スミレの白花種にはシロガネスミレという名前がついているらしい。東京の白金で見つかったからシロガネスミレという、と、ネットで調べるとどの記事にも書いてある。眉唾である。白いからシロという言葉をつけたのではないか。その情報の出所は何なのか知りたい。いがりまさしの山渓スミレ図鑑には載っていない。誰かが適当に流したうわさが子引き孫引きで広まったのではないか。第一東京の白金で見つかる前にすでに東濃の子どもおよび柳田國男は見つけていて「次郎坊」という名前もすでに付けられている。(5/6のスミレの記事参照してください)。
ちなみにいがりまさしの本ではスミレの白花種はきわめて稀、と書いてあるが、こちらにはいっぱいある。なんせ、紫のと白いのですもうをとったぐらいだから、ほとんど同数に近いぐらいあったに違いない、というのは、実際今もそれぐらい白いスミレが多いからである。
こんなことを書くと全国からスミレマニアが採取にくるのだろうか。どうかやめてください。そうなる前に市ではシロガネスミレこと正式名称「次郎坊」を絶滅危惧種として保護しましょう。
もうひとつちなみに、こちらにはアリアケスミレ(白花)はそれほど多くない。スミレとは生える場所もちょっと違う。でもちょっと不安になってきたので来年はしっかり観察しよう。
※この記事は柳田國男の記録した「次郎坊」がスミレの白花種だという思い込みのもとに書いています。このことを公言したのは全国でおそらく私が初めてだと勝手に思っています。非常にマニアックで誰も注目してくれない日本一です。
※話はそれますが、ジロボウエンゴサクがあるのにタロボウエンゴサクがないのはどうしてなのか。