7/7の土曜日あたりから、ヒグラシがかなかなと鳴き始めました。
同時に、シキシキシキシキ、と虫も鳴き始めました。何という虫なのでしょう。
これから晩秋にかけ、いろいろな虫が変わりばんこに鳴きます。
名前は分からなくても、無意識に声を聞き分けています。そして、それによって季節を感じています。
シキシキシキ、は7月の音です。
12年ぐらい前に雑木林に包まれた今の家に来て初めての夏が来たとき、その小さな家を「かなかな山荘」と名づけました。毎夕毎朝、ひぐらしが実にうつくしく鳴き、その声を聞くと夏の幸せを感じるのです。
どことなく物悲しい幸せなのですが。
私が初めてヒグラシの声をうつくしいと意識して聴いたのは、東大愛知演習林で今から25年前のことでした。
山里はうつくしい音に満ちています。風が林のこずえをさわさわと揺らす5月の音や、小鳥のさえずり、蛙の合唱など。
今は雨の音がしています。そんなに急いで行かないで、と語りかけているように聞こえる。あるいは、さがしものをさがすのも、ひと休みしたらと。そして静かに問いかけなさい、けれども問いかけるのもやめなさいといっているように。
雨の音もまた、うつくしいものです。
自然の音は都会では得られない資源であります。
あと10日ぐらいすると梅雨も明けてしまう。その日が来るのはあまりうれしくありません。
ギラギラした太陽は強すぎ明るすぎ何も隠してくれませんが、雨はうんとやさしいのです。
同時に、シキシキシキシキ、と虫も鳴き始めました。何という虫なのでしょう。
これから晩秋にかけ、いろいろな虫が変わりばんこに鳴きます。
名前は分からなくても、無意識に声を聞き分けています。そして、それによって季節を感じています。
シキシキシキ、は7月の音です。
12年ぐらい前に雑木林に包まれた今の家に来て初めての夏が来たとき、その小さな家を「かなかな山荘」と名づけました。毎夕毎朝、ひぐらしが実にうつくしく鳴き、その声を聞くと夏の幸せを感じるのです。
どことなく物悲しい幸せなのですが。
私が初めてヒグラシの声をうつくしいと意識して聴いたのは、東大愛知演習林で今から25年前のことでした。
山里はうつくしい音に満ちています。風が林のこずえをさわさわと揺らす5月の音や、小鳥のさえずり、蛙の合唱など。
今は雨の音がしています。そんなに急いで行かないで、と語りかけているように聞こえる。あるいは、さがしものをさがすのも、ひと休みしたらと。そして静かに問いかけなさい、けれども問いかけるのもやめなさいといっているように。
雨の音もまた、うつくしいものです。
自然の音は都会では得られない資源であります。
あと10日ぐらいすると梅雨も明けてしまう。その日が来るのはあまりうれしくありません。
ギラギラした太陽は強すぎ明るすぎ何も隠してくれませんが、雨はうんとやさしいのです。