数日前に十和田湖についてヒメマスなどの貴重な生物がいると書いたが、よく考えてみるとヒメマスが十和田湖にとって貴重な生物なのかどうかは未確認である。ただ、昔より著しく減っているということだった。
ヒメマス漁師が言っていたのは、ハマクサや、「マツの形の水草」が減り、アカハラがいなくなり、イバラトゲウオもいなくなったということだった。
もともと十和田湖には長い間魚がいなかったのである。そこへ苦労してヒメマスを導入した人がおり、その人のお孫さんは今は60歳を超えているがお元気で、私は賑山亭というホテルでお目にかかった。酸いも甘いもかみ分けた、という感じのものわかりのよさそうなおじさんだった。
魚を導入することと、白鳥が飛来することとをどう捉えるべきかよく分からない。魚を導入する前の十和田湖はどんなふうだったのだろう。
何にせよ、いろいろなことが、極端に早かったり量が多かったりすることが、今の時代の病気なのだと思う。
とてつもないスピードでヒトが大発生したり、とてつもないスピードで化石資源を使いつくしたり、とてつもない量のエネルギーを消費したり、とんでもないスピードで地球の裏側に行ったり。
だから、白鳥に食パンの大きな塊を大量に与えることはよくないのである。(結局そういうオチしかないのか……)おかげで白鳥はひっきりなしにパンを食べていた。今に糖尿病になる。
大体日本の市販の一般的な食パンには界面活性剤といういわば石鹸が大量に入っているのだから、人間が食べることもよくないのである。もうすぐ十和田湖は泡だらけになるかもしれない。
……というか、今日はこけしづくりの話題でした。
写真は、こけしづくりの作業場。ミズキ、イタヤ、サクラ、エンジュ、ケヤキなどの木材があります。私がエンジュを言い当てたら、ご主人がほめてくれた。それぐらい分かりますよ~(私を誰だと思ってるの?なんちゃって誰でもありません)。アイヌの木彫りで有名な木。でもイヌエンジュですよね。