山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

田植えのごちそうとイチョウウキゴケ

2007-05-07 | 山里

 

昨日恵那市三郷の田んぼに田植えの手伝いに行ってきた。写真はお昼御飯。土地改良組合や恵那市、岐阜県、東海農政局の人などもいっぱいいて、お昼は総勢21人だった。大きな倉庫(農機具などが置いてある)の中にテーブルを並べていただいた。土地がふんだんにあり、空間をぜいたくに使っている。全員分のちらしずしが用意されていた。とっても豊かさを感じた。

南側に丘陵や夕立山があるから、水はそこから流れてきていて、土岐川に入る。その田んぼのあたりには分水嶺があって、ある家の屋根のてっぺんを境に南は木曽川に、北は土岐川に入ると言われていた。でもその家は建て直したので今は実際にはそうではないらしい。

この家の人の話では、昔は柏餅と豆御飯を作ったということだった。豆は大豆だそうだ。私は農家の子でもないし、戦前の日本も知らないから本で読んだ知識でしかないが、昔は田植え上がりの膳といって、みんなで田植えをしたあと、その家で手伝ってくれた人にごちそうを出した。恵那地方と東北では朴葉寿司を出したという例をよく見かける。あるいはさなぶりの神様に朴葉寿司を供えたとか。朴葉寿司は田植えと密接に関係している。時期は6月。今はまだ朴葉は使えるほど大きくないので早稲の田植えでは朴葉寿司は作りようがない。昨日はコシヒカリを植えた。

土が意外にやわらかく長靴がぬげてしまうので閉口した。次回の田植えに備えて、帰りに田植え長靴を買った。ホームセンターの特等席に、田植えグッズコーナーがあった。

この田んぼは無農薬で3年やっているので、昨年からイチョウウキゴケが出始めた。不思議なことに2枚あるうちの下の田んぼだけで出ている。

イチョウウキゴケは絶滅危惧Ⅰ類のコケ。平凡社のコケ図鑑を入手したので、初めて開いた。

真新しい図鑑はページがぴりぴりして、紙一枚一枚が新品で(当然である)、ドキドキワクワクした。普段ユーズド本ばかり買っているので、久しぶりに新品の緊張を味わった。とにかくうれしい。

ほかにシダ図鑑も買ってしまい、総額5万円以上の買い物をしてしまった。