

2007-02-05 | なんとなく報告

名大の高野先生が割り箸について書かれていました。http://blog.goo.ne.jp/daizusensei/e/3972405d83a0fbdfb64a36dbbc4347f9

日本の割り箸の大部分が外材ということはもちろん知ってましたが(割り箸じゃなくたって80%外材なのだから)97%とは知りませんでした。
一般に外材のほうが安いからといわれますが、ホームセンターでは「国産」と書かれた割り箸がほとんど変わらない値段で売られています。それを見ると不思議に思います。本当に国産なのかと疑ったり、日本でもできるじゃないのと思ったり。

JUONネットワークという都市山村交流をコンセプトとする団体が間伐材で割り箸を作り大学生協に卸しています。このように大きな団体、会社、たとえばJR駅の立ち食いそば屋なんかで国産割り箸が使われるようになることが大事だと思います。
また、外国産割り箸の問題への認識を広め、割り箸袋に割り箸の産地表示を進めることも必要ですね。

かつてのマイ箸ブームは単純な森林破壊防止がうたい文句でしたが、これからはまず、「外国の森林を守るため」がコンセプトになってくるでしょう。
日本の木の割り箸が広く普及するようになるまで、ふたたびマイ箸を持つことが必要かもしれません。

しかし、今の日本人全員が日本の木の割り箸を今のペースで使ったらたちまち日本の森林は衰退してしまうのではないかと思います。
間伐材で作ればよさそうですが、ヒノキは割り箸に向く木ではありません。
昔は今のようにはたくさん割り箸を使わなかったはずです。たまにお店屋さんで外食するときだけです。

コンビニに依存する生活は、資源を浪費する生活です。コンビニに依存すると、プラスティックのゴミがたくさん出ます。これは作るのにも処理するのにも大量のエネルギーが使われるはずです。
一方で、自分で育てた作物を自分で食べる生活では、ゴミ処理場に持っていかなければならないようなゴミは出ません。
その中間的なスタイルとして、お店で材料を買ってきて作る生活。ここではコンビニ依存ほどゴミは出ません。
そして、コンビニでお弁当を買うと、必ず割り箸がタダでついてくるのです。今の日本のコンビニ全盛生活が、中国の森林を破壊していることは間違いありません。
コンビニのお弁当に割り箸を自動的にテープで貼り付けて売るのもやめてほしいものです。