ふのりがびっしりついた岩。何人かの島の女の人が、ふのりをとっていた。時期は3月中旬。
春分の日の前後、毎年のように島旅をしていた。そうすると、必ず花粉症が始まる。島のかんきつ畑を歩いていると、くしゃみが出始めるのだ。瀬戸内の島のかんきつ畑は、スギで防風林が作られていることが多い。杉の木を1間間隔ぐらいで植えて垣根のようにしてある。
祝島に行ったときは、島に行く前から、すでにひどい花粉症になっていた。電車の中で大変だった。この時期に旅をするのはやめようと思ったものである。
ふのりってどんな味がするのだろうか。洗濯のり用に煮詰めたふのりは、透明になった。のりはでんぷんなんだから、当然なのかもしれないが。
……でもこの写真を見ていたら、これってふのりとは違う海草だったかしら……とちょっと不安になってきた。いずれにしても、こんな感じである。