山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

国立公園の湖にパンをまきちらすことについて

2007-02-28 | めぐる季節と自然

 

十和田湖は国立公園の中であり、環境省の管轄する場所である。

一番深いところの水深は300m以上あり、日本でも有数の深い湖である。透明度も非常に高く、ヒメマスなど貴重な動植物が生育する。

かつては白鳥の来る場所ではなかったが、数年来訪れるようになったという。

この美しい湖に、大量のパンがまかれている。特に2月2日から25日までの「十和田湖雪物語」のイベント期間には、非常に多くの罪のない?観光客が訪れ、みなさん白鳥を愛でるために、それとイベントは夜中心で昼間ヒマだもんだから、大喜びしてパンを白鳥に与えている。餌付けされた白鳥は、人が通りかかるだけで寄ってくる。白鳥だけでなくカモの仲間もいる。これだけ大量のパンをまき続ければ当然水質にも影響が及ぶだろう。パンに含まれる添加物もまきちらされる。ますます白鳥が集まるようになれば、それも水質に影響を及ぼすだろう。

十和田湖は昭和30年代から観光が盛んになり、住む人はみな観光に従事している。そこではいまだ旧態依然とした観光スタイルが続いている部分がある。意識の変わらない古い世代に対して、新しい観光を目指して活性化しようとする若手がいる。若手のヒメマス漁師の一人は「白鳥にパンをやるのはよくないと思う」と語った。白鳥の餌付けにも賛否が分かれているようである。

国立公園の湖にパンをまいてもいいのかどうか、環境省はよく考えましょう。

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大量の食パンの行く末は

2007-02-28 | めぐる季節と自然

 

十和田湖岸で売られている「白鳥のえさ」は、ビニール袋にたっぷり入った食パンの耳である。そもそもこれは、白鳥のえさではなくて、人間のえさではないのか? ヤマザキパンです。こんな無人えさ売り場が3カ所ぐらいにあった。

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十和田湖

2007-02-28 | なんとなく報告

 

24日に会議で東京に行き、その足で青森県の十和田湖に行ってきました。あまりに別世界だったものだから、帰ってからしばし茫然自失。十和田湖は、一種の孤島です。そこに小さな村みたいなものがあります。

ある意味、自分の中での異次元みたいなもの。時間も空間も切り離されたところ。非日常。それが旅ってことなんでしょうか。

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